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夏休み
「しかし何でこんなにうちに来たわけ?」
「明日は土曜でしかも学生の人は夏休み初日だから」
「まあ随分暇人が多いこと」
「いや、西松の縁戚である我が家にとっても一大事です」
「そもそも家柄華族であるかぎり皆縁戚じゃないの」
「それを言ったらおしまい」
「まあ結婚相手自体が限られているから・・・」
そんなこんなでその日は何も進まなかった。
翌日、王宮に隣接する都庁の庭で異変が起きた。
「ここがエイジ429年か・・・」
「いや、まだ429年とは限らないわ」
「とにかくこの時代が何年何月何日か確認しないといけないしここがどこなのか確認しないといけないです。」
そう話しながら壮年女性と中学生ぐらいの少年と少女は辺りを調べた。