プロローグ
なろう投稿2作品目です。前の作品での経験をフルに生かして、よりよい作品にしていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
俺は今、勇者のパーティを尾行している。別にストーカーとか勇者達を襲おうとか、そういうことを考えているわけではない。むしろ、逆に俺が勇者達を守っているし、パワーアップもさせているのだ。ん?何故そんな事をやっているのかって?それはだな、俺が勇者御一行をフォローする職業である【影役者】ってのに就いてるからなのさ。
まぁこの話はだな、俺が【影役者】の仕事をしてて派遣された中で、今までで一番馬鹿で単純な勇者が当たったんだが、それを俺が勇者らしく仕立て上げるって話だ。今はわからなくても結構、あとあと理解してってくれ。まぁよくある勇者が主人公ってのとは一味違うと思うぜ?とりあえず、話を始めようか。
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今作の主人公、【影役者】の俺だ。影役者だから、名前は特に決まってない、一応「影」だからな。影役者仲間はいるけども世界に一人だから顔を合わせることはまず無い。おっと、まずは【影役者】について説明しようか。これは勇者をフォローする仕事、まぁ一つの職業って事だ。そして勇者なんだが、一つの世界に何人も勇者は存在しないんだ、一つの世界に勇者は二人もいらねぇからな。んで俺たち影役者は世界を移動することができて、一つの世界に一人の影役者が派遣される。そしてうまく勇者を勇者らしくさせることができればお仕事完了。
こうやって聞いてると簡単そうに思えるかもしれないが、全然楽じゃない。まず手始めに、勇者に魔王討伐の旅をさせるところから始まる。んで経験値を積むために敵やらモンスターやらを探すんだ、敵さえも俺が用意しなけりゃならないんだから重労働だぜ。そして勇者のパワーアップと並行して魔王の育成を始めなきゃならない。んで、もちろん勇者がいるならその連れであるパーティーも存在するわけで、魔王がいるならその部下になるモンスターや怪物も必要になってくるわけで、とにかく忙しい。
まぁ、俺も【影役者】の仕事を極めているわけじゃないから、時には失敗もするさ。村人に化けたら盗賊に道で襲われたりしたこともある、当然俺に勝てるわけはないけどな。まだまだ未熟な俺だけども、今作では俺の仕事ぶりをみんなに見てもらうことにしたってわけ。さてさて、とりあえず俺の仕事を見てもらった方が早いからな、それじゃあ「勇者御一行の影役者」はじまるぞ~。
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どうも、初めましての方は初めまして。狼兎と申します。
プロローグどうでしたでしょうか?この作品で書きたいものとしましては、勇者が主人公という世界を壊していきたいのです。もちろん勇者主人公も面白いですが、今作はまったく別の視点から書いていきたいと思います!
今作は今も更新中の別シリーズ「神出鬼没の異端術師」と並行して投稿させていただいています。投稿スピードはかなり遅いですが、気長に待っていただければ幸いです。なお、作者はまだまだ未熟なため、誤字やご意見等ありましたら感想・コメントにてお願いします。