第2話+side奔常絵美
対超獣機関日本支部ーーそれは、旧アメリカ合衆国ハワイ州と呼ばれたところにある。
特徴は、対超獣機関としては珍しく、敷地内に『護る者』の養成施設がある点だろう。それゆえ、太平洋にあるこの島にあるのだ。
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其所を外崎緋美と囚人0番は歩いている。
「ここまでが、此処の大まかな説明だ。質問はあるか?」
「『護る者』は此処に何人いる?」
「だいたい、130人位だな」
外崎たちは『局長室』と札が掛かっている部屋に着いた。
「詳しい話は中でな」
「ハイハイ」
そう言って2人は局長室に入った。
「さて、囚人0番ーー新城安、君は此処のSCに編入してもらう」
「それはいいが、SCとは何だ?」
「『Secret class』簡単に言うと、『超獣』と戦闘できると判断された者が所属するクラスだ」
「何で俺が?」
「あの『悲劇』を起こしたのになに言ってるんだ」
「で、何時からだ?」
「話が早くて助かる。明日からだ」
そう言って、外崎は話を切り上げた。
だが、新城は質問した。
「俺は何処で寝泊まりすればいいんだ?」
「おぉ、それを忘れていた。本来なら、SC専用の宿舎に入ってもらうんだが」
「だが?」
「君のことをSCの隊長に話したら、『是非とも、私の家で!!』って言ってたから、君の寝る場所は彼女に聞いてくれ」
「彼女?」
そう新城が聞くと、
「あなたですかーー!!」
そう言いながら、1人の人間がドアを破壊する勢いで突入してきた。
「おわっ、誰だ!?」
新城が驚きながらもそう言うと、
「私の名前は奔常絵美です!!」
「テンションたけーなぁ、オイ」
「そんなことより、あなたが新城さんですか?」
そう言って、奔常は新城に抱きついた。
バキィッッッ
とても鈍い音が響いた。
「ゲッ、つい殴っちまった!」
「ついじゃない!!ついじゃ!」
「てゆーか、気絶してね。.......とてもいい笑顔で」
「......笑顔なのは見なかった事にして、起きるまで待とう」
「りょーかい」
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あの日のことをあなたは覚えていますか?私は覚えています。4年前のあの日、ただ死を待つだけの私を、助けてくれたあなた。きっとその時だったんでしょう。私があなたに惹かれたのは。だからーーーあの時のお礼を言わせてください。たった一言、「ありがとう」とーーー。
『対超獣物質』の設定(作者の妄想)
・基本的に明確なイメージさえあれば、だいたいできる
・銃やロボットなんかも創ることが出来るが、仕組みを明確に知っていないとハリボテになる
・創ったものは創った本人から離れると2~3時間で消える
・上記の「離れる」とは体の表面から離れるということ
今のところはこれぐらいです。もっと増えるかもしれませんが。