出会う世界3
何とかヤンキー? を脅してお礼をさせて貰えることになったので二人で近くのファミレスに入ることにした。
「さて、ここのお代は私が持つので好きなものを頼んでください。」
「ああ、それにしてもそこまで普通礼何てしたいか?」
「当たり前です、誰かに借りを作りたくなんて無いじゃないですか。」
「ああ、そういう事かそれならまあ何とか分からんでもない。」
「そうですよね、ですから早く注文して下さいヤンキーさん。」
「ヤンキーさんって何⁉」
ついヤンキーさんと言ってしまったがまあまだ名前も聞いていないので仕方がないだろう。
「いえ、まだ名前も聞いていないのでとりあえず見たままの印象をと。」
「そう言えばまだ名前もお互い名乗ってなかったな! まあいいや、俺の名前は竜胆 翔真だお前は?」
「はい、私は四月一日 瑠璃です。」
「へー、お前が噂の転校生か。」
「噂になっているんですか?」
「そりゃ、こんな時期に転校してくるんだから噂にもなるさ、それと俺は頼むの決まったぜ。」
「そうですか、では注文してしまいましょう。」
そして店員を呼び私はナポリタン、竜胆さんはハンバーグを注文した。
「それにしても、まさか助けた奴が後輩だったとはな驚いたぜ。」
「ではもしかして先輩ですか?」
「ああ、俺は2年だ先輩を敬えよ後輩。」
「私は常に敬語なので特に変えなくて大丈夫ですね竜胆先輩」
「まあ、そうだなそれにしてもお前、何であんな連中に絡まれてたんだよ。」
「それは、本屋に向かっている最中に絡まれたとしか。」
「そうか次からは気を付けて歩けよ。」
そう言うと竜胆先輩は私の頭を撫でてきて、それが意外と心地良かったと思ってしまった。
「あ、わりつい妹にやるようにやっちまった嫌じゃなかったか?」
「いえむしろ気持、何でもないですそれより妹さんがいるのですか。」
「ああ、1年なんだけどあった事無いのか?」
「ええ多分あった事はないかと。」
「もし会ったら仲良くしてやってくれよ。」
「分かりました、ですが脅した相手からこんな頼みをされるとは思ってもいなかったですが。」
「そういや脅されたんだったな、でも別に悪い奴じゃなさそうだし実際別にいいだろ?」
「そうですね、では会う事があれば仲良くしますね。」
「ああ。」
その日は結局本屋には行かないで竜胆先輩と話していた。




