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第15話 今の俺に出来る精一杯

パチッ!

朝方いつものように空腹で目が覚め、俺の一日が始まる。

OH...どうやら今日は排泄物つきの目覚めだったようだ。

だがそんなことも初めてではない。

俺は泣き声スキルでも獲得してレベルもカンストしてるんじゃないのかと言わんくらいに手慣れたように泣き騒ぐ。

起きた時、泣き声を聞いてやってくるのは母さんかミューラのどちらかで父さんがくることは滅多にない。

今日は母さんみたいだ。

ということは母乳が朝食みたいだな。

最近では母乳だけじゃなく例えるなら搾りたての牛乳みたいな味の濃いミルクを飲んだりする時もある。

あと余談だが排泄物の処理は地球のオムツと違ってとても面白い処理をされる。

もちろんその処理というのは魔法のわけだが俺が聞く限り母さんは【ウォッシュ】と【クリーン】という魔法を使っている。

多分後者の方なのだが排泄物に【クリーン】をかけるとなんと排泄物が光り輝いて一瞬で消えるというなんともシュールな光景を見ることができるのだ。

どうだ?中々面白いだろ?

っと、朝からなんの話をしてるんだか…。

排泄物の話はこれでおしまいだ!

仕上げに【ウォッシュ】を受け心地よい気分になる俺。

それにしても朝はやはり仕事があるんだろうか?

まだ外に出たことはない為、ここが村なのか街なのかすら分からない。

村だとするとさながら我が家は大豪商といったところだろうか?

将来はモンスターを倒して得た良い素材を自宅に卸すっていうのも良いかもしれない!

そんな妄想にふけながら俺は母乳を飲み始めた。

ゴクゴク。ゴクゴク。


「けぷっ。」


小さなげっぷを吐いて食事終了の合図を伝える。

最近は自分の意思で泣き声を抑えたり泣くのを我慢したりとまだ完璧とはいえないがある程度制御できるようになってきた。

スキルだけではなく内面的なものも成長してることが実感できて満足する俺。

ちなみに俺が生まれた日から既に二ヶ月ほど経っている。

もちろん毎日スキルのレベル上げに勤しんだが成長したのは【空間把握】に含まれるスキルたちだけだ。

なぜ鑑定を上げていない?と思うかもしれないがこれにはちゃんと理由がある。

どうやら鑑定スキルレベル6以上からは、ただ同じものを鑑定し続けるだけでは上がらないようなのだ。

つまり何が言いたいかというと鑑定スキルが次にレベルアップするのは俺が外の世界に飛び出した後になるということだ!

生物鑑定を上げようにも素レベル、スキルレベル1だからか両親もミューラも何一つ確認することができないし装備鑑定を上げようにも俺のいる部屋には武器らしきものなんて何も見つからない!

なんという悪循環!はやく動けるようになりたい…。

あ、でも【空間把握】の方のスキルはちゃんとレベル上げすることができてるよ。

【空間把握】もまたレベル上げにはかなり手こずった!

例えば気配感知だがレベルが3とか4まできてくれればもう明らかに違和感を感じるからちゃんと発動してると分かるんだがレベル1の時なんかは本当になんとなくレベルの違和感しかないから本当にこれでレベルが上がるのかとかなり不安だった…。

まぁ無事に上がったから別にいいんだけど…。

そんな感じで【空間把握】のスキルたちは本当にある意味で苦労するレベル上げだったよ…。

だが残念ながら【空間把握】のスキルたちもレベルは5で止まっている。

レベル5だと半径10メートル以内に存在する生物の人数までしっかり当てられるってくらいの中々優秀な機能ぶりに感じるな!

それに伴って【空間把握】本来の力を引き出すと脳内にマップのようなイメージを広げることができるのだが一度だけ試したところ頭が砕け散るかと思うくらいの頭痛に襲われたことがある。

要するに赤ん坊の脳みそスペックでは情報の演算納涼が足りなすぎるということだろう。

だかり今の所は【気配探知】の効果しか使うような機会はあんまりないちょっと残念な感じとなっている。

しかし困ったなぁ…。

今出来ることでレベルが上がるスキルは全て5になってしまった…。

まぁでもこればっかりは仕方ない。

ハイハイしながら動けるようになるまで次のレベル上げは休業するしかないな…。

しかし何事も計画というのは大事なことだ。

行動範囲が広がったらまず何をするべきかを考える。

この家に魔法のことが書かれた本でもあればいいんだが…。

よし、移動できるようになったらまずは書斎みたいな場所がないか探してみるか!

その後も俺は獲得できるか分からないが積み木遊びなどで建築技術のスキル獲得を狙ってみるとか様々な計画を練りながらベッドから卒業できるあくる日が早く訪れるようにと祈りながら日々を過ごしていくのであった。


赤子の主人公のままだと地の文がどうしても多くなってしまいますね…。

なるべく見やすいように文章作成を志していきますのでアドバイス等ございましたら是非教えていただけると助かります。

感想、レビュー、評価も受け付けておりますので送っていただけますと幸いです。

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