1)自閉症疑い
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
枝の先です。
3月以降、新小説も投稿せず何やってるんだ、と思われるならまだしも忘れ去られる存在となりつつあるんだろうなと自覚してます。
肉体的にも精神的にも書き物していられる状態でなく、毎日を過ごしていました。
というのもエピソードタイトルからお察し、実子(仮名: Mくん としておきます)が自閉症だと判明したからです。
心は多少落ち着いてきて、ものごとを考えることができ、文字を書く隙がたまにできるようにもなったので自分の子についてーーというか海外で自閉症の子がどう過ごしているのか、記録ついでに公開しようと思いました。
現状、ネタは溜まってるし書き途中の小説もあるのにあまりに小説書くことができず。
しかし私の個人趣味より優先せねばならぬことはたくさんあります。
そして本題。
単に言葉が遅いだけだと思っていたMくん、
全ての質問に “ Yeah…” と返す幼児になっていた。
パリピか、と突っ込みたくなりますが笑い話じゃありませんでした。
とはいいますが、身バレ防止にちょこちょこぼかしつつもぼかしきれなかったりしているかもしれません。「あれ? これもしかしてあの人……?」と思っても、心の中に留めておいてくださいませ。
ただ世の中にこういう一例もありますよ、とどこかで悩んでいる誰かに届けば。もしくは何かの創作の参考資料になれば。あるいはあなたの興味を満たせればよいかと存じます。
半分記録、半分エッセイ。
しかしこれも一人の親の主観でしかないのでときおり感情が暴走したり見苦しい部分が散見されるかもしれません。ご了承ください。
まず、自閉症とは。
自閉スペクトラム症、ASD、Autismとも表記されます。
脳神経を起因とする複雑な症状であり、脳発達に大きな影響を及ぼし、当人の社会生活、人間関係、興味関心や言動を制限する。
私個人の自閉症への解釈になりますが。
自閉症は「情報の受け取り方が大多数とは違う」つまり「脳の仕組みが違う」ことのように感じました。
言ってしまえば個性ではなく、生まれ持った脳機能の障害です。
治療というのも、自分が何が得意で不得意かの理解や周囲への対応の仕方を学習して覚えていくだけで根本的な解決方というものはない。お薬によっていくつかの症状を緩和したりはできるようですが。風邪みたいに熱が下がって鼻水止まれば治ったよね、というものではないと。
ひとりひとり抱える症状が違い、また幅広い。自閉症の特徴を持つ人であってでも、自閉症でないことがあるためややこしい。
きっかけは 某年 秋
某国にて。
Mくんが幼児教室(Preschool)に通い始めました。
幼児教室では一日のタイムスケジュールがあり、サークルタイムから始まりサークルタイムで終わります。みんなで円になって集まる始まりの会、終わりの会みたいな感じでしょうか。ゆるい感じで室内で自由に遊ぶ時間、お外遊びの時間、図画工作、季節の行事などが組み込まれています。
幼児教室は、ひとクラス生徒20人未満に対して先生が4人ほど常在しているところでした。完全英語環境です。
日本のように連絡帳がない代わりに毎週金曜日に電子メールで今週の様子や簡単なお知らせが画像付きで送られてきます。
家庭では基本的に日本語環境。外出したら英語を使うようにしていました。私は日本語母語話者、夫が英語母語話者であり、住居は英語圏のためいずれは息子の使う言葉は完全に英語になってしまうため、とくに日本語を教えてほしいと夫からの強い希望でこうなってます。
さて、そんなこんなで秋も終わりにさしかかっていたころ、幼稚園の先生からいろんな質問を複数日にかけて受けました。
「名前を呼んでも反応がないが、家では日本名で呼んでいるかどうか」
→日本語名と英語名どちらも使っている。「はーい」と言ったり手を上げたりはしないが(返事をするように教えてるけどしない)、呼びかけた人に振り向いたりはしている。それとは違うのでしょうか……。慣れない人に名前を呼ばれても無視することがあるので先生にまだ慣れてないだけかと思ったり。
(自閉症だと、自分に呼びかけられていることは認識していても、それに対して反応を示すことが重要だと思っていないので結果的に無視しているように見えるようですね。)
「親の指示を理解しているか」
→これ持ってきて、〜の部屋に行って、手を洗って、お片付けして、など理解している。服の着脱、ボタンの開け閉めもひとりでできる。
「家での会話は日本語か英語か」
→基本的に家庭内では日本語。
母親とは日本語、父親とは英語で話していることが多い。
と、これは質問でなく報告でしたが
「先生の言葉を真似して繰り返す(いわゆる Echoing, Echolalia/反響言語)ことが多く、質問しても質問への答えが返って来ない状態である」
……この時、私は自閉症の可能性を疑った。言語発達の遅れも自閉症の特徴としてあるため。当然ながら素人判断はいけませんが。
自分の不安を和らげるために(知らないことが不安でした)個人サイトなどは避けて
①ネットの医療施設や関連団体が作ったサイトの診断(日本語)と、
②現地の政府が出してる案内から探して見つけた診断を見てみました。
自閉症の診断質問事項を見比べて、①には当てはまるものもあるけど、②には当てはまらない。ような気がする。夫にも読んでもらい、子ども相手に一緒にあれこれできるかできないか実践しました。
結果、夫には「絶対自閉症じゃないよ」と言われましたが、グレーゾーンな発達障害かなぁ……と思ったり。
自分は親でこの子一人しか見てないけれども、幼稚園の先生は何百人も定型発達の子を見てきてるからわかることもあるでしょう。
言語以外には先生たちからなにも言われてないし、親としても現段階で困ってることはないので判断しづらい……。けれど将来的に本人(子ども)が困ったり苦労するのは悲しいので、早くに専門医に相談したり手を打ったりできるならしたいと相談先を探して連絡先を控えてみたりしました。
でも幼児教室の先生たちのお話聞いてからだけれども。
なにしろ成長の不安定な幼児、急に発達が追いついたりすることもあるとのことで、先生たちにお頼りしたい。
早いうちに声かけてもらえてよかったな〜とか先生たちにしっかり見てもらえてるんなら安心だよね〜と前向きに捉えながらも心は動揺しているためか子どもをクラスに送った後、一人になって外歩きながら涙ぐんだりしてました。
ああ、あの子は一生自閉症と付き合っていかなきゃいけないんだなぁ。普通に友人や恋人ができるかもわからない。進学は。就職はどうだろう。場合によっては私たち親が一生養っていけるだろうか。
これまで2歳でも3歳でもイヤイヤ期らしい激しいイヤイヤはなかった。(4人に一人くらいの割合でイヤイヤ期ない子はいるらしいのであまり気にしてなかった。)
内弁慶でお外では大人しかったり、人見知りしたりする子ではあった。目が合えばにっこり笑う。ハグも大好き。洋服の素材によって着るのを嫌がることもなく、大きな音に過剰に反応するなどの感覚過敏もない。あまりおしゃべりではないのも、私自身もおしゃべりではないので個性の範囲内なのかも? と。
そんなこんなで気づいたら
How are you?
How old are you?
What colour do you like?
にもぜんぶぜんぶぜーんぶ、 “Yeah……” のお答えしかできないようになってました。
ちょっと困った顔をして、会話から逃げるようにして親の後ろに隠れる。これは恥ずかしがりやだからでなく、質問を理解していなかったからでした。
いまは自分からにこにこ通りすがりの人全員に元気に挨拶する子になってます(これはこれで私がタジタジしちゃう)。
自閉症はとにかく早期発見、早期療育がなによりです。
不安になったら検査受けましょう。周囲から「大げさ」って言われたり、「まさか」と思ってても。診察受けるまでも何ヶ月待ちですからね。
我が子の場合は「まさか」でしたが自閉症でした。
友人からも「そうなの?」「わからなかった」という反応ばかりです。周囲から見て「あれ?」と疑っても言いづらいかとは思いますが、それでも……。
下世話な話、療育通うのにお金かかる。毎月最低20万(ざっくり計算)とか。医療行為のようなものなんだから理解はできるが引くほどかかる。
我が家は支援団体に申請して支援金を受けることが可能でしたが、幼いうちは多くもらえても年々減額されるみたいなこともあり。早く療育を始めた者勝ち。
ということを踏まえて、自閉症が苦手なのは「変化」です。決まったルーティンを好みます。小さいうちから変化への対応の仕方を覚えさせてパニックを避けるためにも早めの療育をおすすめします。
Mくんは耳で聞く指示より、視覚で情報を取り入れた方が理解しやすいやすく、写真や絵(Visual Aidsと言うらしいです)を使う、文字でリスト化したり一日のスケジュールを書いて見せたりしてます。
またこの後の流れ、療育の様子なども今後投稿するつもりです。
私が現地政府のサイトから見つけた診断用の資料ですが。
M-CHAT™ - Autism Screening
https://www.mchatscreen.com/
無料ではあるものの、配布禁止、医療・研究・教育に使用が制限されており著作権が絡んでくるので念の為名前を出すだけにとどめておきます。




