表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方天風譚「裏」風神録編 ~Wind of the guidance and true faith~ 1・21   作者: 新景正虎
プロローグ 異邦よりの神と楽園から忘れられし神 
3/93

プロローグ 後編 復讐の黒き雨雲

 一方、そんな彼女たちによって散々に打ち負かされた時雨子がようやく帰りついた自分の家‥‥社もまた、長い年月の末に人々から忘れ去られた事で荒れ果て、無惨な姿を晒していた‥‥‥

それを改めて見た時雨子の心に芽生えたもの、それは人々に忘れられたことで力を失った自分に対する憤り、自分に対する信仰を忘れた幻想郷の住人たちに対する怒り、そして神である自分に屈辱を与えた『早苗とかいう人間』に対する憎しみ。それらが彼女の心の奥底で復讐というどす黒い情念へと変わっていく。

「‥‥あたしに‥‥あたしにもっと力があれば‥あんなよそ者に大きな顔をさせないで済んだのに‥‥‥そうよ、力よ。もっと力を得ればきっとあいつらを‥‥くくくっ‥‥あはははっ‥‥やってやる、どんな手を使ってでも力を得てやる。そして、そして‥‥あの早苗とか言う人間を‥‥必ず地面に這いつくばらせてやる!」

 そんな早苗と幻想郷の住人たちに対しての尽きぬ憎しみを募らせる時雨子の情念は、やがて暗雲となって彼女の体から噴き出し‥幻想郷の空を少しずつ、だが確実に蝕んでいった‥‥‥


プロローグはここで終了、次からが本編となります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ