(世界観・設定解説)
『ユメのセカイ (スピリチュアル・ワールド)』
……トモエが行くことができる別世界。人々の感情や記憶などをファイルし、大きくなってゆく広大な空間。またその様態は現実世界にもフィードバックして影響する。一部の特殊な人間がこの世界に行くことができるが、生身の状態ではなく、夢を通じて自身の心・精神を投影させることでその世界を感じる(大抵の場合は眠っている時である。だが、トモエはその限りではない)。“ユメのセカイ”か“スピリチュアル・ワールド”、呼称のし方はそれぞれの人の立場によって変わる。例えば、魔法少女は“ユメのセカイ”、この世界を研究している専門家たちは、“スピリチュアル・ワールド”と呼ぶのが一般的である。
『魔法少女』
……邪を祓い世界を救う、そのために戦う運命を背負った少女たち。その力はユメのセカイに起因する。シャーマンとは似ているようで少し性質が異なる。
『シャーマン・祈祷師・巫女』
……神に祈りを捧げる者たちだが、その実体はユメのセカイにつながりこの世の未来を予期したり、ユメのセカイに干渉して世の中が悪い方に流れるのを防ぐ能力を有した者たちである。直接悪意の化身と戦うことで世界を救う魔法少女とは、ユメのセカイに関わるという点では共通しているが、性質はまた異なるものである。
『悪意の化身(邪魂・邪霊・邪獣)』
……ユメのセカイに集まった人々の邪な心(悪意)によって生み出されたもの。世界や人々に災厄を招く。悪意が凝集し塊になったものを邪塊といい、それに侵された人の魂が邪魂である。邪魂が成長したり、複数集まったりして強大になったものが邪霊。邪塊に侵され凶暴化したけものを邪獣という。いずれも、魔法少女が戦うべき対象である。
『浄化の力』
……悪意の化身を倒すために絶対に必要な力。物理的ダメージだけでは邪霊や邪獣を倒すことはできず、浄化によって悪意から魂を解き放ってやる必要がある。
『SDR(Spiritual-world Diving, Repetitive)配列』
……スピリチュアル・ワールドに赴く(ダイブする)ために必要なDNA反復配列。現代ではごくごく一部の人しかこの配列を有していない。以前、日下 愛稀はある大学でこの配列にまつわる研究に携わっていた。