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第4話 神界の常識

1話あたりの文字数はどれくらいがベスト何だろう…。

皆さまに楽しんでいただけるよう頑張ります!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!?」


自分でも信じられないくらいの大声で叫ぶ。


「普通に考えてあなたの生きていた世界にこんな場所あると思うの?ここは神界よ。あなたの世界でいう天国とかあの世とかいう場所になるのかしらね?」


彼女は当たり前だと言わんばかりに毅然としている。俺は死んでいるという事実を受け止めることはできなかった。

なんでそうなる!?俺が死んでる!?意識もはっきりしてるし足もついてるのに!?てか何が原因で死んだんだ!?どう考えても俺は生きてるだろ…?

本当に俺は死んだのか…?ならここは本当にあの世ってことなのか…?落ち着け、冷静になれ…。ここに来るまでのことを思い返すんだ…。

大きく深呼吸をし、今日一日をゆっくりと思い返す。


「………。」


買ったラノベを読んで…買い物ついでに本屋に寄って…トラック事故を目の前で経験して…飛び出した子供助けて…電線に襲われて…通り魔に刺されて…でも生きていて…思い返すと普通なら死んでいたとしてもおかしくないことの連続に乾いた笑みが浮かぶ。

でも俺はちゃんと生き残って家にまで帰っているはずなんだ…。

雪の中走って家に着いて…それから…それから…

そうだ!変な光に包まれたんだ!

直前までの出来事を思い出し目を見開く。

やはり今日体験した死ぬような出来事は全部生き残っていた。

そうなるともうあの変な光以外に心当たりはない。

俺は彼女になぜ死んだと言えるのか聞こうとする。


「仮に俺が本当に死んでいるとして、エルフィーナは俺が死んだ原因を知っているんだよな?そうじゃなきゃ死んでいるなんて言わな…?ん?エルフィーナ?」


さっきまでの態度とは打って変わって彼女の目は驚愕と混乱の入り混じったようなよくわからない動揺の仕方をしていた。

なんだ?俺変なこと言ったか?変に思いつつも俺は彼女の返事待った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エルフィーナSide



私は焦っていた。彼に既に死んでいることを伝えるまではよかった。

普通の人間ならそのまま慌てふためいて冷静さをかく。

だから私は強引に話を持っていってそのまま主導権を得ようとした。

だけど目の前の少年は私の常識を覆すことをした。

百歩譲って冷静さを取り戻すのは分からなくもない。

人間の中にも常に冷静さを保つことができる者がいることは知っている。

だからそれは大きな問題ではない。だが彼はそこから記憶を思い返した。

既に死んで神界に来たのにもかかわらず記憶を()()()()()()が出来ていたのだ。

通常死後の魂というものは神界に辿り着く前に死因に結びつくような記憶を封印されて神界へと辿り着き、輪廻のサイクルに送られる。

なぜそんなことをするのかというとそれは魂の消滅を防ぐ為だ。

死因を覚えたままの魂は私たち神に死を告げられたあと死ぬ直前の記憶を思い出し恐怖から二度と同じ目に遭いたくないと輪廻の枠を自ら外れてしまう。

そうした魂は永久に転生することは出来ずやがて完全なる無となってしまうのだ。

魂の消失は例え1人分だとしても世界のバランスを大きく崩してしまう為、神界では死後の魂に記憶の封印を施している。

たまに前世の記憶を持って転生する者もいるようだがそれは転生後のことだから問題はない。

しかし彼は神界で記憶の思い返しをしている。

だからこそ私は焦っているのだ。彼には何故か記憶の封印がされていない。まずい…まずい…まずい…!

このままじゃ()()てしまう!!!

なんとかしてごまかさなければ…。私は…私は…。

彼に何としても異世界()()してもらわないと困るのだ!







閲覧ありがとうございました!

※未完のまま放置は絶対しないので気長に温かく見守っていただけると幸いです!

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