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朝学校に登校する時、道の曲がり角に近づくたびに「あぁ~食パンくわえた美少女が走ってこないかなぁー」と、いつもアホみたいに願う。


どもども。

最近、近所の小学生に自転車でガチ体当たりされたメダショウです。



今日は大ニュースが!!!!

にゃにゃにゃにゃんと!!!!

PVが1500アクセスを越えました!!!!

そして、ユニークも500越え達成!!!!



もう………嬉しい…。



こんな駄文に付き合ってもらって、本当にありがとうございます。


趣味で書き始めて早約二ヶ月。


まだまだ駄文の塊ですが、これからもよろしくお願いいたします。



それでは、拓斗が頭を悩ます第六話です。



どぞー




第六話



いつもの通学路。


今日は柚葉と二人ではなく、天才一人とアホ二人を加え、歩いていく。


九志羅高校まではだいたい15分くらいの道のりだ。


若干田舎寄りというのもあってちらほら畑なんかが広がる道を進んでいく。

田舎といっても商店街とかスーパーとかあるし、コンビニなんかも一つだけだがある。


ただ映画館とかゲーセンとかはないため、電車で隣のさらに隣の町まで行かないといけない。

ここら辺が若干田舎寄り。




「でもお前、何でさっきいきなり気絶したんだ? 病気とかじゃないだろうなぁ?」


そえいえばぁ……と、ふと思い出したことをオレの隣でトテトテと歩いている柚葉のつむじに問いかける。さっきは『柚葉とテルは付き合っている』で頭がいっぱいだったから、聞くのを忘れていた。


でもまぁ、なんかいきなり気絶するとか……。


ただの貧血か?


「えーっと……、病気なの、かなぁ?」


柚葉は顎に指を当て、首をかしげる。

当の本人にもわからないみたいだ。



「俺から言わせてもらうと、一応病気だな」


「一応!!?? 何その中途半端な病気!?」


オレと柚葉の視線が、オレ達二人の後ろで歩いていたテルに向く。



テルにしてはテキトーなこと言うなぁと思いつつ、『病気』という漢字二文字が少し、ほんの少し頭に引っかかった。


ちなみにカズとマコは、オレ達三人の先を歩き、先程のゲームの話題で盛り上がっていた。


「まぁ別に命があぶない病気ではないと思うので、ご安心を。」


「「ふぅ…」」


「だが、」


「「だが!!??」」


「下手したら、」


「「下手したら!!??」」




「精神が崩壊する」




「マジかよ!!!」


「本当ですか、テル先輩!?」


えっ!? ちょっ、さすがにそれはないのでは!!???


「冗談だよ」


「おまっ、このやろぉー!!! マジでビビったじゃねーか!!!」


「そうですよ、テル先輩!!! ひどいです!!!」


コイツ、たまにものすごい真面目な顔で冗談言うから、本気で信じちゃうときがあるんだよね。


「ごめんごめん。でもね、…拓斗次第では本当になるかもよ。精神崩壊」


「はい? オレ……しだ、い…?」


どういうこと?

オレが『何か』すると柚葉の精神が崩壊するってこと?

またテルが冗談を言っているのか?

でもテルはそう何度も冗談言うやつじゃないしなぁ……。


おいおい。

これからまだ何十年も生きてくってのに、周りに地雷ばらまかれた道を歩いていかないといけないのかよ。

いや違うか。

柚葉もそのうち、結婚とかすると思うからそれまでの辛抱か。


でも本当にどういうことなんだ?

『何か』をすると、その『何か』ってなんだよ。



わかんねぇ……。



「にーいさんっ、兄さんは難しく考えなくていいよっ。今まで通りに生きていけばいいんだよっ」


オレが頭の中が軽くぐちゃぐちゃになりながらも考えていると、柚葉がオレの顔を見上げて、ニコッと笑いながら言った。


ったく、コイツは。


「んなことわかってんだよ、このやろ~」


柚葉の頭を掴み、髪をガシャガシャ掻き回す。


「きゃあーやめてぇー!!! さっき髪の毛セットしたのにぃ~」


「にゃあはっはっはぁー、お前がオレの心配するなんて百年早いんだよー」


と言いつつも、まだ頭に残るテルの言葉。


『拓斗次第では…』


オレ次第?

柚葉とオレは『ただ』の兄妹。

全く関係ないはずなんだが。

いやでも、全くって訳では……。


それに本当に精神崩壊になんかなるのか?

別に医者に診てもらったわけでもねーし。

だからといって、テルが嘘つくやつじゃないのは確かだし。


あぁーもうめんどくさい。

考えるのやーめた。



隣のテルをチラッと見る。


コイツ、柚葉の頭に核を置いていき、オレにその起爆スイッチを渡してきやがった。

あくまでも置いていっただけ。そして、起爆スイッチを自分では押さない。


起爆するのはオレってか?


ふざけんな。



ぜってー、起爆スイッチは押さねー。




「いやぁ~それにしても、体がだるい~~~」


ゲームの話を一段落終えて、伸びをしながらふと漏らしたカズの声が後ろで歩くオレ達の耳に伝わる。


「う~ん、だるいねぇ~~。ねぇーっ、タっちゃん達もだるくないぃー?」


マコも一回伸びをし、後ろを振り向きそのままの状態で歩きながら、数歩後ろを歩くオレ達に問いかけてきた。


「そりゃあ、だるいに決まってんだろ、あんなことがあれば。なぁテル」


「あぁそうだな。俺はあんな体験初めてだ。そして、……もうしたくない」


「それには激しく同意するぞ、テル」


「ありがとう、拓斗」


ガシッとテルと肩をつかみ合う。


誰だってあんな惨劇に会えば、もう経験したくないはずだ。

それでも、また会ってみたいと願うやつは相当のMしかいない。



「あのぉ~昨日何があったんですか?」


朝からHPが半分以下のヨレヨレ状態のオレ達四人を見て、何があったかわからない柚葉が手を挙げて質問してきた。


「拓斗、話してないのか?」


「話せるわけねぇーだろ。くそだるいんだから」


「……それでよくさっき、柚葉ちゃんおんぶできたな」


「それはあれだよ。うん、兄妹パワーってやつだよ」


「なんだそれ。まぁいいや、柚葉ちゃん知りたい?」


オレの渾身のギャグを綺麗にかわされた。

少しぐらいつっこんでくれたっていいじゃん。


「はい、是非知りたいです」


「じゃー話すけど、実はね、昨日、柚葉ちゃんが帰った後に会長から掃除場所を教えてもらってその場所に行ったわけなんだけど、」


「実はさぁー、その掃除場所が女子更衣室だったのよー」


テルの説明の補足をカズがしていく。


「まぁ数哉が言った通り、掃除場所は女子更衣室だったんだ」


「女子、更衣室、ですか? なんでまたそんなカズ先輩が喜びそうな掃除場所を?」


妹よ。

よくわかっているじゃないか。


「柚葉もそう思うか?」


「兄さんも?」


「あぁ、絶対あの会長のことだからなんかあると思ったんだよ。あーくそ、オレだけあん時帰ればよかったぁ」


「そういえば、タっちゃん。一人だけ来るの遅かったよね。何かやってたのぉー?」


んん。

鋭いではないか、誠さん。


「んーと、会長と睨めっこしてた」


多分間違ってはいないはず。


「にらめっこぉ~? なになに? どゆことぉ?」


「そーだよ、タクやん。何故ににらめっこ?」


言ってからしまったと思った。


マコとカズが総攻撃をしかけてきた。


「いやだから、そのまんまのい」


「わかったぁ!!!」


オレの話を少しくらい聞いてくれないか、マコよ。


「何がわかったんだ?」


「よくぞ聞いてくれましたよ、テっちゃん!!! ふっふっふぅ~、ズバリ言っちゃうよぉ~」


嫌な予感しかしないのは気のせいだろうか。


ただあんな感じでおちゃめなマコが可愛いなぁと思ってしまった。


ホントにたまにだがマコを女の子として見てしまうことある。

これを本人に言うと泣かれてしまうので言わないことにしている。


「ズバリ!!! タっちゃんは会長さんのことが好きなのだよぉ!!!!」


「あっごめん。それはない」


「……嘘だぁ~!!!」


指をビシっとオレに指して、突然わけのわからんことを言いはじめたマコをオレは即座に否定した。


「嘘だ嘘だ嘘だぁ~~!!!」


「嘘じゃねーよ」


自分の推理が外れても、それでも当たっていると子供みたいに駄々をこねるマコ。


「だって会長さん、美人だから、だからタっちゃん見蕩(みと)れてたのかなぁーと」


「んなわけあるか。確かに会長は美人だと思うけど、1番大事な中身があれじゃあーなぁー。ホントたち悪いっての」


「会長には悪いが、拓斗の意見には同意だな」


「おっ、マジでか。今日はやけに気が合うじゃないかい、テルさん」


「そうですな、拓斗さん」


またガシッと肩をお互いつかみ合うオレ達二人。




  * 拓斗→柚葉




むぅー。



ちょっとテル先輩、兄さんと密着し過ぎな気がするのですが。


私だって兄さんと手繋いだりとか兄さんの腕に寄り添って学校行きたいのにぃー。



むぅー。



しかも兄さん達、私に昨日の出来事を話してくれるのかと思ったら、生徒会長さんの話に脱線して盛り上がってるし。




「おれは会長見てるだけで、ご飯三杯くらいはよゆーだな」


「はぁ!? 見てるだけで!!?? お前どんな体してんだ!!!」


カズ先輩の意味不な発言に咄嗟に兄さんのツッコミがとぶ。


ご飯三杯ってどーゆー意味なんだろ?


「だーかーらー、会長で三回はぬけぶふぅっ!!!!!」


カズ先輩が話終わる前に兄さんとテル先輩がカズ先輩の顔を両サイドから同時に殴った。


むぅ。

息ピッタリ。

うらやましい。


「おい、カズ!!! 朝から変な事言うなよ!!! 柚葉だっているんだぞ!!!」


「その通りだ。今のはNGだ」


「ちぇっ、別にいいじゃん……。どうせ柚葉ちゃんもいつかはわかることなんだし」


顔を強く殴られたカズ先輩は、完璧にふて腐れてしまったみたい。


私もいつかわかること?


「ねぇー兄さん。ご飯三杯ってどういう意味?」


「う゛えぇっ!!! えーっと、なんていうの、こう、…………ねっ、テル、パス!!!」


「……お、俺かよ。えーっとね、大人になるにつれてじきにわかるよ」


「でも、私と兄さん達、一歳違いなだけじゃん。そんなに変わんないよっ」


「ん~~確かに、……誠、バトンタッチ」


「えぇー!!! ちょ、ちょっと待ってよぉ!!! ここでボクぅ!? えーっとえーっと、そのぉ、なんていうのかなぁ、こう、エロエロな感じで、エロエロな部分をこう、エロエロっとぉ………あぁーもうっ!!! わかんないよっ!!! カっちゃんパスっ!!!」


顔を真っ赤にするマコ先輩がすごく可愛くみえる。じゃなくて、実際に可愛い。

女の私から見ても、マコ先輩はとても可愛い。

中学の時からマコ先輩の事は知ってるけど、年々可愛くなっている気がする。


うん。

マコ先輩に負けてられない。


「マコやんの魂の篭ったパス、しかと受け取った!!!」


マコ先輩が「魂なんて篭めたかなぁ?」と小さな声で言ったのが微かに聞こえた。


「いや、ちょっと待て。お前は受け取るな、スルーしろ。またややこしい事になる」


「だーいじょうぶだって、テルやーん!!! 押さえますからぁー」


「お前はそう言って今まで数えきれないほどのアホを犯してきたのを忘れたか」


「そうだぞ、カズ。テルの言う通りだ」


カズ先輩って、全く信頼されてないんだね………。


あっ、カズ先輩の目に涙が溜まってきてる。


「いーじゃんいーじゃん!!! 少しくらい信頼してくれたってさぁ!!! 何なの何なの何なのさぁー!!!」


そうカズ先輩は叫びながら走りさってしまった。

涙をいっぱいに流しながら……。






「相変わらずメンタル弱いな、アイツ」






テル先輩のキツーい一言だけが耳に響いた。






最後まで読んでいただきありがとうございます。


どうだったでしょうか?



拓斗の『気になったことは深くまで考えるが、結局やめる』という、良いのか悪いのかよくわからない性格が全面に出た話となりました。


あと、初の柚葉視点で書いてみました。

難しいです。

やっぱり女の子はよくわからないです。とりあえず、可愛らしく書いてみました。



次回は、柚葉の親友‐菖蒲 志乃を出すつもりです。


あっ

あと、何かありましたら感想なんかもよければお願いいたします。



それではまたお会いしましょう。



ではー




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