登場人物
リリアーナ・フォン・アストレア
公爵令嬢。物語の主人公。
幼い頃に母を亡くし、父と継母、義姉妹から冷遇されて育った。
それでも「家族だから」と信じ、誰に何を言われても笑って許してしまうような、純粋で心優しい少女だった。
そんな彼女を唯一守ってくれたのが、婚約者である王太子アレクシス。
リリアーナにとって、彼は世界で一番大切な人だった。
しかし婚約破棄をきっかけに、彼女は変わっていく。
もう泣かない。
もう誰にも縋らない。
そして、誰もが恐れるほど美しく、聡明で、魅惑的な「悪役令嬢」へと成長していく。
────────
アレクシス・フォン・エルディア
王太子。
幼い頃からリリアーナを気にかけ、彼女が家族から虐げられるたびに助けてきた。
「僕が君を守る」
それが彼の口癖だった。
だが、異世界から召喚された聖女エミリアと出会ったことで、その心は揺らいでいく。
エミリアの言葉を信じ、リリアーナを疑い、最後には自ら婚約破棄を宣言する。
そして後に、自分が一番大切なものを自分の手で捨てたことを知る。
────────
エミリア・フォン・アストレア
アストレア公爵家の養女。
異世界から召喚された「聖女」。
誰にでも優しく、可憐で、涙を武器にする少女。
リリアーナとは正反対の性格に見える。
しかし、その裏には強い嫉妬と執着が隠されている。
リリアーナから家族も、居場所も、そして王太子さえも奪おうとする。
────────
ルシアン・ヴァレンティア
隣国の皇太子。
リリアーナが「悪役令嬢」として生まれ変わった後に出会う男。
彼女の美しさだけではなく、傷ついても立ち上がった強さに惹かれていく。
「君は悪女なんかじゃない。誰よりも愛される資格のある女性だよ」
────────
レオン・ディアス
公爵家嫡男。
リリアーナの幼馴染。
昔の泣き虫だった彼女も、現在の冷たい彼女も知っている。
彼女が変わった理由を知る唯一の人物。
「……あの王太子だけは、絶対に許さない」
────────
カイル・グランベル
王国騎士団の若き団長。
リリアーナが社交界で力を持つようになった頃、彼女の護衛になる。
忠誠心が非常に強く、一度主人と認めたリリアーナには絶対服従。
「お嬢様に手を出す者は、私が排除します」
────────
ノア・セレス
宮廷魔術師。
掴みどころのない美青年。
リリアーナの冷たい態度を面白がりながら、徐々に彼女に執着する。
「僕の魔法も、僕自身も、好きに使えばいいよ」




