緊張と快楽
性描写がしつこいので嫌な方は飛ばしてもかまいません。
昼喜は鎖を両腕で持ち上げるとベッドに寝かせる。そのまま覆い被さる。脚で脚を押さえる。鎖の両手首を掴んで頭の先に交差させてそれを左手で押さえる。右手で軽く鎖の顎を掴んで正面に向かせて口を開けさせる。口付けする。その間に鎖の身体が強張ったり弛緩したりする。昼喜は鎖がむせないように加減しながら舌で鎖の歯と舌を舐める。同時に鎖の両手を押さえている左手で掌と指を弄ぶ。胸から脚まで身体が接しているので、鎖が火照っているのが分かる。脈も速くなっている。時々、震えたり強張ったりしているので鎖はまだ緊張している。
舌を引っ込めて昼喜は顔を離す。左手はまだ鎖の手指を握ったり動かしたりしている。鎖は荒い呼吸をしながらぼんやりと昼喜の顔を眺めている。昼喜は右手を鎖の顎から離して鎖の左脇から腰までを何度も擦る。鎖は固唾を飲む。昼喜は微笑む。上半身を少し浮かせて右手で左右の乳房を交互にゆっくりと揉む。鎖は目をつむる。昼喜は時折、親指か人差し指で鎖の乳首を撫でる。左手は相変わらず鎖の両手を弄んでいる。
「ウッンッ」
赤面した鎖が小さな呻き声をあげながらビクリと身体を揺らす。昼喜は、
「ここは防音がしっかりしているから、我慢しなくて良いよ」
穏やかな声で言った。左右の乳房だけではなく、喉や乳房の間やみぞおちも擦る。そうしながら脚で徐々に鎖の脚を広げていく。緩くなった鎖の身体にまた力が入った。昼喜の男性器が鎖の太腿の内側に当たる。昼喜は鎖の唇に唇を合わせる。静かに顔を離すと両手を鎖の背中の下に潜り込ませて一度後ろに下がる。
昼喜は右手で背中や腰を擦り左手で尻を揉む。鎖の手足の指がピクリピクリと動く。昼喜は軽い溜息を吐くと、
「鎖…鎖…」
と、呟くように呼んだ。鎖の身体が緩んだ。
男性器が膣に触れる。鎖は息を飲んだ。昼喜はゆっくりと優しい声でまた聞き慣れない言葉を呟いた。先程と違う台詞だが、先程と同じ言語だろうと鎖は想像した。緊張が解れた。
性交する。
「ウウウッ」
激痛が走り、鎖の全身に力が入った。四肢が天井に向けて投げ出されそうになったが、昼喜の脚が鎖の脚を押さえている。鎖は両腕を宙に泳がせる。昼喜はしっかりと鎖の胴を両腕で抱いて自分と鎖の腰を動かさないようにした。鎖は両目と口を固く結びながら昼喜の両肩に手を置いて押し出そうとする。
「ごめんね」
昼喜は抱き締めたまま暗い声で呟いた。昼喜が抑え込んでいるので二人はほとんど動いていない。力を込め過ぎると鎖が窒息したり怪我をしたりするので昼喜は頭がクラクラしながらも調節している。痛がっていた鎖の身体が弛緩していく。険しかった表情も和らいでいく。逆に呼吸が荒くなっていく。顎を天井に向けて腰を上げようとする。僅かに弓なりになる。全身でゼエゼエと息をしている。
このままだと過呼吸になりそうなので昼喜は左腕でしっかり抱きながら右手で鎖の後頭部に手を添えて顔と顔を近付け、口付けをする。
「ウッ」
昼喜が唸りながら口を離した。射精する。鎖は驚いて目を開けた。だがすぐに脱力して、バタリと昼喜の肩を掴んでいた両手をベッドの上に落とす。目も閉じる。呼吸は少し収まったがまだ荒い。全身の脈が走っている。身体は熱い。失神しているだけで死んではいない。昼喜は安堵の溜息を吐く。そっと下がって身体を静かに離す。




