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天使が僕に!!

作者: kurogane

僕…いや私?には大きな秘密がある

私の名前は及川 僚

ここ名門 マリアンヌ国際女子学園

男の僕…いや私が試験会場を間違えて間違って入学してしまった学校

両親は外国に出張中でこの事実を知らない

じいは「転校届が受理されるまでのがまんですぞ。ほほ」って言ってたけど

受理されるまで最長半年はかかる

それまで男であることを隠さないと…じゃないと



じい「バレれば我が家の恥ですぞ。ほほ」



執事長の癖に生意気な

バレたらそれ所じゃないでしょ!!



「お前!なに独り言言ってんだ?」



マリアンヌ校舎

屋上



僚は背後から何者かに声をかけられた



僚「あぁ!あぁぁぁあ!!」



聞かれた!全部聞かれた!

なに独り言で全部喋るなんて俺のバカ!!



僚「いや!今のは!」



僚は後ろを振り向いた



僚「あぁぁぁあ!あぁあぁぁぁあ」



僚は驚愕した



「うるせえな!」



僚「とん…ととッ。飛んでる!」



何者かは背中に白い翼のついた美少年だった



「当たり前だろ。俺は天使だ」



美少年は笑顔で答えた



僚「おぉ天使かならしょうがない……ってアホか!」



天使「うるせえな。さっきからキャンキャン。本当に男か」



僚「はっ!」



やっぱり聞かれてたー

どうしよう



僚「やっぱり聞いてましたか…独り言」



天使「あぁ最初から全部な。にしてもここ女子校だろ。お前…気持ち悪いな」



僚「がーん!!」



天使「いや。変態。変質者。腐れ野郎」



僚「がーん!がーん!!がーん!!!」



意味わからん天使に気持ち悪いだのなんだの

でもそこまで言わなくても…



しゅん



僚は深く落ち込んだ



天使「ははは!おもしろいなお前!」



僚「笑うな!」



天使「そうだ!お前手伝え」



僚「えっ!?」



ガシッ




僚は襟を掴まれると天使は飛び立った



僚「ちょっ!俺ミニスカートなんだけど…」



天使「下から丸見えか?気持ちワル!」



僚「がーん!」



すると天使は一階の職員室近くに着地した

天使はすぐに窓を覗き込んだ



天使「おい!速く来い!」



僚「職員室?」



僚は疑問に思いながら天使のもとに行った

2人は隠れながら職員室を覗いた



天使「あいつだよ!あいつ!」



天使はある教師を指差した



僚「あれは確か伊達 卓先生。確か数学の先生だったな」



天使「あいつ堕天使族にとりつかれてる。お前の体貸せ」



僚「はぁ!ちょっ!ちょちゃんと説明してよ!」



天使「面倒くさい野郎だな!とりあえず体貸せ!」


すると天使は僚の背後に来るとスッと僚の体に入り込んだ

僚はとりつかれたように性格や言動が天使と同じになった



僚天使「よっしゃ!どんぴしゃだ。俺の目に狂いはなかったな」



なんなんだよ

説明してよ


僚は心の中で思った



僚天使「あぁこれか!ちゃんと説明してやるか!俺は天界から来た天使。ディオ。天界の裏切り者。堕天使族を狩りに来た」



その堕天使族ってなんだよ



僚天使「堕天使族はかつてアダムとイブが口にした 禁断の果実 を喰らった天使たちだ」



禁断の果実??



僚天使「人間の中にはそれぞれ 禁断の果実 が存在する。堕天使共はそれを狙って人間に取り憑く」



そうか

取り憑くのか…

ってか俺も取り憑かれてる!



僚天使「俺は天使だ!堕天使じゃない。こうしないと人間界で力を使えないんだよ!」



そう言うと僚天使は歩き出した



どこ行く気だよ



僚天使「あいつをおびき出す。ちょっと見てろ!」




コンコン




ガラガラ


僚天使「失礼します★伊達先生いますか~?」



伊達「私か。どうかしたのか?」



すると伊達の耳元に口を近づけた



僚天使「屋上で待ってます★」



小声で囁くとニコッと笑みを浮かべて立ち去った



僚天使「これでよしと」



あれで本当にくるの??



僚天使「堕天使は宿り主の禁断の果実を育てるためにあらゆる人間の強い感情を叶える。悪意 憎しみ 妬み 復讐 欲望。マイナスな感情ほどよく育つ。それに反応して堕天使も動く」





堕天使が取り憑く意味はわかったけど

天使のディオまでなんで取り憑く必要があるの??



僚天使「天使が人間界で使える力は限られてる。人間と同化する事によって、人間界からの干渉を受けずに力を使える」



力??ってなに?



僚天使「天界では聖力セイントと呼んでいる。天使が使える特別な力だ。人間界でもごくまれに使えるやつがいる。例えるなら悪魔払いや除霊などができるやつがそれだ。にしても良かったな」



なにが??



僚天使「お前の顔が女顔じゃなかったら誘惑の感情を揺さぶれなかったがな」



それって褒めてるの??



僚天使「いや。気持ち悪いな。男なのに」



ガーン!!




そう言っている間に屋上についた



僚天使「!!」



僚天使は何かに反応した




ガッ



僚天使「意外と速かったな」



何者かが僚天使に襲いかかった

それは伊達であった

伊達に押し倒されると腕で受け止めた



伊達「先生を呼んで何をするつもりだったのかな。よかったら特別課外授業でもしてあげようか」




ガン



伊達「!!」




すると僚天使は伊達を蹴り上げた

伊達が宙を舞っている間に立ち上がった



僚天使「だいぶ成長してるな。速めに蹴りつけるか」



僚天使が手をかざすとそこに紋章が浮かび上がった

杖のようなものが出てくるとそれに手をかけた



伊達「貴様何者だ!」



僚天使「俺か。俺は天界の神 ゼウスの息子。ディオだ」



そう言うと杖を思いっきり引っこ抜いた



聖力セイント

天天ピヨピヨハンマー



枝を抜くとピコピコハンマーを彷彿させるでかいハンマーが出てきた



伊達「ゼウスの息子がなぜ人間界に!」



僚天使「知るか!じじいに言え!」


すると伊達の背中に翼が生えると空へ逃げようとした




ガシッ



僚天使「逃がすかよ」



僚天使は飛び立つ伊達の足を掴むと思いっきりに投げ飛ばした




ガン




伊達がフェンスに叩きつけられた

そこに僚天使が接近すると天天ピヨピヨハンマーを構えた




ピヨ~ん




ハンマーを叩きつけると力の抜けるような音がした

伊達の頭にピヨピヨとひよこが飛んでいると伊達の中から堕天使が飛び出した

その姿はディオに似ていたが翼が片方しかなかった



堕天使「くそ!せっかく育てた果実が!」



僚天使「残念だったな。堕天使」



堕天使「くっ!」



堕天使は手をかざすと紋章があらわれた

そこから槍を取り出すと僚天使に襲いかかった



僚天使「くらえ」



簡単に避けるとハンマーを振りかぶった




ピヨピヨ衝撃インパクト




堕天使にハンマーが直撃すると堕天使は消し飛んだ



僚天使「はは!どんなもんだい!」




ヒュッ




すると僚の体からディオが飛び出した



僚「いってて!」



僚はその勢いで地面に倒れ込んだ

そしてゆっくりと立ち上がった



僚「さっきの堕天使はどうなったの?」



ディオ「安心しな。倒した堕天使は 命の木 で再び天使として生まれ変わる」



僚「へぇ~そうなんだ…」




バサッ




そう言っている間にディオは翼を広げた



ディオ「じゃあまたどこかで会おうぜ!へ・ん・た・い」



ディオはそう言い残すとその場から飛び去っていった



僚「変態とか言うな~」







及川家

旧屋敷



僚は学校が終わると真っ直ぐ家に帰ってきた

僚の今暮らしている家は戦後間もない頃から使われていた屋敷である

そこには数名の召使いと執事のじいと呼ばれている男がいる



僚「ただいま!」



僚は屋敷の扉を開き屋敷に入った



じい「お帰りなさいませぼっちゃ…いやお嬢様」



じいは笑いながら言った



僚「笑うな!」



じい「申し訳ございません。つい」



じいはそういいながら僚の上着を脱がし受けとった



じい「ぼっちゃま。そう言えば客人がきてますよ」



僚「客人??」



じい「その方が言うには「自分は天使だ」と言えばわかるそうで」



僚「天使!」



ディオ「よっ。よんだか」



するといきなりディオが現れた



僚「なんでお前が」



ディオ「俺ここに住むことに決めたから。よろしく」



僚「えぇ~!」



こうして僚と天使の二重生活が始まるのであった


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評判しだいで連載にします


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