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牡丹華
親父と・・・・・
親父と牡丹の花は
なんにも関係ねえんだけど
牡丹の花を眼にするとオレは
いまだに親父のことを
必ず想いだす・・・。
「いいか・・・・・
ぼたもちっていうのはな
あの牡丹の花にちなんでんだぜ・・・
そんでもって年を越しちまった小豆は
皮が固くなっちまってるからよう
ぼたもちの餡子はこし餡だぞ
いいか わかったか・・・。」
春の彼岸のたんびに・・・・・
ぼたもちの講釈をしてた
そんな親父のことをオレは
牡丹の花を眼にすると今でも
笑顔で想いだす・・・。
*牡丹華とは
春の最後も近づいて
そろそろ牡丹の花が咲く頃。




