第3話
「うぅ~ん。ハッ、私はいったいなにを?」
そう言って、奔常は目を覚ました。
新城は抱きつかれないように身構えている。
外崎はそれを見て、笑いを堪えている。
奔常は新城を見て、
「先S...あなたが新城さんですか!?」
「そうだが、・・・・・俺に何か用か?」
「あの日のお礼をいいに来ました!!」
そう奔常は言ったが、新城は
「あの日?なんのことだ?」
と言った。
「・・・・・・・え?」
「すまないが、俺は今日初めて君に会ったぞ」
そう言われた奔常は信じられないと言った様な顔をして、
「嘘ですよね?4年前のあの日、私を助けてくれましたよね?」
「すまないが、知らないんだ」
そうハッキリと言われた奔常は、
「嘘・・・・・」
そう言って顔を手で覆って部屋から出ていった。それを見届けた外崎は、新城に問うた。
「良いのか、言わなくて?」
「・・・・アイツは何も言ってこない。だから今はまだ、言わない」
「・・・・そうか」
「で、俺は何処で寝る?」
「今日はとりあえず、隣の応接室で寝ろ。私は今から彼女を慰めてくる」
「・・・・頼む」
それから、2人は部屋を出るまで何も言わなかった。
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翌日、新城は『SC』教室の前に居た。少し前に外崎が中に入って、HR?をしている。そろそろだろうかと新城が思った時、
「新城、入ってこい」
と言われたのでとりあえず教室に入った。
中に居たのは10人位だった。パッと見、女子のほうが人数が多いな、と新城は思った。
「コイツが今日からこのクラスに所属することになった、新城安だ。自己紹介しろ」
「初めまして。新城安です」
「よし、自己紹介は終わりだ。5分後に訓練を始めるから、シミュレーションルームに来い。以上」
そう締めて外崎は教室から出ていった。
すると皆はシミュレーションルームに向かったので新城はついていった。
「よろしくな、新人!!」
「あぁ、よろしく。あんたは誰だ?」
「それはシミュレーションルームでな」
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新城はシミュレーションルームで1人の生徒と向き合っている。その生徒はさっき新城に話しかけた男子生徒だ。
「改めて名乗ろう。俺は阿燈心、よろしくな新城!!」
「新城安だ。よろしくな、阿燈」
「よし。ではこれより、阿燈対新城の模擬戦闘を行う。気絶か降参で模擬戦闘終了だ。各自、準備は?」
「いつでもいいぞ」
「同じく」
外崎はよしと頷き、宣言した。
「模擬戦闘、開始!!」
次回は戦闘シーンです。
上手く書ける自信無いです.........