1 3,檸檬は家族を亡くした小六です
檸檬視点に戻ります
「今日は檸檬ちゃんが来たからすき焼きよ!どんどん食べてね!」
私が来たからってだけで気を使わせてしまうのは少し心苦しい。
――――だって
蜜柑さんは血を分けた双子の姉を亡くしたのだから。
「すき焼き久しぶりだなぁ」
そんな伊予のセリフに私は
「私も。」
と答える。
そう言ってから
(最後にすき焼き食べたのは一年前だっけ。)
そう。あの日、外は寒くてあったかい部屋の中で食べたっけ。
そう思って前を見ると、さっきまで騒いでいた伊予が、黙って目を開いて私を見ている。
蜜柑さんもびっくりしているように見えた。
圭は――――
いつもと変わらないように見えるけど、やっぱり目を開いている。
そうして気づいた―――
私の頬が濡れていることに
そうしたら、伊予がギュッと抱きしめてくれた。
蜜柑さんは頭をなでてくれた。
圭は…圭はいつもと変わらないように見えたけど、優しい眼差しになっているような気がする。
優しい三人に囲まれて、私は今まで両親が死んでから押さえつけていたものが、どっと出てきてもっと泣いてしまったのだ。
伊予と蜜柑さんの目は、お父さんと、お母さんに似ていたけど、圭の目は…どうしてかわからないけど、懐かしく感じた―――
こんちあ!翆雨ユイカちゃんです!
この圭の懐かしい目はだっっっっっっっっっぶ後に理由が分かります!(だいぶ先なの伝わります?)
少しでも面白いなって思ってくれたらありがとう!
これからもみんなを見守ってください!