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今までのものの補足みたいなもの
『クロ〜、はいこれ前に手伝ってって言ってたやつ書いといた』
「却下」
『え、なんで?!!!! 手伝ってくださいって言ってたじゃん!』
「下さいとは言ってない。少し前までなら手伝ってくれるのかと感心していたがお前がこの前余計なことしてくれたおかげで面倒なことになったの忘れたのか。
という訳だ、お前の漫画のようなあらすじは要らない。私一人でまとめておくからお前はあっちで遊んでろ」
『えー、ウッソー! ショックパーン!!!』
ということで新月のおふざけはなくなりました。ご安心ください。
【プディリボン】
天敵に襲いかかられると全身を景色と同化させるビジョンスクワムの糸を織り込んだ天色のリボン。
このリボンを結んだ物は周りの景色と同化して見えなくなる。しかし、見えなくするだけであって物体は消えない。
【韜晦為す白藤の衣】
天敵に襲いかかられると全身を景色と同化させるビジョンスクワムのオージュン産の糸を織り込み銀糸で刺繍を施した衣。
効果は普通のビジョンスクワムの糸と同じだがオージュン産だけは色に違いがあるためこの衣はこの色。
幻想級解毒剤【甘露】
全てにおいて謎に包まれた薬。伝承ではなんでも直すと書いてあるが本当か分からない。
【グリシュプリズン】
→マッシュルームの色違いバージョンと思ってもらえればok
【スイタケ】→シイタケ
【六雲】
山内部の地下水が地下のマグマで温められて普通水蒸気爆破をするところが山の至るところに空いた穴から抜けていくため爆破せず雲になる。その過程で水蒸気が魔力を持った岩に当たって様々な効果、色が付く、おかげで触れる。その名の通り六つの雲がある。
薄紅色→暖かい。ドライヤー温風のようなもの。北にある神聖カルットハサーズを温めてくれる心強い風。
藤色→魔力を回復してくれる頼もしい風。特に魔族には良く効く。
萌黄色→土壌改善に効く。六雲峰にブライダルローズが生えるのはこの雲のおかげ。
紺色→触ると眠くなる。睡眠薬になる。
緋色→薄紅色の雲とは違う性質を持ち素手で触ると焼け爛れる。アルコールランプに乗っけると火になる。雑魚魔獣の呪いの穢れだったら洗い流すことが出来る。
黄色→すっごく素速い。触ったら足が速くなる。
六雲峰とは国の最東端にある六種類の特殊な雲が同時に存在している険しい山。
【プラリニック・キリオライト】
太陽が落ちてくるような凄まじい威力と高熱を与えない限り切ることが出来ない程硬くそれ以外の衝撃ならば欠けることがあれど放っておけば自然と治ってしまうという脅威の補修能力を持った 鉱石の一種。
主に宮殿や城を造る時にだけ使われる程硬く加工が困難な物でドワーフ五十人が必死に加工してやっと使い物になる形になる程強固な鉱物。
しかし加工の過程が高価なだけなので地下1000mまで掘ることが出来れば産出するのは簡単。
色は白のみ。
【ガンロン】
灰色のとろりとした飲み物、くそ甘い。
さとうきび潰して出てきた原液に果汁、シュガーツリーという木の実、その他いろいろ甘ったるいものを入れて溶かした砂糖の塊みたいな飲み物、熱帯雨林ぼうぼうな《エドゥン》の国民的飲み物。
はっきり言って人間が飲むものじゃない。糖尿病まっしぐら。
【シュガーツリー】
花、実、葉、枝、根っこの全てが砂糖のように甘いパステルカラーの木。実がなるまでは甘くはないが実がなった途端甘くなる。
すごく甘いので実がなると同時にアリが集り昆虫が集る。
匂いにつられて魔獣が寄ってくる迷惑な木、だけど農民が唯一手にできる砂糖なので命懸けで取る人が多い。たまに冒険者の依頼にもくる。
霊薬秘薬…回復薬、強さでは秘薬<霊薬。霊薬の方が威力は強く運が良ければ捥げた腕まで回復する。形は様々、
【エリクサー】
甘露程ではないが強い治癒の力がある。が、所詮人が作ったもの。不老不死の効果は無い。
高価な装飾がされたガラスの瓶に入った七色の液体。馬鹿高くそこそこ稼げる冒険者の三年分の稼ぎ。
【アリムタ】
エリクサーより甘露に近い。幻獣の毒以外ならほぼなんでも治癒する。
木製のワインを注ぐ場所と底が細い木の装飾で繋がったワイングラスに入った透明な液体。馬鹿高い。さらに器一杯でエリクサーと同額。
【変若水】
一升瓶に入った御神酒のようなものでラベルの代わりにに札がびっしり貼ってある。
効果はエリクサーと同じぐらいだが変若水はオージュンのとある山の湧き水を蒸留して作られたものらしい。
【アバイド・リスキート】
害虫避けの粉末薬…中毒性の高い植物の実からとった有害物質。虫にも効くが人間や魔獣と言ったものにも効く。
【ホボハ・オイル】
没薬と天然の生薬を混ぜ込んで作られた軟膏…神経を癒し回復を促す軟膏。
【クルハ・ドルト】
吸血種の樹木から採取した樹液を固めたもの…個体だが人肌にまで温めると液体にもなり沸騰すると気体にもなり赤い霧となる。血を求める吸血鬼などに見逃してもらうために渡す旅の必需品、運が良かったら大量出血を起こした患者に使える。
【アタムセ・イルナピル】
炭酸ガスを含んだ鉱石を砕いて山水と混ぜて作られたペリエに似た飲みごたえの水薬。
清らかな水をさらに清らかにした精製水。実験をするときや薬品を作る時に使われる。
【ザカザペンホーン】
ザカザペンという魔獣、の角。
粉にすると真っ赤な粉になる。彩りに使われる調味料だが代理品はいくらでもあるので飾りとしても使える。
試しにツァスタバが料理に少し使ったらめちゃんこ辛かった。
【虫入り琥珀のお守り】
8枚の羽を持った昆虫が閉じ込められた世にも珍しい琥珀だが何万年も前の生物が閉じ込められた琥珀。強い加護を秘めたお守り。クソ高い。
さらにいうなれば白亜紀辺りの昆虫で小さいなれど首長竜ぐらいなら簡単に倒せる猛毒を持っていた【ポイポイ】という虫。力のピラミッドなら上位に余裕で食い込む。そりゃ高いわ。
【リヴァネクト・レタリレション】
死滅の危機に貧すと原因となった天敵を取り込んで生命を維持する珊瑚…見た目はただの珊瑚だが自分が殺されたときにこの珊瑚で矢じりを作り射ると自分を殺したやつも道連れできる。
【ユンチャオ】
薄緑に輝く網目のように編まれ球体を描いている花。
人が住んでいないような清浄な場所にしか咲かない。花弁は溶かすと本物の翡翠になるので闇取引されることも。
【優曇華】
滅多に咲かない幻の花。ここでは白いスズランのような見た目。
【ネクタリン】
桃だが甘露の材料に書かれていたよに野生のものと人が育手たものだと成分に狂いが出る。
【莎莎羅竹】
オージュンの何処かに生えているという光り涼やかな音を立てる竹。おとぎ話ではその竹に女の子が入っていたとか。
伝説では銀色らしい。
【魔乖石】
魔力を秘めた特別な石。別々の魔乖石を一緒に使おうとしても石が仲違いするので使うなら使う量に合ったもの一つでやらなければいけない面倒な石。
【ブリリアント】
新月を膝に抱えてアイデアの無さを補って作ったもの。
ダイヤモンドのように光輝く透明な玉だがその効果は【甘露】に次ぐ幻想級の秘薬となった。殆どの毒ならこれで解消されるはずなのだがクロノスの運が低いため召喚者達が患っている症状だけ完全に解毒することが出来ない代物。ちなみに売ったら三つで国が買える。
【ブライダルローズ】
日本のテリハノイバラのように蔓性の低木。だが花は大輪の薔薇を咲かせる花。
成人男性が力を入れても傷が付かない。花嫁のブーケに入れると婚約が上手くいくという逸話がある。
【相転移式狩猟魔弾】
ツァスタバが気に入ったもの。
元はドワーフ三兄弟が弓のように矢が限られない狩猟用の弓が欲しいと考えたことが原因で出来たもの。
矢ってなくなると困るよな。
↓
ああ、狩猟の時もそれで逃した。でっかい鹿がいたしな。
↓
なら俺達で魔力を矢の代わりに出来るものとか作ったらいいんじゃね?と酒で酔いが回った頭で考えて作った結果がこれ。
しかしその考えは技術の一歩どころか三歩四歩ぐらい先を行っていたため門外不出となってしまった未来の大発明品。
持ち主の能力で作用されるが化け物にはさらに化け物の力を与えてしまうおっそろしいもの。
ぶっちゃけこれのせいでこの国にくる羽目になったが勿体ないので持ってきた。でも売れた(`・ω・´)
硬鞭:【キコク】
漢字で書くと鬼哭。三匹のドワーフがオージュンの刑罰に使われる物をオージュンで昔その刑罰を執行していた人に指導名付けなどを行なって貰ったものの試しに使ったら川がモーゼの如く分断されたため使った人+三匹のドワーフの四人とも震え上がり非売品となっていた。
しかしロザリアントが使えたため厄介払いに渡っていた。
【三匹のドワーフ】<ワシらなんも知らん。
鉄鞭は昔中国の百叩きの刑に使われた事があるものだがこのキコクは双頭馬という魔獣の尻尾も使われているため普通の鉄鞭よりしなって威力がエグい。一発当たると頭がベッコリなるか吹き飛ぶ。
……っと、ここまでが今回買ったものだったか?
『おー、大分買ったね』
「買ったね、じゃない。殆どお前が買わせたものだろ」
『えー、なんか棚の上に飾られたもの見ると買いたくなるのが人の心理ってもんでしょ』
「店に行くたび玩具をせびる子供か。精神年齢幾つだ」
『ちゃんちゃーい( ゜∀゜)
あ、ごめんなさい嘘ですちょっと巫山戯ただけですお願いだから無視しないで――――!!!! ――――っイタイ!』
「一人で遊んでろアホ。さてと次は物以外のことも書いておくか」
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国(世界)の分析
【神聖カルットハサーズ】
北に位置する国でこの世界の中で一番大陸の面積が小さい。さらに【氷の大陸】にもっとも力ので人の住める地域はさらに小規模。
幸いなことに人の生活地域に近い場所に六雲峰があるため農業の心配はないが環境故に自国より優れた大陸に住まう人外種に対しての嫉妬から人間以外を排除するようになり転じて人間至上主義となったと思われる。
北の方角に向かって二等辺三角形のような形をしており北の地域は殆ど人が住んでいない。土地が狭いため港町と王都が近くにあるのにも関わらず港町の住人と王都に暮らしている市民では人外種に対しての当たり方が違う。
港町ではちょっとした小突き合い程度に対し王都では子供が悲鳴をあげて逃げたり武器持った人間が出てくる始末。
特に変わった特産品はないが素材の加工技術だけは特化しており女性好みの品が多数ある。そのため遥々この国にやってくる人外種も多いため毎日小さな事件が起こる。
神聖カルットハサーズの城:【カバロス・ドラドス城】
この国の王族が住む城。黄金の馬という意味をもつ金と【プラリニック・キリオライト】で造られた上に伸びた棟がいくつもあり朝日が昇る時や雨上がりの時は棟の屋根に飾られた装飾が光るように細工された美しい城。門限が早いことでも有名。
他国では殆ど国を治める者は宮殿にいるがこの国だけはなぜか城、理由はある。
【天界】
天と書かれているが一種の異世界でオリンポス山を中心に都市が出来ており神やその眷属が住まう世界。
言語は大昔には古代ギリシャ語だったが時代が変わるごとに目立ちたがり屋のゼウスが
“使えるとカッコいい言葉”
にチェンジしていった。なぜならかっこつけしたいから。でも何か大切な時はギリシャ語を使う。古代ギリシャ語?あれ法を作るときぐらいかな、古いし。
時代の流れでフランス語やら英語となり変わっていき今は英語で止まっている。中国語は神々にはウケなかったらしい。
これだけの情報なら本当に人が羨む神々の世界、理想郷とも名高いが永久の平和を保つ世界でも大昔、親と子が争った世界である。たとえ親がそれを定めとして受け入れていても子が親から奪い取ったものの上に成り立っているということに間違いはない。
【花の世界】
名前は綺麗だが花(植物)と植物を生かすための土や水、日光といったものしかない。こういった世界は他にもあるがそれでも建造物のみで何も無い世界よりはマシかも。
【ゲルもどきバージョンアップ2】
神様が色々手を加え過ぎて有り得ないことを成しまくったトンデモナイヤツ。勿論これは時間を操れるクロノスと新月が側にいてこそ簡単に出来ることで他の神々はおいそれと出来ない。
組み立てれば異空間にある広々としたリビングがお出迎え。広大な庭に夜になったら月まで見える中庭、などなどとこれどうなってんの状態。
不法侵入しようとした密偵も外側のゲルに触っただけでお空の彼方まで弾き飛ばされた。
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言語編
実は今回の世界が日本語で楽が出来たのは新月がいてクロノスの低い運気をカバー出来たためという裏があった。
おかげで神は知らない言語デモ瞬時に適応出来るということを新月のアホは知らなかった。いや知りたいとも思ってなかった。頭弱いから、
ついでに天界にいた時の言葉が何語かも知らなかった。馬鹿である。
なんてことがあったから多分裏でハリスと一緒にお猿さんでも出来る文章問題から勉強させられてる。
<『もう勉強なんて嫌だ!!!』
<「これが出来ないとお前猿以下だぞ」
<『ウキィー!』
<「開き直んな」
勿論、ツァスタバとロザリアントもやらされたが元がチートな二人は三分でクロノスが教えることは無くなった。それを知った新月はブリッジで階段を下ったが無謀なことをしたせいで落ちた。
けど少しの間クロノスが付きっ切りで世話を焼いてくれたので本人にとってご褒美になってしまった。
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魔法編
クロノスが『“郷に入っては郷に従え”その世界にいったら例え神と言えどもその世界の法則に則って行動しなければならない』と言っていたマナー。
本編で説明してたのがながったらしかったが要するにアリアスの世界で魔法やらなんやらを使うならきちんと【魔法】、【スキル】といった形にはめてやらないとアリアスに「これを使いました」と一言いっていないことになる。よって情報処理出来なくなったアリアスが焼き鳥になる。
<『コケッ―!!』
でもクロノス本人も何度も破っているので何にも言えない。
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「あらマスターは何をなさっておいでで?」
「機密文書ですか?でしたら私達は……」
「そんな大層なものじゃない。この世界での見たもの買ったものなんかを書いているだけだ」
「あらそうでしたの」
「でしたらこのツァスタバとロザリアントもご協力させて頂きますね」
人物編
五十嵐 拓也
剣の扱いでは今や近衛隊長と互角に張り合い文学においても元の言語が日本語に似ていることを考慮しても優秀、世界史でもおおむね理解しておりこちらも優秀。
魔法の授業での態度はやや目に着くところがあり、あまり魔法を使いたがらない。だがしっかりと一部習った魔法は覚えている。
文武両道、容姿端麗の古典的な主人公気質。
弱い人は助けるがのが当たり前と思っているが内心自画自賛をしている点あり。
褒められると伸びるタイプだが最近ではその状況を当然だと考えている。今回召喚されたことを問題が解決後さらに褒められ讃えられることを望んでいる。
だが今回の魔獣暴走問題には真面目に取り組んでいる点は評価する。しかし一点のことに集中し過ぎて自分の行い、環境、周囲の変化に無関心。
自信家で内心自分が一番でないと納得出来ない点があり。猪突猛進で意思を曲げないのが美点ではあるが行き過ぎて仇になることあり。田島薫の件が該当。
現在、城のみに成らず出入りする人間すらも心を寄せられているため周囲にはいつも女性が付き纏っている。
本職は高校生。18歳、174㎝ 、76㎏ →77kg、茶髪、茶色の目。
一般的な騎士並みになってはいるが頭のネジが外れている部分あり。
視力が―――「待て待てそこまでしなくていい」
「あらまだまだございますよ?ステータスから対人関係、マスターの冒涜発言の回数などなど」
「調べたらキリがありませんでわ」
「いつの間に調べた」
「「お休みのお時間を使って」」
「私ツァスタバは屋根裏への忍び込める場所や城内の隠し通路などが書かれた設計図を拝借しました。案外穴だらけで護衛の密偵なんてあれで使えるものかと心配になりましたよ」
「私ロザリアントは特殊スキルで聴くことができましたし。部屋に飾られた花から聴取しましたわ」
「……休日をそんな過ごし方してるのかお前達は、給料渡してるだろ遊んで使ってこい。ブラック企業になるだろうが」
「休んでますよ?」
「ええ、これは趣味です。他にもあの耄碌爺王や女王、長ったらしい名前の女騎士に近衛隊長などなど」
「もういい後でまとめた紙を寄越せ。お前達は今から王都に行って遊んでこい。命令だ早く行け新月に聞かれたらブラック企業だと非難される」
「そう、ですか……」
「分かりましたわ……」
「別にお前達をぞんざいな扱いをするわけじゃないから項垂れるな」
「「………」」
「分かった分かった、お前達の心遣いに感謝する。なんでもしてやるから「「はい! でしたら今から私達二人と遊びに行きましょう」」
―――は?」
「旦那様が遊んでこいと言われたのですから」
「勿論マスターも来て下さいますよね?『なんでも してやる 』ですから」
「おい嵌めただろ」
「「いーえぇ?偶々です(わ)」」
「満面の笑みで言うことか、……っ! おい、引っ張るな!」
「「さあああ、行きましょう?」」
「私はマスターと美味しいものが食べたいです」
「食いたいだけだろ」
「私は旦那様に衣類を買って頂きたいですわ」
「買って欲しいだけだろ」
「「違いますぅ(わぁ)~~~~!! さあ行きましょう!!!」」
「だから引っ張るなと言っているだろうが!
―――っ、嵌められた」
「「うふふ」」
「「ちなみにあの長い名前の女騎士ですが親戚が産まれた時に考えた名前を全て繋げたものらしいですよ」」
「どうでもいいだろそんなこと」
「「それからこの女騎士とあの近衛隊長は案外人外種には寛大な家の出身で本人たちもまだまともな性格をしてるそうです。立場上それを代々隠していたそうですが私達にかかればお茶の子さいさいというものです。いざという時には力を借りましょう」」
「それは先に言ってほしかったぞ」