部屋の掃除をしたら昔書いた作文みたいなのが出てきて、その題名が『僕は自動販売機になりたい』だった。
どもども。
最近、近所の小学生に突然百円玉を渡され、『大丈夫、まだ希望はあるよ』と、なかなかリアルな感じで言われたメダショウです。
いやはや。
なんだかんだで七話目です。
今回の話は正直疲れました。
なかなか自分の納得いく話が出来ず、時間がかかってしまいました。
どーも、サーセンした!!!
と、いうわけで、
七話です。
どぞー
第七話
「ぶはぁ~、もうダメだ」
教室の自分の席に突っ伏す。
結局兄さん達は昨日の事を教えてくれなかった。それどころか、カズ先輩が泣きながら去っていった後も、兄さん達三人は生徒会長さんの話でずっと盛り上がっていた……。
私の横で話をしながらアハハッと笑う兄さんの声を思い出すだけで、私の耳になにか突き刺さる感覚が走る。兄さんの笑っている顔を思い出すだけで私の両目の視力が低下していく。
はぁ……。
まだ一日が始まって数時間しか経っていないのに、兄さん達と一緒で私のHPはすでに半分以下になってしまった。
確かに会長さんはすごい綺麗だしスタイルもいいし頭もいい。私と違ってスポーツも万能型だし…。
兄さんのあのニコニコした顔が頭を過ぎる。『もしかして兄さん、会長さんの事が!?』とか絶対なってほしくない事が頭をぐるぐるぐーる。
あっ
でもでもでも!!!!
やっぱりあれだよね!!!!
人間って完璧より、ちょっと何か出来ない方が可愛らしくていいよね!!!!
うん!!!!
なんか元気出てきた!!!!
よし!!!!
今日も一日頑張ろう!!!!
と、顔を上げ、無理矢理気合いを入れる。
そうでもしないと、また気絶しちゃう。
はぁ………。
でもまた、ため息が勝手に出る。
自動ため息製造機。
はぁ…………。
ねぇ兄さん……。
いつ私に振り向いてくれるの?
「おはよー…って、どした? 今にも死にそうな勇者の顔して」
それってどんな顔?と、ツッコミを入れたかったがとりあえず親友に今日初のあいさつ。
「おはよぉ志乃。えーっとね、今朝兄さんという名のラスボスにHPをほぼ吸われちゃったのよぉ」
「なるほど、拓斗先輩に乳首を吸われたのか」
「ち、違うよ!!! 誰もちちちちくちくちくびをににににいさんに吸われた何て言ってないよ!!!///」
「プハハハッ、じょーだんだよじょーだん」
しまったぁ~。
動揺しすぎだよ、わたしぃ~。
「本当はあれでしょ? 唇を吸われたんでしょ?」
「そそそそれも違うよ!!!! ……もう志乃、やめてぇ~」
志乃の容赦ない攻めに私のHPは完全にゼロになり、へなへなとまた自分の机に突っ伏した。
「あぁ~ごめんごめん、やりすぎた。ホントはあれでしょ? また拓斗先輩に無自覚な攻撃を受けたんでしょ?」
「……うん………そだよ」
机に顔を密着したまま志乃に言葉を返す。
「ただ、」
「ただ?」
「それだけじゃないなぁーと思って」
「え? なに? どゆこと? 柚葉もっと詳しく」
「食いつきすごいなぁ……、だからそのぉ、なんていうか最近兄さんがかい」
「佐伯さーん」私が話終わる前に教室の扉の方から誰かを呼ぶ声が聞こえた。
『佐伯』なんて名字、このクラスには私一人しかいないから、私を呼んでいるのだろう。
声の聞こえる方を見ると、同じクラスの人がこちらを見ていた。
「佐伯さん、なんか二年の先輩が呼んでるよ」
その途端、教室にいるほとんどの人が私に集中した。
「おっ、また誰か佐伯に告白するぞ」
「今度は二年生だってさ」
教室の隅にいる男子二人の話が聞こえる。
業となのかわからないけど、ちょっと声が大きい気がする。
「オレも告白してみようかなぁ」
「はい、無理ぃ~。お前佐伯がどんだけ告白されてどんだけフったか知ってるか?」
「知らないけど」
「21回告白されて21回フった。つまり、全部フってるんだよ。それをお前、馬みたいな顔したお前がコクっても結果が目に見えてるんだよ」
「なんだと!!! 誰が馬だって!? お前なんてちくわ見たいな顔してんじゃねーか!!!」
「ちくわ!? どんな顔だよ、それは!!!」
「お前の顔だよ!!!」
「うるさい!!! うーまうーまうーま!!!」
「お前も黙れ!!! ちーくわちーくわ!!!」
おぉ……。
なんか知らないけど、私のせいで喧嘩が始まってしまった。ものすごいレベル低いけど……。
「柚葉、もうめんどくさいから。さっさと行ってフってきな」
「う、うん。……えへへへっ、でも兄さんだったらすぐOK出すんだけどなぁ」
「はいはい、わかったから。ほら、早く行かんと、あと7分くらいで1時間目始まんぞ」
「もぉーちゃんと聞いてよっ。それじゃ、ちょっと行ってくるね」
「ほいほーい。いってらっしゃい」
席からたって、教室の扉に向かう。
誰だろ?
二年の先輩だから兄さんかな?
兄さんだといいなぁ。
なんて思ったり。
教室から出てそこにいたのは……。
「よっ」
「……え?」
* 柚葉→輝貴
くそ。
しまったなぁ。
会長の話に夢中になりすぎて、柚葉ちゃんの事考えてなかった。
いくら心が強い柚葉ちゃんでも、ましてや好きな人がほかの女の人の話で盛り上がったら嫌なはず。
多分今頃、教室の自分の席に突っ伏してるんじゃないかな。
………。
ん~。
もう行くしかないな。
「俺ちょっとトイレ行ってくるわ」
「おーきい方? おーきい方なら我慢しりん。後、5分で授業始まるよ」
「余計なお世話だ、誠……。ってあれ? 拓斗は?」
「タっちゃんなら、5分前に『大してくる』って言って出てっちゃったよ」
「アイツもか」
いつの間に行ったんだ?
「そういえば、数哉のやつは?」
「え? カっちゃんなら、あそこにいるよ、ずっと」
誠が指さす教室の隅っこを見る。
「は? アイツいたかぁ? ……いたのかよぉ!!!」
ずっといないと思っていた数哉は教室の隅っこで体操座りして、「の」の字を何度も床に指で書いていた。
アイツ、いつまで落ち込んでんだよ………。
「誠、数哉の事任せた」
「えぇー……」
「えぇーじゃない。じゃー頼むぞ、行ってくる」
「しょーがないなぁ、いってらっしゃーい」
ふぅ……。
とりあえず、柚葉ちゃんのクラスに行こう。
多分今頃、志乃ちゃんが柚葉ちゃんを励ましてるはず…………励ましてるよね? 信じてるよ、志乃ちゃん。俺も早く行かないと。
*
「え? 柚葉ちゃん、いないの?」
「はい、なんか二年の先輩に呼び出しされてどっか行っちゃいましたけど。なんか用事ですか? よければ伝言預かりますけど、輝貴先輩」
「あ、いや大丈夫」
柚葉ちゃんのクラスに着いたはいいが、肝心の柚葉ちゃんはいないらしい。多分また『告白』されるのだろう。じゃあ邪魔しちゃ悪いな。
相変わらず、高校入ってもモテるな柚葉ちゃんは。
「そういえば、柚葉ちゃん元気なかったんじゃない?」
「そうですね、明らかに元気なかったです。なんか今朝、拓斗先輩に吸われたらしいですよ」
「吸われた? 何を?」
「乳首です」
「……あ、あのねぇ。それはないでしょ」
「間違えました。唇を吸われたんでした」
「それも違うでしょ」
「すみません。冗談が過ぎました。ホントは『HPを……HPを吸われたぁ~』って言ってましたよ」
HP?
体力?
「あぁなるほどね。それで? そんな満身創痍の柚葉ちゃんを志乃ちゃんは?」
「いじり倒しました」
「こらっ!!! 何やってんの!!??」
励ましてると信じてたのに。
「だって、なんか…………なんか弱ってる柚葉、可愛いーんだもん」
「あのねぇ……」
この子、Sだったのか。
今まで気づかなかった。
「あっもしかして、輝貴先輩、柚葉を励ましに来たんですか?」
「ん? うんまぁ、励ましに来たっていうか、今朝の事を謝ろうかなと」
「今朝? 何かあったんですか?」
「いやぁまぁ、ね。ちょっと俺がしくじったって感じかな。じゃあもうすぐ授業始まるし、教室戻るね」
「?、わぁかりました。それじゃあ柚葉には輝貴先輩が来たこと伝えておきます」
「うん、よろしく。それじゃ」
「はい、また」
結局のところ、柚葉ちゃんはいないのか。
多分「告白」されにいってると思うんだけど、ちょっと心配だなぁ。さっきまで元気なかったみたいだし、まぁさすがにそんなちょっとした気の狂いからOKは出さないと思うけど。
まっ、俺が心配してもしょうがないか。最終的には決めるのは柚葉ちゃんだしね。
それにしても、やっぱり人気だね、柚葉ちゃんは。中学の時も、いっつも告白されてたからなぁ。まだ新学期始まって三週間くらいしか経ってないけど、すでに21人に告白されたみたいだし。
「あっ、そうだ。こっちきたついでにコーヒーでも買ってこうかな」
この学校には各階に自動販売機が置かれていて、俺の好きな『マイルドと思わせといて無糖コーヒー』が一年生の階の階段近くの自動販売機にしか置かれていないのだ。
「ちょっとだけ遠回りだけど買いいくかな」
そのため、一年生の階に来る度にちょっと遠くても買いにいくことにしている。というか、体が勝手に動く。
「この学校、飲み物がやけに安いんだよなぁ。おまっ、〇〇レモンが百円とか激安だろ。しかも、ペットボトル」
さらに、三つの矢のサイダーがペットボトルで百円きって90円。激安。
とりあえず、コーヒー代の百円を入れて、と。
「えーっと、マイむとマイむと」
別に呪文ではない。
『マイルドと思わせといて無糖コーヒー』のマイルドと無糖を繋げて『マイむと』。
「って、ない!!! マジかよ……」
売り切れ。
「しゃーない。『微糖と無糖の中間くらいの糖分コーヒー』にするか」
ピッ
ガラガラッ ガシャンッ
落ちてきたコーヒーを手に取り、プシュッと開けて一口含む。
そして、吐いた。
「ゲホッゲホッゲホッ……。いやいやいや、意味がわからん」
自動販売機の近くの窓から外を見ながら『ビム糖』を飲もうとしたら、、、したら。
何で?
柚葉ちゃんは告白されにいったんだろ?
俺のこの視力両目2.0の目に狂いがなければ、今柚葉ちゃんと一緒にいるのは、
「たく、と?」
紛れも無く、兄‐拓斗‐その人である。
ということで、なんかスッキリしない七話でした。
どうだったでしょうか?
やっぱり小説は難しいです。
自分の頭で描いているものを文章で表す。
これすごく難しい。
いろいろな小説を読んで勉強してるんですが、相変わらず自分で書いといて読みづらいですね。
そんなメダショウですが、これからもよろしくお願いいたします。アドバイスなんかもあったらお願いいたします。
それでは八話でお会いしましょう。
では~