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詩、あるいは詞

どんぶらこ

作者: 志賀飛介

どんぶらこ僕は舟を漕ぐ

海の向こうにあるという

風の始まる場所へ行く


どんぶらこ僕は海を行く

海とは名ばかり波のない

果てなく続く湖のよう


波のない海などあるはずがないので

これはきっと夢なのだろうと分かってはいたが

それでも構わないと思った


どんぶらこ夜は小宇宙

水面と空に月ふたつ

昼とは異なる風が吹く


どんぶらこ果ては大宇宙

そこにあるのは月ひとつ

僕に見えるのはそれぐらい


僕に分かるのはそれぐらい


どんぶらこ僕は舟を漕ぐ

僕の知らない世界まで

太陽の昇るところまで


どんぶらこ今日も舟を漕ぐ

覚めない夢が覚めた後

僕はまだずっと舟を漕ぐ


僕はまだずっと夢の中


なんだこれ

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