異世界転生
俺、飛野 空はドジな神様の手違いで死んだ。
正直友達もいなかったし、特に楽しいこともなかった。
神様は俺になんでも一つ願いを叶えてほかの世界、いわゆる異世界に転生させてあげると言った。
天国で安らかに眠るか、異世界ライフを楽しむかを真剣に悩んでいると
「黙ってるってことはイエスだね!」と強引に転生させてきた。
なんともウザい神様だ。
ちなみに、なんでも叶えられる一つの願いは神様のお任せにした。
変な願いにならなければいいけど...
そんなこんなで今いるのが、このザ、ファンタジー!みたいな世界だ。
青い空。
白い雲。
まではいいのだが、少し空から目線を下にして、街を見回してみると床はきれいに整備されていて、近くの看板には日本語でもなくて英語でもないような謎の言語で何かが書いてある。
看板の絵からして宿屋だろうか。
何と言っても一番日本と違うのは街を歩いている人だ。
正確には体のベースは人間で、そこに様々な動物の特徴を足したような生き物だ。
頭に猫の耳がついていて、お尻に猫の尻尾が付いているようないわゆる獣人と呼ばれる生き物や、肌が白くて耳が長い、ゲームやラノベでいうエルフのような生き物もいる。
「とりあえず街を回ってみるか。」
もしかしたら街で詳しいことがわかるかもしれない。
そんなことを考えながら俺は街の探索を始めた。