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揺らめき移ろうものたち

初恋と太陽

作者: 黒森 冬炎

地味な娘が恋をした

はにかみ頬染め美しくなる

地味な娘に恋をした

地味な娘が美しくなる


恋し恋され綺麗になった

ときめき悩んで綺麗になった

綺麗な娘は恋される

素敵な殿御に恋される


地味な娘に恋されて

地味な娘を愛した若者

その若者は独りになった

地味な娘はもういない


遥かに遠く輝く娘

明かりは彼方届かぬ向こう

日向にひとり佇めば

物言わぬ陽射しが慰める



初めて恋した若者は

初めて恋を失った

それでも陽射しは暖かく

見上げる空は広かった


お読みくださりありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[良い点] これは切ない! 滅茶苦茶胸が痛くなりました><
[良い点] 四行ずつ物語が展開され、整然とした中にも、娘と若者の姿や想いが目に浮かぶようでした。最後の二行、特に「見上げる空は広かった」という言葉に、若者のこれからへの希望が感じられて、とても心に響き…
[良い点] ∀・)美しく綺麗に物語を切り取った感じ。イイですね。言葉のリフレインも意味が行ごとに変わっていくので心地よかったです。 [気になる点] ∀・)いろんな考察ができますね。失恋した青年の姿から…
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