6.才能とは理不尽な物
ふっ、少しやり過ぎてしまったようだな。
···いや·····ヤバくね?これだけやってもまだ余裕だぜ?これは異世界チートも夢じゃない···!
「良かったね。良いステータスじゃないか。でも、SPはともかくBPを残すのはなんでだい?」
「今後異世界で生活するときにその時必要なステータスを伸ばしたいからだよ。ところでステータスを伸ばしたらどのくらい変わるんだ?」
「そうだね、物攻なら50でリンゴ粉砕出来るんじゃないかな」そんなものなのか。
「ただ、BPも万能じゃないんだ。例えば生まれつき不器用な人がいたとしよう。ステータス上の数値が3くらい人だ」3···まぁ、あいつ(···)ほどじゃないだろうな
「その人がBPを使って50まで器用を上げたとする。でも、生まれつき器用で数値が40の人には敵わない」
「えっ、マジかよ」数値上では勝っているのに?
「簡単なことさ、生まれつき不器用な人には才能がない。100と40なら話は違うけど少しの差なら才能には勝てないんだ」うわー悲しい。才能とか本当に理不尽だわー
「君は器用なようだから、なんでも出来るよ。でも、壁役は厳しいかな。日本人は基本的に体が弱いから。」
「忠告ありがとう。」
「うん、素直で宜しい。じゃあそろそろ行こうか。何かわからない事があればステータスでヘルプを選んでくれ。」
「ああ、わかった」
「それでは、君の幸運を祈っているよ、神田直人君」
「せいぜい頑張って来るよ、神様」そう言うと俺の体は白い光に包また。そして目も開けられないような光の中俺は意識を失った。
次はやっと異世界です。モンスターは後二、三話で出るかと。