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Life Zero  作者: 東雲四糸乃
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はじまり

今回この投稿サイトでの初めての投稿です。


まだまだ至らない点もありますが長い目で見ていただけると幸いです(´-ω-)


さて、今回は異世界転移小説ということで、王道の主人公最強で書いていくつもりです。

夢とロマンを詰め込んだ小説にしていきますのでどうぞよろしくお願いします( *˙ω˙*)و グッ!

世界は実に平凡だ。


この日本という国も平和な国で有名である。

起きて、飯を食べて、寝て、また起きてと、何度も何度も同じことを繰り返す生活ーーー


正直俺はこんな生活には飽きていた。

28歳独身。職業は今流行りのYouTuberというものだ。


YouTuberも、ネタにそろそろ限界が来ている。

みんな同じようなことをして、だんだん視聴者も減り始めていた。


親には働けと言われ、友達ともだんだん疎遠になっていった。


「………超能力が使えたらこの世界ってどうなってたのかな……。」


気がつけばこんな事まで呟くようになってしまっていた。末期だ。

俺は布団から起き上がりカーテンを開けた。


朝の気持ちいい光が差し込み俺の顔を照らした。


鳥が鳴き、風が吹き、いつもと変わらない光景。


「今日も一日頑張りますか。」


そう言って俺は部屋を出た。





家を出たのは何ヶ月ぶりだろうか。

太陽が体を照らしつけ少し肌が痛い感じがした。


基本俺は家から出ない主義なのだが、今日は珍しく家から出ていた。

何故かは自分でもわからないが、散歩がしたい気分だった。


「たまには外の空気も吸わないとな。適度な運動は体にいいってよく言うし。」


そんなことを呟きながら俺は家の近くにあるコンビニへと向かった。



コンビニで弁当とビール、つまみなどを買って家に帰る途中、俺の脳になにか聞いたことのある声がよぎった。


『お前は今の生活に満足か?』


声は低く、よくいるお爺ちゃんのような声だ。

聞きなれた声、なのにこの声の主が誰なのか思い出せない。

思い出そうとするのと頭に激痛が走り思考がまとまらない。


この声の主は言葉を続けた。


『もう一度だけ聞こう。お前はこの生活に満足しているのか?』


再び頭に声が流れる。

テレパシーかなにかなのだろう脳に直接訴えかけてくる感じ。


俺は質問に答えた。


「満足なわけないだろ…。周りのみんなは仕事して、彼女がいたり、結婚したやつだっている…。それに比べて俺はどうだ?28歳にもなって働きもせず家でゴロゴロしてる生活。毎日が何も無い平凡な一日。つまらないに決まってるさ。」


自分で言ってなんだが。ほんとにクズ人間なのかもな…


半ば泣きそうになりながらも最後まで言葉にした。今起きていることが俺には少しも不思議だとは思わなかった。

何方か(どちらか)と言えば、死ぬ余興みたいなものかと思っていた。


『そうか。わしが与えた生活には満足してないのか。それは残念じゃ。そんなお前には新しい人生を与えてやろう。』


俺はそれを聞いて少し期待した。


新しい人生。人生をリセットしてゼロからやり直せる。


こんなに都合のいい話はないぞ、などと思いながら俺は手に持っていた荷物を道に置いた。


しかし、それ以降そのおじいちゃんの声がすることはなかった。

結局あの声は誰だったのか、何のために俺に話しかけてきたのか、まだ記憶が混乱している。


少し気がかりなのはあのお爺ちゃんが言った言葉。


『わしが与えてやった生活。』


俺がこのお爺ちゃんから人生を貰った?どういうことなんだろう。


俺はこんなことを考えながら家に歩いていった。





急だけど、紹介を忘れていたな。

俺の名前は 東雲(しののめ) 四糸乃(よしの)

大学卒業後、会社の面接に落ちて、それ以来ひとつも会社を受けていない。

親のスネをかじってなんとか生活してきたが、そろそろ限界を迎えている。コンビニで弁当を買う毎日。






弁当?


俺はその時悟った。

家への帰り道の途中に荷物を忘れたことに。


「俺の弁当がァァァァ!!」


俺は髪の毛をグシャグシャにして叫んだ。


俺はグシャグシャにした頭のまま、急いで靴を履いて外に駆け出した。


折りよく、その場所には俺の置いていった荷物が残っていた。

中身を確認すると、買ったものはもちろん残っていたのだが、一つだけ俺のものでは無いものが入っていた。


「薬?こんなの買ったっけ…?」


袋は小さく1錠だけ薬が入っている。

色々な文章が書いてあったが、その中でも一際目立つ一文が、


『これを飲んで死んでしまっても当社は一切の責任を負い兼ねません。』


おいおい。死ぬって冗談だろww


流石にここに捨てていくのもあれなのでとりあえず家に持ち帰ることにする。


死ぬかもしれない薬を俺が買うはずがない。多分…。

一応袋に書いてある文字をよく読もう。


「えーっと、なになに。この薬は人生に退屈しまっているときのみ服用してください。服用方法は、1人生で1錠のみ、水と一緒にお飲みください。時間はいつでも構いません。副作用など、体に合わない場合がありますが、どうしようもないので諦めてください?この薬の会社マジかよ…。しかも1人生で1錠ってどういうことだよw誰かのいたずらかなにかだよな?」


そう言って俺は薬の袋を手に持ってゴミ箱に投げ入れた。


平凡で退屈な毎日がこれからも続くんだな。爺さんからの声ももう聞こえない。


「これからどうすっか…。」


耳を澄ませなくても時計の音や、自分の鼓動の音まで聞こえてくるぐらいその場は静かだった。


10分ぐらいだっただろうか。

ふと気がつくとゴミ箱の前に来ていた。


「1回。この薬を飲めば退屈な毎日は終わる。死ぬかもしれないけど、今のこの生活も死んでいるのと同じだ。なら飲んでしまっても変わりはしないさ。」


そう言ってゴミ箱から先程投げ捨てた薬を取り出す。

多分表情は笑っていたと思う。


人生をやり直せるんだ。

これで退屈な毎日はなくなる。新しい人生が始められる。


そんなことを考えると楽しみでしょうがない。それと同時に死ぬ恐怖もあった。


俺は袋から薬を出して1錠取り出した。

水がないからとりあえずビールで飲もう。まぁ、そこは大丈夫だろう。


少し迷いもありながらも俺は薬を口に放り投げた。

薬は苦く飲む人のことは考えてないような薬だ。

咄嗟に俺はビールで流し込むように飲んだ。


すぐに効果はないみたいで変化はなかったが少しずつ眠気が襲ってくる。


「このまま寝たらぽっくりいってました。なんてことは無いよなw?」


そんなことを言いながらも俺は眠気に耐えられず布団に入った。


ここまで読んでくださった皆様。ありがとうございます!


今回の段階では異世界には行きませんでしたが、次回はお待ちかねの異世界転移です!


投稿ペースは遅いかもですが、ゆっくり見ていただければ光栄です!


誤字や脱字、アドバイスなどありましたら、コメントなどお願いします!

もちろん応援メッセージなども大歓迎です!


これからもぜひよろしくお願いします!

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