●第一章の登場人物紹介●
二部の前に一部のキャラ紹介とか色々
◆登場人物紹介◆
・リリア
本作の主人公。元アステリア王国の聖女。
「出来損ない」として虐げられ、異母妹の策略で追放された先で、お菓子作りに祝福を与える伝説級の力【祝福製菓】に目覚める。心優しく少し気弱だったが、楽園での生活を通して芯の強い女性へと成長していく。
・エレノア
初代聖女。約百年前に追放された、物理的に最強の聖女。
快活で男勝りな性格。規格外の魔法でサンクチュアリの結界やインフラの基礎を一人で作り上げた。リリアを「三代目」と呼び、孫のように溺愛している。
・フィオナ
二代目聖女。約五十年前に追放された、概念的に最強の聖女。
穏やかでマイペース。あらゆる動物や聖獣と心を通わせ、サンクチュアリの豊かな生態系を育んだ。その歌声は天候すら左右するという。リリアの心のケア担当。
・クラウス
アステリア王国の誠実な近衛騎士。
王国の危機を救うため、そしてリリアを案じる一心で単身サンクチュアリを訪れ、その規格外っぷりを目の当たりにして大きな衝撃を受けることになる。
・アルフォンス王子
アステリア王国の王子でリリアの元婚約者。
目に見える華やかさを重んじ、地味な力しか持たないリリアを軽んじていた。異母妹ミレーナに心酔し、リリア追放を決定づける。
・ミレーナ
リリアの異母妹。
天使のような容姿の裏に強い嫉妬と独占欲を隠し持つ。策略を巡らせてリリアを陥れ、新たな聖女の座に収まるが……。
●舞台紹介●
・サンクチュアリ
嘆きの森の奥深くに強力な結界で隠された「追放されし聖女の楽園」。
初代聖女エレノアが築き、二代目聖女フィオナが豊かにした地図にない場所。常に穏やかな気候で、聖獣たちが当たり前のように暮らしている。常識が一切通用しない、この物語の主な舞台。
・アステリア王国
リリアが生まれ育った国。
代々聖女の祈りによって繁栄が支えられてきたが、近年はその恩恵を忘れ聖女を軽んじる風潮が蔓延。リリアを追放したことで、国は緩やかな滅びの道を歩み始める。
・嘆きの森
アステリア王国の北に広がる、魔物が跋扈する広大な森。
生きては戻れないと恐れられており、罪人の流刑地となっている。その奥深くにサンクチュアリが隠されていることを、王国の人間は誰も知らない。
二部は19時頃開始予定