表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/68

4 62.檸檬の様子

10/10 HappyBirthday翆ちゃん

「翠ちゃんお誕生日おめでとう!」

「ありがとう!」



 檸檬が新藤先生に許可を取って戻ってくると、六人は二手に分かれた。

 スーパーに着くと


「今日何食べたい?」


 と陽翔と琉生に聞く檸檬。


「そうですねぇ…」

「…………たけのこ。あ。たけのこ食べたい」


 並んでいた食材をグルッと見て琉生はたけのこが食べたいと答えた。


「たけのこ。旬だもんね」


 たけのこご飯とか絶対美味しぃ~。


「……あ。アレルギーについて聞かないと」

「アレルギー……重要ですね。特定原材料以外でもありますし、聞いておかなかったのは間違いでしたね…」

「アレルギー…舌がピリピリする程度だが、俺はキウイがダメだ。特に大変なものではないけどな」

「教えてくれてありがとう」

「葵と一花の連絡先とか交換しておけばよかったですね」


 葵と一花の連絡先……


「あ。蓮と一緒に居るはずだよね。蓮の連絡先なら知ってるよ」

「………お二人ってお付き合いされてるんですか?」


 ⁉ びっくりした。

 いきなり真顔でそんな質問しないでよ‼


「…してないよ」

「……じゃあ、どういう関係なんだ?」

「う~ん……先輩後輩? かな?」


 怪盗のね。


「俺らだってそうだろ?」


 それはそう。

 陽翔も琉生も学校の先輩後輩だもんね。


「う~ん……未来の上司と部下? いや、そうでもないし、そう言うことじゃないよね~…友達? かな」


 狐宮さんは妖狐の中ではそんなに立場は高くない。

 友達って便利な言葉。


「なんかうまくまとめた感がありますよ?」

「私と蓮って難しい関係だねぇ……。とにかく蓮に連絡……ッ………⁉」


 そこで私はある人物を見て目を見開く。

 目線の先には両親を引いたトラックの運転手がスーパーの前の道を歩いていた。


 そいつの顔を見て、私は冬一番と言えるような寒さの日を赤い血で染めたあの日を思い出す。


 ギ―――――――ッ‼

 車の急ブレーキの音と共に運転手のニヤリと笑った顔。

 忘れた日はない。

 誰にも気を使わせないようにしていたけど、毎日夢で思い出す。


「…………もん…………………れ……もん………………檸檬‼」


 琉生の声でハッとする。


「大丈夫か⁉」

「ご……めん。ごめん、なさい」


 声も。


     手も。


         震える。


「謝れとは言ってない」

「……だい、じょう、ぶ。気に……しないで、いいから… か…かい、も、の。つづけ、て」(大丈夫。気にしないでいいから。買い物続けて)

「………陽翔。一人で買い物、できるか?」

「はじめてのおつかいじゃないんですから。檸檬をお願いします」

「言われなくとも」


 檸檬は大丈夫だと伝えたが、明らかに様子がおかしいと気が付いた二人は陽翔だけ残って、檸檬と琉生は家に帰ることにした。


「檸檬。どうしたんだ?」

「ごめん、ね」

「………ッ! 謝れって言ってんじゃねぇ‼ 何があったって聞いてんだ‼」


 怒らせ……ちゃった………。


「………」

「そんなに話しづらいことか? そんなに難しいことなのか? そんなに大変なことなのか? 俺みたいなバカはわかんないって言ってんのか? 相談なら乗る。ゆっくりでいいから話せ檸檬‼」


 話して…大丈夫かな……?


「もう……一人で抱え込む人を、見たくない」


 どこか苦しそうに最後の一言を放つ琉生。


「…………」


 それから檸檬はゆっくり、ゆっくり話した。

 両親が亡くなったこと、轢いた人が笑っていたこと、妖狐の事を上手く伏せて話していた。

 話し終わるときには家の前についていた。


「みん…なの、連絡先、は、て……テレビ横の、スマホに……蓮に………」

「分かった。檸檬は横になってな。俺は側にいるから」


 琉生は和室に布団を敷いてくれた。


 「俺は側にいるから」

 誰だろうか。

 聞いたことある。

 その時、頭を撫でてくれたっけ?

 いつもと違って熱でもあるんじゃないかって思ったけど、あったかかったなぁ……。


 檸檬はこの後、どうしてこう思ったのか。

 よく分からなかった。


 ドタドタという足音が遠くの方で聞こえつつ蓮の匂いが近づいてきた。

 するとバンッと玄関が開いた後、「檸檬様‼‼」と蓮の声がした。



  ♢ ^^) <琉☆生☆君☆視☆点☆)



 檸檬にこんなにつらい過去があったなんて……。


 檸檬を和室に寝かせ、リビングで蓮に連絡を取った後の琉生は少し考えていた。


 (檸檬って、同い年だよな? 四か月前に両親亡くなってあんなに笑顔でいられるもんなのか?)


 俺には到底無理だ。

 そう考えていた。


 バンッと玄関が開き、「檸檬様‼‼」と蓮が名前を呼ぶ。


 なんで蓮は檸檬を様付けなんだ?


「琉生‼ 檸檬様は⁉」


 噂じゃ汗もかかずに運動をこなす無表情イケメンって聞いた気がするが、少し汗をかいてとても心配した顔だった。


「…今、横になってるよ。一人にしてやった方がいい」

「………ッ……その通りだな」


 冷静さを欠いているな……。

 ………蓮が帰ってきたのはいいが、葵と一花が入ってこない。


「……お前、葵と一花は?」

「……檸檬様のぉ~事を聞いてぇ~二人に話さずに走ってきてしまったから……ウン置いてけぼりだな‼」


 聞くとしどろもどろになったのちに開き直った蓮。


「一花一人で大丈夫だろうか……」


 琉生が心配していると「ただいまぁ~」と葵の声が玄関からする。


「葵さん! なんでいきなり帰ろうなんて! 私たち、まだ何も買ってないですよ?」


 引き留める一花の声も聞こえる。


「レンコくんがかくれんぼしたから、探しに来たの」


 レンコくんって誰だ?

 いや、蓮の事だな。


「レンコウくん発見ッ!」

「蓮さん、突然走り出してどうしたんですか?」

「檸檬様があいつを見たって聞いて。様子がおかしいって」

「? よく分かりませんが、檸檬さんは大丈夫ですか?」


 それは檸檬が決めることだからどういうことも出来ないな……。


 誰も答えられないままでいると、


「大丈夫」


 と後ろから、不安を少し孕んだ声が聞こえてきた。

翆「圭と蓮ですらなったことない○○視点。琉生君なっちゃったねッ!」

霧「メモ時点では一番都合のいい場所にいるのが琉生だったからね」

翆「二年生の二名がどうしようかなぁって思ってるんだけど、重要ななんかがないよねぇ」

霧「ね~……琉生は源なんとかさんが斯々然々(かくかくしかじか)だったけど、二人はまだないよねぇ……」

小「葵は?」

翆「……何にも思いつかないなぁ~」

小「無視かよ。葵は?」

霧「思いつき次第追加だなッ!」

小「おいゴラ葵は何だっていうんだよ」

翆霧「秘密ッ‼」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ