1 12,怪盗サマの具体的な会議
長めです。
私たちは、具体的な話し合いを始めた。
「…盗むときなんだけど、私人間体じゃなくて、妖狐の姿の方がいいな。ただ、オッドアイはどうする?」
「包帯でも撒いてろ。…隠すのは右。狐は夜行性だから、そっちの方がよく見えるだろ。」
「狐!狐がいい‼檸檬とおそろい!」
やっぱ圭の性格が、多少…というかほんの少しだけ変わっている気がする。
「そうだ!檸檬が狐、私が狐のお面だから、怪盗ファックスがいい!」
「まだいいとは言ってないが…その名前にするなら、狐の面がいいな。」
「けって~い」
そう言って両手を上げる。
「…そうだ。」
と圭が言う。
「どうしたの?」
「こいつだと、母さんのだから、最悪特定されるぞ。」
それは困るなぁ…
「これあげる。私の使って。いい意味で特定されないから。あと、伊予にはこれ。」
「えっ?」
「夏のお祭りで買った。狐のお面。」
「ありがとう!」
「まずは、圭。」
伊予に渡さず圭に渡す。
「なんで?」
もちろん涙目。
「伊予は暗いとこ見えないでしょ?圭に赤外線照射機能でも入れてもらって。」
「せきがいせんしょーしゃきのう?」
おっと難しすぎたか。
「うーん…暗いとこでも見えるやつ。」
「おー…ところで服は?」
「「…」」
私と圭は黙る
「今日買いに行こっか。」
「と言いたいけど」
「金がない。」
「あっ…」
全員財布は、ちょっとしか残ってない。だって
圭は、通信機の材料を買うために貯金も使ったから。というか、使ってくれた。 残高 542円
伊予は、怪盗の漫画を買うため。もちろん貯金はない。(ためてない。) 残高 286円
私は、おこずかいの事を話し合ってないため。貯金は、父方の方に預けてある。 残高 0円
合計 828円
「一人分も存分に買えないな。」
「「…」」
ドダダダダダダダダダダダダダッ
もちろん向かうのは
「お母さん」「蜜柑さん!」
続きの言葉はみんなわかるよね。
あっちなみに、お手伝いをしたら、おこずかい制度は鈴木家も、狐月家もないよ!
なぜなら、話の都合もあるけど私の家、翆雨家もなんだよね。
つまり、
「霧雨家も、」
「小雨家も。」
おこずかいがありません。
翆雨家は、母が、『家の事をやるだけでなんでお金を上げなきゃならないの』だそうで、
「霧雨家は、人数が多いから。あと普段両親が家にいないから。」(十六人兄弟)
「小雨家は、母が、『必要なものはすべて与えてる』だそうで。」
「「「私たちは月1000円(この千円はお年玉からで、誕生日プレゼントのお金込み)です(泣)」」」
だめだ…これ以上は悲しくなる。
「「最後の言っちゃおう…早めに」」
「「「面白いって思ってくれたらうれしい!星とか満点だとうれしいな?」」」