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東方天風譚「裏」風神録編 ~Wind of the guidance and true faith~ 1・21   作者: 新景正虎
第三章 『嘆きと悲しみの幽霊妖精』の決意
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命、その価値の重さ

 そう言いながら嵐と風は内心でやり取りをかわす。

 ‥‥全く、二人とも一途と言うか、まっすぐと言うか‥思わず手が出そうになったわ‥

 ‥主様はこうした方に弱いですからな‥

 ‥そうね‥結構きつかったわ‥あそこで『直接』手を出すのは『禁じ手』だし‥‥

‥我らが直接手を出せば、ヒト一人の生死を覆す事は容易‥‥しかし、それをするには世界そのものへ干渉しなければならず‥‥それはこの世界の理を崩す事にもなりかねない程に危険な事‥‥

 ‥‥ヒト一人を救うために世界を滅ぼすわけには行かない‥それに『命の尊厳』と言うものもある‥命がたやすく奪われ、また甦るようでは誰もが『命』と言うものを粗末に扱うようになる‥‥

 ‥だからこそ我らは‥‥‥人知れず‥

 ‥それにしても‥‥面倒よね‥助けられるのに助けてはいけないとは‥

 ‥然り‥

‥それにしても‥エラミーの能力を考えればこうした形での復活は十分ありえるとは思ったけど‥ここまで変化するとはね‥‥‥彼女を思う早苗やアスメルの真摯な思いが本当に『奇跡』を起こしたのかもしれない‥

 ‥東風谷様は現人神‥その思いは常人以上の何かを秘めていると‥‥いえ、人の思いそれ自体に奇跡を呼ぶ力があると言うことですか?‥‥

 ‥‥かもしれないわ‥

 そんな嵐と風のやり取りなど知りようの無いアスメルは先程の嵐の言葉に目を輝かせる。

「じゃあ、エラミーちゃんはこの先、誰かに悲しませなくても生きられるようになったんですね~」

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