新しい世界6
「お二人と同じ部活ですか?」
「そうだよ、私達と同じ部活! どう?」
いやどうと聞かれても何部だかの説明が抜けてしまっている。
「おい、楓あんな部活に四月一日さんを入れるつもりか。」
「いいじゃん皆でやればきっと楽しいよ?」
何故に疑問系、もしかしてその部は本当は楽しくないのだろうか?
「あの取り合えず何の部活かの説明をお願いしたいのですが、それがないと入る入らないの判断ができないのですが。」
「あ、そうだね私達の部活は人助け研究会、通称人研! ビックリした? まあ実際は部員が私と結斗それに先輩が一人だから同好会なんだけど。」
「あのそれで、その同好会はどんな活動をするのですか?」
聞かなくても予想は付くが一応聞いた方がいいだろう、その名の通りに他の生徒の手伝いでもするんだろうが、楓も今にも聞いて欲しそうな顔をしている。
「この部活はね他の生徒の悩みを聞いたり相談に乗ったりして、できれば解決や手助けをする部活何だよ!」
「まあ実際はほとんど誰も来ないから、何もしない時の方が多いけどな。」
かなりらくそうな部活なので取り合えず見学だけする事にする。
「それじゃあ、今日の放課後見学に言っても大丈夫ですか?」
「うん大丈夫だよ、見学だけと言わずにそのまま入っても大歓迎‼」
「あはは、それはまだ見学してみない事には判断できませんよ。」
「二人とも話すのも良いが時間ももうないし、さっさと弁当食っちまおうぜ。」
草薙君の言う通り確かにもう余り食べる時間が無くなってきている。
「それにしてもしても瑠璃のお弁当美味しそうだね、もしかして手作り?」
「はい、私が作ってますね、変た、ではなく父がうるさいので。」
「今変態っていいかけたか?」
「いえ、そんな事ないですよ。」
誤魔化せないと思うが一応笑顔で聞くなアピールをしておく。
「まあ別にいいか、それにしても本当に旨そうだな。」
「あはは、まあいろいろ頑張りましたから。」
そうこの一ヶ月は女子らしくなる訓練の一環で料理や洗濯、家事なども出来るようになった。
「話してる場合じゃないよ! 本当に時間が無くなってきたよ‼」
「一番話してたくせに、仕方ないさっさっと食うか。」
「そうですね、急いで食べましょう、流石に転校早々昼食抜きは御免です。」
急いで食べた結果何とか全員、昼食を食べきる事がギリギリできたのだった。