優秀と無能
早朝学園の屋上に黒髪の女生徒が1人風に髪をなびかせていた
「……12時に決闘場で決闘ね。1人は王国第十貴族もう1人は…」
「王国第十貴族ともあろう人が田舎の貴族、王国内だと平民と対して扱いが変わらない子をいじめるだなんて」
「許さない」
1-D教室
王国第十貴族に決闘を申し込まれたとあれば、それはそれはクラスメイトが集まり。何したの?、大丈夫?と、声がかけられると思っていたが意外にも、いやむしろ当然かのようにいつもの3人で集まっていた。
「カノ!大丈夫なんか!死なない!いや死ぬよな!」
「おいおいトントやめてくれ、第一声死ぬ死なないの物騒な話は。少なくても僕は死ぬ気は無いぞ!」
「でも相手は学園トップと言ってもいいほどの実力者ですよ」
「てか、なんでまだ入学して1週間とちょっとしか経ってないのにあいつが学園トップとか言われてるの?家柄?」
「そうか、カノは知らないんだよなそうかそうかなら、教えてやろう。」
「まず、3年前つまりまだアルファ・プレアデスがプレアデス家から出る前の話だ!」
(そうか、ここは前の世界とは違って小学校、中学校はなく小さい子は最低限の教育として寺子屋みたいな所か貴族は先生を雇って英才教育を施す。そしてそれを終え16から15になった時に王国から特別招集が来た人は王国魔道学園に入学する事になる、俺はお姉ちゃんがバカ強いからコネ入学って言っても過言ではない、そして今からする話は3年前つまり基本実践はなく知識のみ)
「3年前……?あ、トント君それプレアデス家と審判との突発的なぶつかり合いというか戦闘が壮絶過ぎて人から見たら地獄とかしてたやつですね…」
「そうそれテニファ。そしてその争いに決着をつけたのが、アルファ・プレアデス、カノに目をつけた女さ」
「おいおいおい、それだけ聞くとまじで僕が死んでもおかしくないだろそれ。」
「そうです、でもアルファさんがそんないきなり決闘を仕掛けるなんて本当に何したんすか?」
「いや、僕あの女がそんなヤバい人とは知らずに裏路地で男2人に襲われそうになってたから助けただけなんだよ!」
「うーん、それだけ?てかむしろ感謝されてもいい気がするが、それなら」
「トントもそう思うよな!な!」
こんな会話をしている時、廊下から刺す視線にふと気づいた
「!」
「カノープス・アストリア」
白髪の少女は今にも人を殺しそうな殺気を出しながら僕を睨んでいたそれに思わずビビり
「は、はひっ!?」
「逃げずに学園に来たことは褒めてあげるちゃんと決闘にも来ることよ、それだけ」
(っくそめっちゃ怖ぇよ、昨日もろくな作戦組めてねぇし本当にこんな所で終わるのか?)
「僕の転生人生」
…………
……
…
3年前の記憶
アストリア家 修練場
「ふっ!やあぁ!!」
「やー!ていっ!!」
黒髪の2人の少女は剣と剣を振るっていた
「相変わらずすごい筋力ね」
「お姉ちゃんも早すぎだよ!!追いつけないよ!」
僕には上と下に姉妹がいる一歳差で、姉はシリウス。魔力量がバカみたい多い本当に多い魔道戦は魔力量の差が決めるものでは無いそれは人と人の戦いが人である故に起こる事である人とありんこでは戦いにならないのと同じ圧倒的過ぎる魔力量は剣を振れば終わり戦いにならないのだ
妹はアル。魔力が極端に低く生まれその代わり天よりギフトとしてとてつもない筋力を持つと……
そして僕は皆には隠しているコピー能力を除けば、本当に何も無い。一応貴族ってだけあって知識だけはある
こんな優秀な2人に囲まれて俺がいなくなっても2人は納得するだろ、この実力者主義な社会だったらな。
「師匠は俺を買い被りすぎなのかもな」
「……行くか、決闘場」




