2 34,さあ。本日盗むものは~?
「……それを実現できる世界は来ないと思う。」
「そうだね。」
「…じゃ。ちゃっちゃと盗って帰ろうか!」
「おおぉ~警察の前で堂々と盗む気?」
「…捕まえに来たんでしょう?違うの?」
「いやぁ…堂々と戦ったところで二対一だし、勝てるわけないよぉ」
「一対一でも勝てるとでも?」
「敵意むきだしぃ…ま。勝てないね」
そう言って笑う。
「捕まえられないとあなたならわかるでしょう。何しに来たの。」
「いやあ本日盗ってもらうのは僕のかーさんの形見なんだよねえ…」
「そんな大切なものを新人怪盗に頼むかぁ?」
『…こいつは十二で母を亡くしているらしい。』
同じ…?
…ってこいつの依頼⁉
「まあね。十二歳で僕とは違って両親を亡くしてる女の子のためにそのアメジストの指輪を盗ったんでしょ?なら、手伝ってくれるかなぁって」
「…わかりました。協力はこれだけとでも思ってください。」
「ありがとう。あのクズ親父が売ってからずっと取り返したいと思ってたんだよぉ」
クズだけ声が大きい。…って売った⁉…クズね。
「お宅の親父もクズですか…」
「はい。ストップ。こっから警備厳しそうだし、静かに。Eも特定されるよ?」
『…時間もないから突っ切りだ。』
その指示を聞いてからすぐにEが突進して顔面目掛けてゴッと音を鳴らして膝蹴り。
「わぁ~痛そ~」
「もう一人いるから勝手に凸らないでもらっても?」
そう言いながらもう一人の方に上からかかと落としを突撃させる。
「おおぉ~護衛ができたみたい!」
「ひょろくて弱そうなあなたがやられたらこっちが迷惑なんで。」
「ひどぉい一応警察官なんだけどぉ?」
「「自分で一応とかいう人に信頼できるわけない」」
「双子説、爆誕!」
「子供?」
「バ~カ。外面だけで決めつけちゃダメなんだぞ?」
そういってデコピンをくらわそうとする辻村さん。
私はもちろんよける。
「…の『四季喧嘩』の竜胆秋晴のセリフですね。」
「詳しいぃ」
「知ってれば避けられます。」
セリフも声も表情も。全部そっくり。それなりの演技力はお持ちのようで。
「…あ~き~に~い~学習しないわけじゃないんだからね?二回もやられたらさすがによけれるんだから。…秋莉はこうとでも言いますかね。」
「おおぉ~…二回?」
「漫画で一回ドラマで一回です。…十二歳になったし、そんなの簡単に見切れるんだからね!」
「おお。華奈美ちゃんそっくり。」
「…華奈美とは昔交流があったので。」
「……明らかにここが怪しい。人がようけおる。」
「じゃあそんな二人にこの二つをあげるぅ」
「「…いいんです?」」
その手にあったのは青い制服と黒い手帳が二つずつあった。
『四季喧嘩』。こちら、天才少女&天才少年の華奈が演じた奴の一つです!そっちに出す前にこっちに出してしまった(泣)
「…最近投降遅ない?」
誰。
「あんたが相方って言うとる小雨ユイカやけど。」
ええ…
「あんた、サラッと蓮を三重弁にしたのに流したでどないしよか悩んどったやろう?うちが三重弁しゃべったろか思てここに居るわ。…やっぱきつい…でも、金に目がくらんだ…」
…誰からの指示。
「『匿名希望ですわ!』って。」
ですわ?
「そう。ですわ。」
…春時雨結禾ね。
「なんでバレたんですの⁉」
いや、ですわキャラあんたしかいないから。
「春霖!ああ。うちのシュンリンが失礼しました!」
「シュンリンって誰。」
春時雨の言い換えが春霖なの。で。あんたは、煙雨由葉。霧雨のドッペルゲンガー?的な奴。意味は一緒ね。『霧雨家は波乱の毎日』の学校の友達ね。
「ブクマの方も、わたくしがでる霧波もよろしくですわ~!」
「よろしくね。」




