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訳あり一家の長ニキとユーリーンの孫は隠れ超能力者。セーンにまつわるとんでもな数々の話題について ~気付かない内に運命急上昇中その3  作者: 龍冶


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第48話 セーンとチーラ双子の怪我の知らせで、セピアへ。ヤーモの行方不明。ヴァンパイアに魔の国へ連れて行かれる

昨日のエピソードでヤコちゃんの実態現れてしまいました。コモドラ襲撃のエピソードでも書いていましたが、昨日のエピソードではっきりと本性を現しました。イメージダウンした方には申し訳なかったです。昨日夜に、一言注意書き書くべきだったかと思いました。ネタバレ避ける方針の作者ですが、反省はしています。少し引っ込ませて、クールダウンしておきます。

 

 こちらセーン達、時間は少し前に戻り獣人国の船にヤーモちゃんを残し、セーンとヤモちゃん瞬間移動でニールのニキ爺さんの館に戻って来た。一人残して来たヤーモちゃんの事は少し気がかりだが、本人の台詞『ヤモのしでかし以上の事は出来ない』と言う言葉を信じて置いて来た。船の切符をオーカーさんちで買ってくれた以上は、ちゃんと一人乗って帰らないと都合が悪いと思えたのだ。

 セーン達が帰ってみると、チーラ、

「ヤーモちゃんは一人で船で帰って来るの」

 と、心配げに言う。言い換えると、ヤーモちゃんには早く帰って来てほしかった。ヤーモちゃんが居ないと、子守をしてくれる子の監督をする者が居ないせいで。おぶわれた子が泣けばおぶった子も泣くし、おやつは取り合うし、おむつ替えしながら、替えてやってる子もおもらしするとか色々有る。

「レンさんは、セーンは居なくて良いって言っていましたの」

 セーン、そんなことも言うだろうと予想していたので、

「ふん、そっちが良くても、こっちは出ないと都合が悪いの」

 と言っておいた。

 そう話していると、何とかパーティー会場も最終準備が終わったようだ。ロビーから皆でパーティー会場に移動する中、セーンに電話がかかって来る。執事さんが探しに来て、セピアの高校からだと言って来た。嫌な気分がしてきた。

 電話を取ると、案の定。チーセン、ラーセン、喧嘩で大怪我だった。チーラと二人でセピアに行くこととなる。

 レンとミーラが心配げにしていたが、大したことないと言っておく。しかしレンには、セーンは頼みたいことがあった。

「レン、獣人国に明日つくことになっている船で、ヤーモが初めての一人旅で帰って来るんだ。何か面倒を起こしていないか、チェックしておいてほしいんだけど」

「ふん、お前らつくづく変わった一家だと思うな。使い魔に一人旅させるか普通。まるで自分の子供みたいな扱いだな。分かったよ。せいぜい面倒見ておいてやるよ。何か弁償する場合は立て替えておいてやる。立て替えだからな」

「良かった、じゃ頼んだよ」

 ああ言っておけば何とかなるだろうと。セピアの病院に瞬間移動しようとしていると、ポケットにはヤモちゃんがいないことが分かった。

「あれ、ヤモが居ない」

 思わず口に出すと。チーラが、

「セーンがレンさんと話していた時、ヤモちゃんは先に行くって言ったの。ヤコちゃんが不始末したからセーンに言っておいてって言う話だったわ」

「ヤコ、何しでかしたって」

「はっきりとは言わなかったけど、チーとラーに関係ありそうよね」

 セーンは察した。

「こりゃ、仕返しのやりすぎだろうな」

 二人で病院に行ってみると、明日、骨折の手術予定だったが、セーンは癒して直すから手術の必要は無い事をドクターに伝えておいてほしいと看護師さんに頼んでおく。

 すると、担当ドクターは知らせを聞いたらしく部屋へやって来た。そして、セーンの癒し能力を見物して度肝を抜かれたようだった。

 チーセンとラーセンは痛み止めの注射でうとうとしていたのだが、セーンが癒しの後、薬の効果も消してやると。目覚める事は無く、爆睡状態に変わった。

 顔や手足の打ち身も消してやると、ますます爆睡だった。

「まぁ、随分活躍なさったようじゃないの」

 チーラは笑うが、ヤコにとっては笑い事ではなかったようで、セーンは少し微笑む程度に控えておいた。

 2人で病室に居ると、夜中になんと、ヤコちゃんはオーカーさんと二人でお見舞いにやって来たのだが、なんだかやけに憔悴している。ぽつぽつと説明し出したヤコちゃん。その話に出て来たショウカちゃんとリリちゃんは何とも興味深い子達だった。セーン、会って見たくなったが、べネルさんの焼き肉パーティーに来ていたと言う。そうなのかと思うが、ふと気が付き、

「そう言えば、ヤモちゃんが先に来ていたはずなんですけど。あ、来ていないんですか」

 思わず首を傾げるセーン。『妙だな』

 『まぁ、ヤモに限ってミスはあるまい』と思うセーン。どこで何をしているのか、連絡を待つしかないだろう。

 オーカーさんはヤコを連れて家に戻ると言う事だった。魔の国の奴らがどう出るか不明なので用心のためだ。セーンも仕返しの連鎖が心配だったが。べネルさんの家は見張りを付けているそうだ。

 ヤモちゃんがどこへ行ったのか、オーカーさんも気になるようで、オーカーさんの伝手で探してみると言って帰って行った。


 朝になったが呑気にチーとラーの爆睡は止まらない。退院の許可は下りているが、看護師さんの失笑に耐える事が出来そうなチーラに任せて、セーンはヤモ捜索を開始する。

 実はレンからも連絡が来て、ヤーモが船から降りて来なかったと聞いた。異変はヤモ親子セットと言うことらしい。

 レンはもう一言情報を伝えて来た。

「船に魔の国の奴が乗っていたらしいな。こっちの国の鼻の良く利く奴が、『ヴァンパイアの匂いがして気分が悪かった』と話していたと言う情報があった。これからそいつに会いに行ってみる」

「どうも、新婚なのに悪いな」

 と言うと、

「何か分かったら、お前んとこに直々言いにいってやろうなぁー」

 と妙にやさしく言う。どうやらレンの勘に触る事を言ったらしい気がしたが、セーンは二人が気にかかって些細な言い回しを勘繰る暇はない。

 セーンは事件の発端はあの船の客、魔の国のヴァンパイアがらみと思って、船の停留している港へ瞬間移動した。

 船舶の担当だった保安係の人を探して、何か異変は無かったか聞く。

「すみませんが乗ったはずの若い男が行方不明です。何か気付かれた事は無いですか」

 係の人は仕事熱心そうな人だったので、もしやと思って聞いたセーン。いい加減風だったら聞かない内容だ。

「おや、あの若いのの関係者か。帰ってこないんだな。やれやれ、魔の国のヴァンパイアが二匹乗っていたから、俺も面倒を起こさないかと気を付けていたんだがな。若い男に目を付けた二匹が話しかけておったが、その若いの、人ではなかったし、獣人なら一言注意してやるんだが。その若いのもヴァンパイアじゃなかったが、俺から見たら、魔力がかなりあって、面倒を起こさない限りああいう奴らに関わらない事にしていてね。港に着く前に居なくなっていたな。三人とも。あの若いの、お前さんの何?使い魔?あれ、そりゃ困ったね。魔の国に行ってしまったな。しかし飽きたら帰って来るんじゃないかな。ヴァンパイアの方がだけど。あのヴァンパイアは飽きっぽいらしいぞ。この獣人国の若いのも連れられて行ったが、すぐ戻ったらしい。だから表ざたにならないんだな。魔の国にはヴァンパイアの親玉が居てね、最近はみだりに仲間を増やすのを禁じられているそうだから、もしも気に入られたとしても、許可が出ないと返されるそうだ。事情通みたいなのがこの職場にもいてね。何処からかそう言う事情を仕入れてくるんだ。気に入られたら、それでも数年は戻ってこない時も有るそうだ。で、仲間にするには許可が下りないのか返されるし、気に入らない場合は、2、3日で戻るな。さすがに俺さまでも奴らの家までは知らん」

「どうもありがとうございました。とても参考になる情報でした、はい、探しに行くつもりです」

「独りで行くなよ。危険がいっぱいだ」

「はい、そうします」

 親切な情報通の人に会って、セーンは助かったと思った。おそらくヤモは一人で行ったはずだ。すぐ追いかけるとしよう。


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