第2話 一歳になりました
俺は1歳になった。
魔法の練習はあれから毎日行い、魔力操作で体内の魔力をスムーズに動かせるようになってきたし、水の玉も大きさが倍くらいまで出せるようになり、魔法の維持も調子がいいと最大5分くらいまで維持できるようになった。
魔法の練習をしてて気づいた事だが、魔力操作や水の玉の放出と維持でも魔力を消費するみたいだ。
そして魔力を消費すると、疲労、空腹の症状が出るみたいだ。(疲労が原因で睡魔も感じるみたいだ)
他にも新たな考察と発見したことがある。
・魔力を消費することで魔力の総量が上がる、又は体が成長する事で魔力の総量が上がる。
どちらも可能性があるのでまだ判別できていない。
・魔力の回復は食事と休息(睡眠の方が効果的)で回復する。
検証はできてないが、魔力をギリギリまで使って夕食を食べて寝れば、次の日には満タンに回復する。
魔力の総量が上がった場合や個体差などはまだ未検証。
・魔力をより多く消費することで疲労、空腹の度合いも変わる。
・魔力が0になると意識を失ってぶっ倒れる。
これをやって両親とメイドが大慌てして、医者まで連れてきた。
魔法に関してわかったのはこれくらいだ。
他の系統魔法や水魔法の他のも使ってみたいけど、バレそうだし、今の俺じゃ隠し切れないと思い自重している。
体についてはハイハイはできるようになり、今は一人で立てるように練習中である。(まだ体がふらついてまともに歩けない…)
そして言葉もいくつかわかるようになり自分の名前もわかるようになった。
転生した俺の名前は、アルヴィス ブレイスフォード 略称はアル君だ。
母親の名前は、クリスティーナ ブレイスフォード
父親の名前は、ハミッシュ ブレイスフォード
そして俺には兄弟がいる。
魔法の練習を始めたくらいに母親と一緒に俺の所にきた。
生まれた順番に紹介していくと
長男、ルーカス ブレイスフォード
長女、エフィリア ブレイスフォード
次男、ミハイル ブレイスフォード
以上3人が俺の兄弟だ。
軽く紹介すると、
長男のルーカスは真面目な感じで青い髪に琥珀の瞳をしている、俺の9歳上で現在10歳
長女のエフィリアは母親に似て穏やかな雰囲気があるが、お転婆な所もあるみたいだ、銀の髪に琥珀の瞳をしている、現在8歳
次男のミハイルはイケメンの優男ってのがパッと見の印象だな、青い髪に青い瞳をしている、現在6歳
以上が簡単な紹介だ、というより言葉がわからない上にあんまり合わないから、それくらいしかわからないというのが実際の所だ。
兄達は庭で父親から剣術の手ほどきを受けているようだ、俺はメイドに抱っこされてそれを見ていたからな!
姉のエフィリアは、母親に淑女の嗜みみたいなのを教えてもらってるみたいだが、見ているだけなのでよくわからん。
そして使用人達だ。
まずは俺の世話をしてくれている、タレ耳メイドのフィーネ。
彼女は俺の身の回りの世話を専門にやっているメイドで、彼女自身一児の母らしい。
次はブレイスフォード家の執事で、使用人達のトップにいるゴードン。
白髪交じりのオールバックに仕事のデキるって顔つきのおじさんだ。
他にもメイドや料理人とかいるらしいけど、遠目で見つけたりまだ会えてなかったりで、よく知らないんだよね。
これが今わかってるブレイスフォード家の人物だ。
そして俺は今文字の勉強中をしている、といってもメイドが読み聞かせしてくる本を見ながら、少しずつ覚えてる最中だ。
言葉も不完全だから覚えるまでに時間が掛かりそうなのと、メイドの読み聞かせは眠気を誘うんだ。
俺は寝ないように頑張るが、話の最後まで辿り着けず今日も眠りに落ちてしまう。
次は三歳になってます。