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小さいミルコの物語

作者: 小湊美奈子

小さい子は色んなことを考えてるものです。

摩訶般若波羅蜜多心経


観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五


蘊皆空度一切苦厄舎。。。。


わはぁぁああ!般若心経大好き。


ミンミンという夏のBGMの流れる叔母がいつも踊りを指導しているお稽古場でミルコは般若心経を広げて大好きな時間を過ごしていた。その時間とはズバリ般若心経を読むことだ。5歳のミルコはまだ読み書きも十分にはできない。けれど般若心経にだけはどうしても心惹かれ、般若心経を見ると全身の細胞が喜んでいるのがわかった。もちろん般若心経だけは全部覚えていた。般若心経を読むとなぜだろう、全部が丸いプツプツ、世の中の元素が見えて、そのことで世界を見ているような気分になっているのだ。


ミルコは太陽を中心に周りを地球が周っていることを知った。ぐるぐるぐるぐる。ふと自分の人差し指の指先に目を下ろすと丸が見えた。ついにミルコは今世紀の大発見をしてしまった。この人差し指にある丸とその周りの線が太陽系なのである。ふふふ。だけど私が見つけたことだし、私だけの秘密にしておこっと。


ミルコは小学生になった。般若心経は覚えてただけだけど意味も知りたかった。小学校二年生の時にミルコは般若心経の意味を一文字一文字調べた。オタク気質なところがこの時からあったかもしれない。今日は学校の全校集会。校庭にみんな並んでる。先生話長いなー。と周りを見渡したミルコ。するとみんなガイコツになってた。その時思った。みんな一緒なんだな。

あなたの小さい時だけに考えたこと、思い出して見ません?

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