表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

所変わって

所変わって中山市渋谷区。国子が正直の帰りを待っていると来客があった。

「まーちゃんじゃない・・・」

国子は残念そうに玄関のドアを開けると正直の姉の三浦登子と渋谷姚子と池澤夏子がいた。国子はこの三人がどうも苦手だった(弟嫁の立場なので当然だが)。

「まーちゃんはいる?」

「正直はまだ帰っていないのですが・・・」

「もしかして西松の誰かのところに行くといっていなかった?」

「何もおっしゃっていなかったのですがもしかして例の件ですか?」

「既に国子さんの耳にも届いていたとは・・・」

「いや、宗家の嫁として知らなきゃまずいでしょう」

「とりあえずあがって下さい」


「それで西家と東豊家と中山家がお義父様をそそのかしていると?」

「はい、まだ他にもあるようで」

「私が聞いているのは錦家なんですか・・・」

錦家は純恵の母の実家である。

「錦家!あの大叔母(純恵の祖母)ならありうる!」

「うーん・・・私、昨日圭子と和美(ともに純恵の叔母)に会ったけど特に変わった所は無かったわ」

「まさか圭子ちゃんと和美ちゃんが加担しているというの?!私は信じないからね!そんなこと」

「いや、そういうことじゃなくて圭子と和美は何も知らなさそうということで・・・」

「私が黒田純恵から聞いた話だと純恵のお母様は錦家内では知ってはいけない立場になっていて知らないふりをしていて、また純恵はこの事に罪を感じているらしくて・・・」

「陽子さんが知らないふりをしているなら妹の圭子ちゃんや和美ちゃんも知らないふりをしているかも知れないわ。しかし娘ならいざ知らず外孫の純恵ちゃんにまで罪の意識を植え付けるなんて酷すぎる!」

「まあムキにならなくても・・・」


その時、ようやく正直が帰宅した。

「あれ?姉ちゃんたちどうしたんんだ?」

「(まさかまーちゃんは知らない?)」

4人は一番知っているべき正直が知らなさそうなので不安になったのだった。

渋谷姚子(24)・・・西松侯爵と夫人の次女。渋谷伯爵家に嫁ぐ。

池澤夏子(22)・・・西松侯爵と夫人の三女。池澤子爵家に嫁ぐ。

西松圭子(24)・・・錦家の西松男爵の四女。純恵の叔母。

西松和美(18)・・・錦家の西松男爵の五女。純恵の叔母。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ