2 36,大きなミスとは?
バンッ
勢い良く辻村さんと私で開けた扉は蹴り破られた。
「…なにもないねぇ」
『…勢い良く蹴り破ったはいいが、そこには何もないぞ?』
「…この部屋じゃないです…後、器物損害です…」
「「………」気を取り直していこうかアル後輩」
笑顔でそういう辻村さん。
〝アル〟ならどう反応するか。
変わらず笑顔で
「賛成です左紅パイセン」
というだろう。
「ちょっとぉ!どうするんですかこの扉ぁ」
そしてイイチはそういう。気弱なツッコミな子になっちゃったわ。
そして足音が近づいて来た。…音的に四人か。
見つかるのも面倒だし角を曲がって隠れる。
「こっちか‼」
そういう向かってきたやつらの一人が言う。
「こっちだよぉ~」
そういって辻村さんは通路に出て手を振る。
あのバカ‼‼
「警官か。もう嗅ぎ付けて来やがった。」
「一人だ。捕まえろ」
もう出ちゃったものは仕方ない。
こっちに来るのを待って気絶させるのが一番。
「こっちだよぉ~」
もともとその気なのか奥へ進んで…ってそっちの分岐点から人来てる!人数は…三人。E…イイチくんも気づいてると思うから、こっちを任せて辻村さんの方へ行く。…以外に足早くて追いつかない⁉
仕方ないので口に出すしかない。
「パイセン!右二の左一!」
「わかってるよ。妹に心配かけるとは兄失格だな」
そういうと左の一人のお腹を蹴り、体勢を崩す。そのあとに右の前側にいた奴のみぞおちにしっかりと拳を入れる。最後の右の奴の顎に拳がいて倒れる。ただ、どれも一時的な護身術なため最初の左の奴は、鍛えられているのもあり、すぐ起き上がった。
ただ、これだけ時間を稼いでくれたんだ。追いつかないはずがない。
私はイイチくんが使っていた煙玉の眠り薬バージョン(範囲狭小版)を当て眠らせる。
ちなみにさっきの辻村さんのセリフは竜胆秋晴のセリフの一つ。
「…誰があなたの妹になりましたか。」
「そっち?あと、違うでしょぉ?」
「…先輩、危機感持った方がいいですよ!私がいなかったら今頃あんなのなってましたからね!」
「アルちゃんは先輩も守るいい後輩だぁ」
そう言って頭をなでる辻…パイセン。
「後輩を守る先輩になってください!」
「そっかぁ…じゃあ、イイチくんを助けようか。」
そう言われて気が付いた。三人は倒れていたが、残りの一人にイイチが壁に追い詰められていた。
(間に合わない‼‼)
「ちょっと失礼」
パイセンがそういうと私を持ち上げて、投げ飛ばした。
「イイチ後輩を助けるならこれが一番早く助けられるからねぇ…頼んだアル後輩!」
「パイセンは人ずかいが荒いです‼」
そう言いつつ飛ばされた私は着地しながら走る体勢に切り替え、走り出す。
ダメだ。間に合わない!
『E口をふさげ!R睡眠薬(範囲そのまま版)を投げろ!』
そういうKの指示があったので手の甲にある手袋のポケットから球を出し、投げる。
眠い。寝る。おや(すみ)
「ちょい待て。こないだ見たことあるぞ?」
そっか。じゃ。( ˘꒳˘ )オヤスヤァ
「……ブクマ、イイネよろしくです。」




