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訳あり一家の長ニキとユーリーンの孫は隠れ超能力者。セーンにまつわるとんでもな数々の話題について ~気付かない内に運命急上昇中その3  作者: 龍冶


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第37話 ヤコの留学の様子、べネル家にコモドラ来るが、ヤコが瞬間移動で家に戻り始末

 

 誰にも止められないヤコの行動。大人はハラハラして見守るしかない。そんなにもヤコは危ない奴なのか。ルーナ伯母さんは疑問を感じていた。ルーナ伯母さんは、噂は信じないたちの人だ。自分で見た事、聞いた事それで判断して対処する。

 べネルさんや子供たちは元より、ルーナさんを知る人からは、そうゆうルーナさんを良い人だと感じてとても好かれている。ご近所の人たちもそうで、特に好かれていると言っても良い、お隣のクク爺さんも、ルーナさんにファンクラブがあればその会長にでもなりそうなお方。よく晩御飯のおかずをルーナさんからもらい、婆さんを亡くした最近はルーナ一筋と言って良いだろう。


 セーン評するコモドラの懲りない自称王が、そんな事情気にするはずもない。部下にべネル家の動向を探らせていた。もちろん、セーンがニールに帰った事を知ったからだ。

 人型になったコモドラの使いっ走り、近所の様子は気にせず、べネル家を見張る。べネル家隣の建屋の陰から、様子を窺うが、そこはクク爺さん宅である。コモドラは目当ての人以外は、その他大勢の奴といった認識しかない。所詮はその程度の生き物、セーンはそれを見切っていたのだが・・・

 クク爺さん、妙な奴が自分の家の外壁にへばりついている様子を、呆れて見ていた。


 その一方では土ドラゴンの国から留学してきたヤコちゃん、オーカーさんから教えられた通り、翼は隠した状態の人型だ。シューやジェイについてハイスクールに行くチーセン、ラーセンに、ついて行く事となる。皆に言われて、大人しくしている。チーセン、ラーセンと同じクラスの転入生となった。(たとえ別のクラスに空きがあろうと、オーカーさんがハイスクールの校長にごり押しで通していた。そう言う訳で、校長他、教師達はヤコを特別視していた)

 従って、セーン達の当面の心配は必要ないと言える。学校ではね。

 ヤコちゃんとしては、ハイスクールの勝手の違う扱われ方で少し疲弊している。クラスメイト達に担任の先生から紹介されると、今どきのハイスクールの女の子の注目の的となった。見た目が他の男の子とは違うほぼグレー一色で、顔の造作の整い方、今どきの女子の興味を引いた。そう言う手の事に疎い双子にも察せられる、態度の豹変だ。

 女の子達、お互いをけん制し出す。力関係で弱めの子は直ぐあきらめたが、目立つ見た目でこの辺りの子にしては珍しい黒髪色白の子名はショウカ、茶髪をややこしく編み込んでいる気の強そうな目つきの子リリ、この二人が次の休憩時間にヤコちゃんに話しかける権利をめぐり、火花を散らしだす。授業中など、構ってはいられないらしい。

 呑気な先生は、

「リリとショウカ、先生の話、聞かないなら外に行ってくれないか」

 双子は、さすがにこの一言不味いんじゃないかと心配になるが、何故かヤコちゃん、

「先生、僕も外に出ましょうか」

 とにっこりする。双子『正気か』と訝る。で、コンタクトしてみるチーセン、

『おい、お前が行ってどうなる。あいつ等、お前の取り合いで火花散らしているんだぞ』

『喧嘩止めなきゃ』

 ラーセン、

『良い子の意味、間違えているな』

『皆が良い子で居ろとか言うから・・・俺知らね』

 チーセンが言う。

 そんな双子の心配を他所に、当の2人は笑ったヤコに見とれて大人しくなった。

 先生は、

「いや、それには及ばないな。授業を続けようか」

 と言って事なく終わった。

 そんな世話無しヤコ風なのは、ここまで。ヤコちゃん、べネルさんちの異変を察した。授業が終わると同時に、急いで人気のない隅に行く。


 べネルさん宅を見張るコモドラ下っ端に憤りを感じるクク爺さんは、

『こいつ、ルーナさんに横恋慕していやがる』

 年寄り特有の妄想がさく裂した。『儂の方が先にお近づきになっておるのに、生意気な』一人暮らしの爺さんに「危ないよう」と忠告する人はいない。

「おい、ルーナさんに何の用だ。返答によっては、容赦しないぞ」

「なんだ、雑魚。五月蠅くすると、お喋りできないようになるぞ。良いのか」

「お喋りはお前の方が出来なくなるぞ」

「はは、愚か者」

 クク爺さんが怒っている声を聞きつけたルーナ伯母さんは、店から出て、

「何よあんた、年寄りをいじめるんじゃないよ」

 あほ、コモドラ、

「五月蝿いのが増えた、消えろ愚か者ども」

 あほコモドラがドラゴン状態に変わると、

「ひぇー」

 爺さん、健気にルーナさんを庇う。

 そこへべネルさんが異変を感じて、表に出て来て・・・バトルが始まるかと思えば、

 ヤコちゃんが何故かピンチを勘付いたらしく戻って来て、あっという間のことだが、コモドラの首をもいだ。

 飛び散るコモドラの血しぶき。クク爺さんは気を失った。ショックだったらしい。

 べネルさんと、ルーナさんは覚醒している。昔の事を思い出しているのか。

「ヤコちゃん、ありがとう。強いのね、でも学校は?」

「女の子が僕にかまいそうだから、逃げた」

「まぁ、ハンサムさん苦労しそうね」

 遠くからパトカーがサイレンを鳴らしてやって来る、きっとご近所さんが呼んだと思ったべネルさんは、ヤコちゃんに、

「パトカーだ。学校に戻った方がよさそうだよ。瞬間移動だろ、戻れるよな」

「うん、ヤコはここには居ない方が良いね」

 と言ってすぐ消えたヤコである。ご近所さんがやって来て、

「あれ、あの子はどこ行ったの」

 目撃者の様だが、老婦人なので、

「あら、何処の子かしら、ま、寝ぼけてらっしゃるわね」

 ルーナ誤魔化す。



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