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4 60.健三先生(校長の下の名前)は小学校の先生が向いてる気がする。


「……本当に蓮先輩ですか?」

「それ以外に誰だと?」


 即答……いや、即答で『それ以外に誰だと?』はないだろ。


「なんだかいつもと違う……」

「これが普段の俺だ」


「?????」


 一人話についていけていない一年生の琉生。


「なんで普段と今までで違うの?」

「そんなこともないぞ? これから朝晩ここで過ごすっていうのに、演じ続けてたら演じ死するだろ」


 演じ死とはなんだ?

 ………分からなくもないが。


「俺がこうなのは口外禁止。わかったか」


 「わかったか」だけ学校の蓮に戻って鋭い視線が四人に向けられる。


「「「はい」」」「は~い!」


 果たして葵は分かっている反応なのかは分からないが、大丈夫だと思う。

 私があの三人の中の誰かなら固唾を吞んでいるところだ。


「そんな緊張しないでも! これからよろしくな!」


 いつもの蓮に戻った。


「で? そろそろテレビつけないとまずいんじゃないか? 十二時にテレビつけろって言われただろ?」


 そう。学校を出る前に先生から言われたことの一つに「十二時にテレビをつけてください」と。

 十二時まで残り五分。


「本当だ。もうそんな時間だなんて」


 テレビのHDMIを2にしてと言われていたので2にすると校長室と思われる部屋に紙で「音声確認の音楽を流しています。音が出ていない場合は隣の部屋に移動するか一階にいる先生に聞いてください。」

 と書いてあった。

 流れている音楽は校歌。


 ちなみにHDMIとは、テレビやモニターに映像と音声を一緒に送るためのケーブルの規格のこと。

 ゲーム機やパソコン、今回みたいに校内放送の機器なんかをつなぐときに使われる。


 そうだなゲームをテレビにつなげてやりたいとき、テレビのHDMIが1、ゲームのHDMIを2にするとHDMIを変えるだけどテレビとゲームを簡単に切り替えられるってこと。


 そんな説明をしている間に外で十二時のチャイムが鳴る。

 すると画面が暗くなった。

 どうやらアニメに切り替わったようだ。


 だんだんと画面が明るくなり黒マントに黒いハット。

 そして仮面のつけた男と校長先生そっくりの二人がテレビに映っていた。


 『フッフッフッ私は悪の組織のボス、ブラック! 貴様の学校の中が悪いためここに来た!』


 どこかの女児アニメやどこかのヒーロー番組にありそうな展開だな。


 『そんなことない! 仲が悪いわけじゃない。お互いの事を知らないだけだ!』


 校長先生そっくりの男性は校長先生が声優をしているみたいだ。


 『なら、中学生を一年一緒に過ごさせてそれを証明して見ろ‼』

 『なんだと⁉』

 『我が根城の近くで監視させてもらうよ』


 ブラックは高く飛んで行って消えて行った。


 …………


 『中学生たちよ。そこは、ブラックの根城の近くだ。ブラックに仲いいところを見せるんだ。仲良くなるためにぶつかり合う事、時に慰め合う事、大いに結構! お互いを知るんだ!』


 そう言ってプツンと通信が切れたかのように画面が真っ暗になったのち、テレビ画面は校長室と校長先生に切り替わった。


 『先生たちからの説明を聞いているだろうが、ブラックはいつもお前たちを監視している。テレビの隣にあるスマホを起動した。見てくれ』


 確かにテレビの横にあるスマホがついた。


『朝夕は必ず六人で食べること。自炊してもいいが、一階に食堂もあるためそこで食べることも可能。証拠として六人が映る写真を撮って、送る事……などあるが、すべて話すと長くなるので詳しくは冊子を見てくれ。本日の夕飯は必ず自炊。家具などは各自そろえてくれ。じゃあな!』


 そう言ってテレビが切れた。


 最後にテレビ番組同様撮影協力などが流れたが……「仲良し作戦」を手伝っていただいた藤森様やうちの会社が協力してるぅ………。


 ……最初のアニメ、必要あったか?

 小学生ならまだしも、中学生があのアニメ見せられてテンションはそんなに上がんない気が……。


「みんな! 仲良く頑張ろうね‼」


 いた。

 メチャメチャテンション上がってるのは葵だった。


「学園長の思い付きならぬ校長の思い付きですね」


 それは某公共放送で放送されている、忍者の卵たちが騒ぐアニメだね。

 …今日、児童向けの番組多くない?


「夕飯自炊で家具は各自そろえる。……コレ、早めに行かないと近くのスーパーとか全部すっからかんになるんじゃない?」

「それもそうだな。早く出ね~と遠くに行くことになるぞ?」


 琉生の提案で全員が動き出すと「ピンポーン」とチャイムが鳴った。

 お客さんは先生だった。


「お邪魔します。一棟の四階担当します。新藤です」


 進藤先生は二年の数学を教える先生。

 どっかで見たことある顔だな……。


「今月分の生活費と家具代です。生活費は食費だけです。ただ水道代、電気代は学校側が受け持ちますが、使いすぎないでくださいね」


 そっか。

 お金も管理するのね。

 大変。


「余った場合、繰り越しになります。使い切ってしまった場合はこちらで考えますので先生に行ってください。先生は四〇八号室。隣に住んでるから。怪我なんかも必ず来てね」


 なるほど。一階ごとに先生がいるのね。


「そのスマホに地図アプリなんかもあるから使って。五月から建設中の二棟とつながる渡り廊下の間に百均とコンビニができる。四月中に終わらなくてね。」


 まあ、建設始めたのが一月下旬だから仕方ない。


「お風呂は大浴場が一階にあるから部屋のを使っていもいいし大浴場でも大丈夫。詳しくは全部この冊子に書いてあるから、全員で必ず読んでね。質問とかある?」

翆「六十話、行きました‼記念すべき六十話が狂人会にならなくてよかった~。」

小「確認しろや。」

翆「あ。そうそう。昨日から私、英語の勉強、一からし直したんだ。頑張るね。」

小「じゃあ、いつか英語版を書け。」

翆「気が早いな。中一英語ぞ?一からやり直したからまだbe動詞しかやってないわ。」

小「関係ないだろ。ところで?進T(進藤先生)は誰に似てるんだ?」

翆「秘密。」

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