第7話
超獣ですが、行った活動は次のようになります。
『No.1』・・・アフリカ大陸を2つに割った
『No.2』・・・成層圏からインド洋に降ってきて津波を起こした
『No.3』・・・オーストラリア大陸を沈めた
『No.4』・・・活動を行う前に帰った
『No.5』・・・東ヨーロッパを更地にした
『No.6』・・・大西洋の南側を凍らせた
『No.7』・・・サハラ砂漠に帰るまで居た
『守護獣計画』経過報告書
観察対象 44番
観察期間 実験終了から2週間
観察結果 2つ目の人格の形成を確認
仮に、44.5番と呼称
44.5番については次の報告書で
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次の日、迎撃作戦のメンバーは迎撃ポイントへ向かった。
向かう途中に奔常が大まかな迎撃の流れを説明した。
「『No.6』は海面を凍らせながら移動しています。ですので、足を破壊した後に足場となっている凍った海面を破壊しながら、『No.6』を海中に落としていきます」
「足を破壊するのは誰がやるんだ?」
「私と阿燈君、それと御津原さんです」
「僕たちはどうすれば?」
奔常が説明すると、阿燈と佐都貝が意見した。それに対して奔常は、
「佐都貝君は、『No.6』の拘束をお願いします。
新城さんは足の破壊と同時に凍った海面の破壊をお願いします」
そして、迎撃ポイントに到着した……
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男は夢を見ていた。誰かと話をしている夢を。夢の中で誰かは言った。
「目を覚ませ。また忘れるのか?」
男は何を言われているのか解らなかった。
誰かはこう言い残して消えた。
「忘れるな。お前はーーをーーー」
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予想迎撃ポイントに着いた新城たちはそこで予想外な人物?に遭遇した。
「やぁ新城。一昨日振りかな?」
『No.4』だった。新城以外は戦闘が出来るように身構えた。
「『No.6』だったら、もう帰ったよ」
と、何気なく爆弾を投下した。普通だったらあり得ない。『超獣』が何もせずに帰るなど。
そして『No.4』の言葉を裏付けるように連絡が入った。
『『No.6』の反応消失と共に、『No.3』が出現しました!! 至急、帰還してください!!』
「どういうこと!?」
『現在、此方に『No.3』が出現し、防衛組と交戦しています!』
それは悪夢の様なの報告だった。なんせ『No.3』はオーストラリア大陸を沈めたのだから。
その報告を聞いた奔常は直ぐに判断を下した。
しかし、
「僕が居るのに、帰らせると思う?」
立ち塞がったのは『No.4』だった。