運命ノ世界
何処までも続く暗闇の中に腰まである白髪に紅い目をした少女と猫のぬいぐるみが話していた。
少女は深く長い迷路をさ迷いずっと歩いていた時の使命を繰り返しある守りたい人を助ける為に狂った歯車を元に戻すため何度も犠牲を出しながら出口を探していた、そしてこの暗闇の中にいたぬいぐるみに質問した。
「ねえ猫さん私この迷路から出たいの、でも何度も何度も繰り返しても、やり直しても出れないのどうしたら出られるのかな?」
「おお~、可愛らしいお嬢さんそれは無理な話だ、どんなに頑張った所で君はこの迷宮から出ることは出来ない。」
猫のぬいぐるみが少女の質問に返すと少女は悲しそうな顔をした。
「この迷宮から出るということは運命の歯車が戻り君の使命が無くなるという事だ、そしたら過去に戻ることは出来なくなりそのまま消えてしまう運命になる。」
「もう私は消えてもいいの、ただどうしても助けたい人がいるのどうしたらいいのかな? 此処から出たいのそして助けたいの。」
そう言うとぬいぐるみは少し考えるふりをして答えた。
「もう何十回と繰り返してまだ諦めないのかい? そこまでしてはたして助ける価値のある人物なのかい?」
「約束だから、それにここで諦めたら今までの犠牲が意味の無い物に成ってしまうそれだけは駄目なの。」
「なるぼど、だがそれは君1人じゃこの迷宮から出ることは出来ない、それは絶対なのだよ。」
「じゃあどうしたらいいの?」
「簡単な事だ、だけど同時にとっても難しい事でもある、それは・・・」
「それは?」
猫のぬいぐるみは少しためらった後
「たった一言助けてと言えばいいんだよ、できるかい?」
「うん。」
「この狂った歯車の中で答えの鍵を探し続けるフィーユよ可憐で幼気なガールよ次が君が事象を遡る事ができる最後だ、頑張りたまえ。」
「わかった、行ってくるね猫さん。」
そして少女は過去に戻るため光りに向かって歩いていった。




