4 65.両親の死の事実。
ほぼおまけ。
四章終わり。
「何で……狐坂飛鳥と狐坂柚子を殺したんですか……?」
涙も出かけ、手が震える。
演技などではない。
「⁉」
四人の中で一人私の名字が狐坂と知らないIがびっくりして声に出しそうなのをEが口を押さえて止めてくれる。
「あッ……あれは事故だって言ってるだろ。何度も聞く理由はあるか?」
そんなわけがない。
「違うッ‼ あなたは笑ってました‼ 轢いたとき、あなたは笑っていた。恨みを晴らすかのように」
「……正直に答えろと言ったはずだ‼」
その後、しばらく考えて話し出した。
「……誰にも言うなよ………。俺は、会社で働く会社員だった。」
話をまとめると、
奴は某会社のサラリーマンだった。
(株)狐坂との取引が行われることになった。
でも、その日に一本の電話がかかって来て、中止になった。
とてもいい取引のはずなのに、ドタキャンされて、会社を首になった。
その後も何とか生きていたが、去年の十二月に社長を見つけ、殺意がわき出し、殺した。
「奥さんを巻き添えにしたのは悪かったが、アイツに残される子供はいなかったし、別にいいだろ? 俺は捕まる覚悟であいつらを轢いたんだ‼」
「こど……」
Iが話しそうになるが、Eが両手で止めに入る。
「……………その取引のドタキャンされた日は……いつですか?」
「三年前の……八月」
なんでこんなことを聞くのか分からないって顔してる。
「もっと詳しく‼」
「最初の方だな…始まって十日も立ってないと思う」
「そう……」
EがIの口に置いている手をどける。
「ぷはぁ…子どもはいなかった? いたでしょう⁉ ここにいる檸檬…ちゃんが‼」
「はあ? あいつらに子どもはいない。俺はそう調べた。」
ん?じゃあ私がここにいる説明がつかない……。
「…お前はどうやら社長とお兄さんの情報が混ざってるようだな」
「は?」
「お前が引いたのは狐坂飛鳥だ。あの会社の社長の名前は狐坂飛空。狐坂飛鳥氏の双子の弟だな」
確かに、かみ合わないところがあった。
でも、理由はそれ?
叔父様と間違えられてお父さんとお母さん殺されたの?
ぐるぐる考えていると、Eがギュッと手を繋いでくれる。
「嘘だ‼」
現実を受け入れられないように反発する。
「…現に社長は生きている。」
そのことを聞いた殺人鬼は膝から崩れ落ちた。
「お巡りさ~ん。こっちっス。」
「人の声がするんっスよ~」
確かにここは立ち入り禁止だけど邪魔して来たって言うか、あの昨日もあった男二人⁉
本当に邪魔。
「君たち。ここは立ち入り禁止だよ。早く出て行きなさい」
「今から帰ります。立ち入り禁止だなんて知りませんでした」
二人は怪盗だってわかる格好じゃなく、変装ていてどこらでもいそうな社会人の姿だ。
この後は寮に忍び込んで何食わぬ顔で寝る。
♢
「う~ん」
私は寮の門の前で伸びをする。
まだ少し寒いけど、明るい。
いつものランニングよりかは寮の周りの探索かな。
十二月にもしたけど、場所が変わったからこの辺で走るコースを決めないと。
やっぱり眠いなぁ……。
昨日の言葉が頭をグルグル回っている。
お母さんとお父さんは社長と間違えられて殺された。
そして三年前の八月の初め。
その日は……私が少しどころじゃない事件を起こした日が近い。
それのせいで良い取引にもかかわらず白紙にしたなら私のせいで両親は轢かれたんじゃないか。
圭に調べてもらって行われるはずの取引を調べてもらった。
見た感じ、デメリットはなかった。
そんなことをずっと考えていて、なかなか眠りにつけなかった。
(高いところ、行こうかな)
無意識にそう思って不法侵入にかかわらず、近くのアパートの上によじ登る。
このアパートは屋上には登れないようで柵もついてない。
(…………さすがに、姿は変えておくか)
一応で持っているマスクをつけ、緑の髪を金に変える。
ビュゴォ――――――――と強く冷たい風が吹く。
(わッ)
風向きに背を向けていたので髪がぐしゃぐしゃになる。
都合よく髪ゴムを忘れてきた。
(…………………)
風向きの方を見るて立つと日の光で眩しいから仕方なく手で髪を押さえる。
五分ぐらい外を眺めていると人が目の前の道を通りかかったのでその人が通ってから降りることにした。
下に誰もいないことを確認して、飛び降りる。
もちろん落ちたら痛いので、塀を思いっきり蹴っ飛ばして減速する。
上手く着地して帰ろうとすると人がいることに気が付く。
「⁉」
いなかったはずなのに!
そう思いながら、ヤバいと思って寮とは逆方向だが走る。
角を曲がり、追いかけてきてないことを確認したら、急ぎ足で帰る。
マズいなぁ……あの人、うちの学校の制服着てた。
マスクして髪色も違うからバレないと思うけど……。
そう思いながら家に帰る……何もなく、学校も無事に行った。
「今日も学校終わった~」とか思いながら帰ってきて、今玄関の前なんだが、扉の先に……圭がいる。
今日の朝の事でお話があるんじゃないかと思います。
家に入らないわけにはいかないので、覚悟が決まった私は扉を開ける。
めったに見れない圭の仁王立ち。
「………」
無言の圧が重い。
逃げられない。
「………申し訳ございませんでした」
「………わかっているならいい。次はやるな。次は、やるな」
釘を刺されたけど、何とか怒られずに済んだ。
と思ったらすぐに圭は帰った。
「檸檬は何やったの? そして、昨日のこと、教えてくれるよね?」
圭の裏には伊予。
伊予もちょっと怖い。
「ココじゃ無理だから、帰って」
「絶対教えてくれるね?」
「約束」
そう言って伊予も帰った。
「免れたぁ……」
先に帰っていた一花が玄関に来ると
「檸檬さん、本当に何やったんですか?」
「めったに怒らない圭が怒るようなこと」
「伊予から怒ると怖いって聞いてますけど、大丈夫ですか?」
「それは伊予が圭が怒ることを何度も繰り返すからよ」
というか、蓮は部活どうしたの?
「蓮も気を付けた方がいいわ」
「そうなんですね」
「特に夜は」
「?どうしてですか?」
「分からなくて大丈夫‼ 特に重要でもないから」
翆「早いもので四章が終わりました」
小「四章は早いんだよ。十三話」
霧「文字数計算してみる?」
翆「めんどいけどやる。空白・改行含まないでやるね」
一章 二十話 16166文字
二章 〃 22382〃
三章 十二話 17713〃
四章 十三話 26404〃
翆「わお。面倒くさかったけど出来た」
小「電卓先生使ってな」
翆「ウルサイ。ミスとかはあると思うし、直しとかしたら変わると思うけど、ざっとこんなもん」
霧「文字数がだんだん多くなってるのが分かるね」
翆「というわけで」
小「どういうわけで?」
霧「付け足してるもん」
全「………せーのッハッピーハロウィン!」




