表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方天風譚「裏」風神録編 ~Wind of the guidance and true faith~ 1・21   作者: 新景正虎
第一章 復讐する雨神の脅威と現代の風使いコンビ
6/93

謎の協力者『天風嵐』

 表向きは冷静さを保ったまま、皮肉とも挑発とも取れる内容の問いかけをする永琳に対し、神奈子は‥

「‥‥だったら、早苗に監視役をつければいいだろう?そちらが信用できる実力と人柄を兼ね備えた‥そうだな‥『天風嵐』はどうだ?彼女ならあたしや早苗も知っているからこちらとしても信用できるし、そちらの監視役としても十分だろう?」

 その言葉に永琳を始めとした一同がざわつく。

「天風?‥‥そう‥彼女たちがここに来たのも『あの子』のときと同じ、というわけね‥‥」

「あまかぜらん?聞いたことの無い名ね、誰?何者なの?」

「‥貴女がご存じ無いのも無理ありませんよ。知る人ぞ知る幻想郷の陰の実力者‥とのことですから‥わたしもまだ直接には会ったことはありませんが、幽々ゆゆこ様やゆかり様から名前を聞いたことがあります‥‥また、お二人がおっしゃるには相当な達人らしいとのことなので、一度手合わせしてみたいと思っていた御方です」

「‥‥‥貴女がそこまで言うほどの相手‥ということ?」

「ええ」

「‥あいつか‥確か妹紅の紹介で会ったな‥‥あいつが関わる、ということは『また』あれをやるんだろうな」

「そう‥彼女、戻ってきていたの‥これは、久しぶりに楽しめそうね。何しろ今の幻想郷で『私』と本気でやりあえるのは彼女くらいのものだし‥」

「‥‥貴女たちもその人物を知っているの?これは‥お嬢様にご報告するべき事のようね」

 そんな一同のやり取りを聞きながら永琳は思案を巡らせ‥‥‥そして決断する。

「‥‥いいわ、それで行きましょう」

 こうして話はまとまり、そして‥‥「山の神社の巫女が『降り止まぬ雨』の異変の解決へと乗り出した」という話は噂となって瞬く間に幻想郷じゅうに広まった。

こうした経緯によって、東風谷早苗と彼女の手伝い兼監視を任された天風嵐はこの『異変』を解決すべく、降りしきる雨の中その山へと向かう事となったのである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ