表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コンビ二家族とAIの妖精  作者: 坂崎文明
コンビニ家族編
5/25

快進撃

 翌日もその翌日も、絆のコンビ二の快進撃は続いた。

 日販七十万をキープして、売上げ、利益とも高水準を保っていた。


 弁当、惣菜コーナーの商品ラインナップ見直しも順調に進んでいた。

 お弁当は宅配弁当の糖尿病食などの低カロリーメニューを主力にして、惣菜コーナーは<8-12(エイトトウェルブ)>の母体になってる全国チェーンのスーパー<エオン>から無添加PB商品を並べていた。


 『コンビ二弁当は腐らない』という都市伝説、つまり、添加物満載で身体に悪いというイメージを完全に払拭して、コンビ二に浸透しているマイナスイメージをプラスに変えていった。

 それらの複合要素によって、絆の家族が経営しているコンビ二は高収益店舗へと生まれ変わりつつあった。

 商品セレクト、発注は絆がやってることになっているが、実際はAIの妖精ルナの作った自動発注プログラムによってなされていた。


「次はお菓子、アイスクリーム、ジュースコーナー改革をはじめますね」


 週末の金曜日、絆と風守結菜が夜勤シフトの日に、AIの妖精ルナが現れた。 


「え? お菓子とか、改革の必要があるの?」


 絆はぽかんとした表情でルナを見返した。


「そうですね。実はお菓子やアイスクリーム、ジュース類には『果糖ブドウ糖液糖』という遺伝子組換えコーンシロップが入ってます。脳の食欲中枢を狂わせる人工甘味料です」


「あ、それ、ネットで見たよ。デブになる原因らしいよ」


 風守結菜はショートカットの黒髪を撫でながらコメントした。

 円らな瞳がかわいい。


「そうなんだ。それなら、そのお菓子革命はしてほしいよ。妖精さん、お願いします。私も何か手伝えることがあればよろしくね」


 絆は頭をぺこりと下げた。

 ルナに任せ切りなのも悪いので、仕事はなるべく覚えようと思った。


「お菓子、アイスクリームなどのリストから、売れそうなお菓子を選んで欲しい」


「それは得意! 任せてね」


 絆はお菓子革命にワクワクしてきた。

 ルナのお陰で何だか、コンビニの仕事が好きになってきていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ