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鹿島(旧姓西松)国子

時は未来。西松侯爵嫡男とその夫人との間に女の子が生まれた。女の子は先祖である西松夫人の名から国子と名付けられた。

夫妻には既に3人の息子がいたが初めての女の子だったので特に可愛がられた。

翌年夫人は再び妊娠して女の子を出産した。やはり先祖の西松夫人から幸子と名付けられた。国子と幸子は年子なのもあり仲が良かった。

ところが国子にとって哀しい出来事が訪れる。大好きな祖父である西松侯爵が急死したのだった。

西松侯爵の死は西松侯爵家そのものに暗い影を落としたのだった。

それから一年近くが経った頃祖母の様子に異変が起きた。国子は幼かったため知らなかったが実は祖母は夕夏の子孫に強姦されていたのだった。祖母は強姦のせいで男無しでは生きられなくなり父たち息子を誘惑するようになった。

また昼夜問わず祖母のいる部屋から喘ぎ声が聞こえるようになり家族は困惑した。

そして祖母は出かけたきり帰ってこなかった。

ある日国子が帰宅するとなんと家が見るも無惨に破壊されていた。

朝家を出る前には確かに何でも無かったのだ。

前の日から両親は西松市に行っており家には国子たち子供しかいなかった。

両親が帰ってくるまで国子たち兄弟は資産を何とかかき集めていた。そして唯一の大人である執事の遺体を発見したのだった。

その後とりあえず国子は幸子とともに母の実家の久我侯爵家に身を寄せた。しかし両親や男の兄弟とは離ればなれになったのだった。

そこの家には国子の母方の祖母と母の兄夫婦、息子が3人(実際には6人だが既に養子に出ていた。)、娘が1人いた。

娘は幸子の1つ下で名は美子といい男兄弟しかいない美子は従姉の国子や幸子を実の姉のように慕うのだった。

ところが祖母は夕夏に殺害されてしまう。国子が祖母の遺体を目の前に悲観にくれているとある少年が現れる。そして国子はあろうことかその少年と関係して処女を喪失してそのまま廃墟で一夜を過ごすのだった。

翌朝国子は祖母の遺体を連れて久我家に戻った。

その後国子たちは両親の元に戻ったのだが離れて暮らしていたせいか両親との関係がしっくりいかず新たに生まれた妹たち(やはり西松夫人の名前がついている。)とも微妙な関係だった。

その後一番上の兄が結婚することになった。

当然妹の国子も出席して二次会にも出たのだがその途中、ある客引きの女に釘付けになった。それはどうみても国子の父方祖母だった。

祖母とおぼしき女は片言で父や兄たちを誘惑していた。家族全員は困惑してとりあえずその場をあとにした。

ところがある日警察から祖母が水死したと連絡が入る。

そして驚くことに祖母には一人娘がいたのだった。

娘の年齢から逆算すると強姦された頃に妊娠したことになる。

ところが娘は知的障害だった。原因は間違いなく夕夏の子孫であった。

この時点でかなりの高齢出産だが加齢の影響を完全に無視できるほど酷かったのだ。

兄が結婚したことにより国子は何となく家にいずらくなり研究所に入り浸るようになった。そんなある日、幸子の妊娠が判明する。相手は従兄で久我侯爵の嫡男だった。2人の関係を知らない国子は驚き、そして妹に先を越されたので戸惑った。

そこにある男が現れる。それは国子の処女を奪った少年、鹿島基家だった。

「あれからどうよ?」

「残念ながら誰ともないわよ。」

「じゃあ俺の嫁にならないか?」

「いきなり何を言い出すの」

「お前の妹さん、結婚が決まったじゃないか。妹に先を越されるのって姉として恥だぞ」

「それは久我家が・・・」

「まあ久我家にとっては手頃な結婚相手ということだな。でも久我君の状況からして妹さんよりお前のほうが相応しかったのでは?お前は長女で年も妹さんより久我君と近い。」

「うう・・・」

「それにうち母さんが死んで姉さんも既に嫁に行ったから女がいない」

「まさか私は家政婦代わり?」

「何で華族の令嬢様に家政婦並の家事能力を期待しなきゃいけないんだ?」

「だって食事を作る人が・・・」

基家は大笑いする。

「一体うちの親が死んで何年経っているんだ。その間誰も食事を作らなかったらとっくの昔に餓死しているぞ。それにこう見えてそこら辺の小娘よりはずっとずっと家事が出来る自信がある」

「はあ」

「まあとりあえず考えてくれよ」

その後結局国子は基家と結婚して鹿島国子になった。


月日は流れ国子は大勢の子供を育てる一方で密かにタイムマシンの開発をしていた。目的は過去に行って夕夏の弱点を探るためである。が、エネルギー状況が悪く開発は全然進まなかった。

そんなある日夕夏によってとあるシェルターが破壊される。国子は嫌な予感がした。救急隊に混じってそのシェルターに行くと変わり果てた基家の遺体を発見した。基家はシェルターの入り口にいて夕夏の攻撃をモロに受けていた。

国子は人目を憚らず号泣して迎えに来た子供たちをも振り払うほどだった。

そして打倒夕夏を心に誓うのだった。

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