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東方天風譚「裏」風神録編 ~Wind of the guidance and true faith~ 1・21   作者: 新景正虎
第二章 悲しみの風と、怒りと慈しみの天
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復活の風使いコンビ

 一方‥‥

「‥‥どう?降参する気になった?なったのならこの弾幕を解いてもいいわよ」

「‥‥だ‥誰が!こ‥こうなったら‥‥ぜ、絶対かわしきってやる!」

 絶え間なく銃を連射しながら行う自分の勧告に、虚勢と涙目で応じる幽霊妖精の態度を見た『もう一人の嵐』は思わず口笛を吹くと‥

「‥‥へぇ、この状況でまだそんな事を言えるなんて根性あるわね。

だったら‥‥‥こっちもきちんと最後まで相手をしてあげる‥‥それがあんたのその無謀な勇ましさに対するせめてもの礼儀よ」

 そう言うと嵐は力を使い切った拳銃を収めると、別の拳銃を引き抜き、再度狙いを定めようとする‥‥が。

「ん?‥‥どうやらあっちは片付いたみたいね」

「‥え?」

 早苗と『もう一人の自分』との対決が終わったことを知った嵐は手にしていた銃を収め‥

「‥‥じゃあ、あたしの出番はここまでね。まあ、だからといってこの弾幕は消えないけど」

 そう言って『呼び出された側』の嵐が空間に穴を開け、その中へと消えるとまるで入れ替わるかのように『呼び出した側』の嵐が早苗を連れて戻ってくる。

「ふわ~、これも先輩の弾幕ですか~これはまた‥‥‥容赦ないですね~」

「‥‥まあね」

まるで何事もなかったかのように親しげな嵐と早苗の様子を見た幽霊妖精が牢獄弾幕の中で悲鳴を上げる。

「う‥うそ、こんなに早く思い出すなんて!は‥早すぎるよ!」

「ふっふ~ん!これが先輩とわたしの‥‥‥絆パワーなのです!」

 幽霊妖精の言葉に対して、大幣を手に大げさな見栄を切って大げさな発言をする早苗。対して嵐はあさっての方向へと視線をそらしながら呟く。

「‥‥‥恥ずかしい事をさらっと言わないでよね‥まあ、絆云々はともかく‥‥あんまり人間って奴を侮らないほうがいいわ」

 そう言うと嵐は視線を幽霊妖精へと向け‥

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