冗談で担任に「生徒会長やろーかなぁー」と言ったら、「何!!?? お前この学校をアニオタランドにするつもりかぁ!!??」となんかガチな感じで言われた。
どうも。
目玉焼きは醤油派でございます。
ということで、生徒会の面々が初登場する第二話です。
生徒会。
ということで、ふと思い出した実話をタイトルにしてみました。
『冗談で担任に「生徒会長やろーかなぁー」と言ったら、「何!!?? お前この学校をアニオタランドにするつもりかぁ!!??」となんかガチな感じで言われた。』
痛いですね。
担任に言われるのはなかなか痛いです。
しかし、この話ですが一部違うところがあります。
私はアニオタではありません。
いやもちろん、アニメは好きですよ。
ですが、そんなオタクと言われるほど極めてませんし、好きなアニメといっても、ワ○ピースとかナ○トとかシルバーソウルとかと○ドラとかぐらいですし。
え?
最後のが痛い?
それは気のせいと言うものですよ。
まぁその話は置いといて。
えーっと
誤字・脱字・駄文のお祭り騒ぎになっておりますが、よければ読んでください。
それでは第二話です。
どぞー
第二話
作戦内容――――――
教頭から『かつら』を奪い、逃げる。
――――――――――
新学期に入り、教頭が『かつら』ではないか、という噂が立ちはじめた。
まぁその真相を確かめてみることにしたオレ達四人だが。
作戦は完璧だし絶対成功すると思った。
思ったのだが、まさか見つかるとは………。
やつに見つかってしまった。
石垣
生徒指導と国語の教科担当。体育教師でもないのに筋肉ムキムキ。年中無休でタンクトップ。好きな食べ物、プロテイン。
こんな感じのすでに変態の領域に達している教師に追いかけられているわけだが、あぁもう、しんどい。
かれこれ追いかけられ始めて、10分くらい校舎の中を走り回っている。
体力がぁ……。
「う゛あぁー!!! 昼飯出そぉー!!!」
今だに鼻にティッシュを詰め込んでいるカズが、突然奇声を発しながら気持ち悪い事を言いはじめた。
「ちょっとぉ、カっちゃん!!! そんな気持ち悪い事、言わないでよぉ!!!」
即座にマコの注意が入る。
「誠、数哉の事はほっとけ。今はこの状況をどう打破するかが問題だ」
この最悪な状況でも幾分か落ち着いているテルにこちらも少し落ち着く。
さすがテルだ。
この三人の中で1番頼りになるのはやっぱりテルだな。
まぁ他の二人も頼りになる時はあると思う。
……あれ? トラブル起こした事しか頭に出てこない……。
「テル、何か作戦もう考えてんだろ?」
テルの事だ。
もう何かしら考えてあるはずだ。
「あるにはある」
さすが参謀家。
「さぁーすが、テっちゃん!!! それでその作戦はぁ?」
マコが作戦の続きを促すと、テルは制服のブレザーのポケットに手を突っ込み、ガサガサと一つの袋を取り出した。
ジャラジャラいっているあたりから、何か固い物が入っているっぽい。
「今俺が持っている袋の中にはビー玉が入っている。これをあの石垣の足元に投げればいい」
なるほど。
いやいやいや、
「何故今この状況でビー玉をお前は持っている?」
「いろいろあるんだよ。いろいろとな」
流された。
「まぁそんな事は置いといて、今はこれをどうするか、だ」
袋を顔のラインまで上げ、テルは言った。
「はいはい!!! それ、ボクやるぅー!!!」
テルの手からマコは袋を引ったくり、袋に手を突っ込む。
「あぁ!!! せこいぞ、マコやん!!! おれもやりてぇーよぉ!!!」
鼻息でティッシュを吹っ飛ばし、カズはマコから袋を奪おうとする。
「ダメだよ!!! 先にやるって言ったのボクだもん!!!」
マコも負けじと抵抗。
「い~や、こういうのはこの高城 数哉にまかせなさぁーい!!!」
……小学生か、お前らは。
「おいおい。そんなに引っ張ったら袋が破」
ビリッ
ジャラジャラジャラッ
テルが注意する前に袋は破けて、中身のビー玉が床に落ちた。
?
床?
その直後だった。
カズとマコが床に落ちたビー玉を踏み、見事に転倒するのが視界の隅に映ったのは。
「「いだぁ!!!」」
頭を強打し、二人は深い眠りについた。
*
結論から言わせてもらうと、捕まりました。
どこかのアホ二人のせいで。
そして今、オレとテルは『生徒会室』にいる。
何故生徒会室にいるのかというと、この学校では校則を破った生徒らの処分を教師ではなく生徒会の役員に全て任せられている。
つまり、生徒会から『アンタ退学』と言われたら、問答無用で学校を去らなければならない。
『学校は生徒自身が作るもの』という初代校長の言葉を尊重して、学校創立以来ずっとこの制度が用いられている。
ちなみに今、あのアホ二人は保健室で死んでいる。
「またやってくれたな、お前ら」
無駄に広い室内、床一面に敷き詰められた赤い絨毯、見るからに高級そうな家具、そしてこんなまったく落ち着けないような環境の中、威風堂々と存在する生徒会役員三人。
その内の真ん中の一人、この学校の生徒会長‐朧月 霞 (おぼろづき かすみ)‐は、ふかふかで気持ち良さそうな椅子に堂々と(偉そうに)座り、何処かの大企業の社長が使っていそうな机に頬杖をつき、鼻で笑うように第一声を口から出した。
「会長、今回は明らかにやり過ぎではないでしょうか!!! 『停学』という処分が適切かと思います!!!」
オレ達から見て会長の左側、生徒会副会長‐明日野 絛 (あすの じょう)‐が、いきなりオレ達にとって最悪な事を言いやがった。
「まぁ待て、明日野。こいつらだって何か言いたいだろ。とりあえず話を聞こうじゃないか。なぁ凛」
「………(コクッ)」
明日野の反対側、つまりオレ達から見て会長の右側にポツンと立っている生徒会書記・会計‐梅生 凛 (ばいお りん)‐は、会長への同意を示すため首を縦に軽く動かした。無表情のままで。
彼女‐梅生 凛‐は、ハッキリ言ってしまうととても暗い子だ。
授業と授業の間の休み時間には、本を読んでいるか生徒会の仕事をしているか、そのどちらかだけである。
友達と楽しい会話に華を咲かすなんてのはない。
皆無。
何故そう言い切れるのか。
それは彼女が、
シャベレナイカラダ。
いや、違うか。
正確には、しゃべるところを見たことがない、が正解か。
時間が経つにつれて、『しゃべるところを見たことがない』から『しゃべることができない』に変わってしまったのだ。
そして、もう一つ。
彼女は、
ワラワナイ。
いつも無表情だ。
顔面が凍りついたようにまったく動かない。
まぁこれもただ『見たことがない』だけであって、家に帰れば親と学校の事とか話したり、ペットの可愛さに顔を緩ませたり、バラエティー番組なんかを見て腹抱えて笑っているかもしれない。
「しかし、会長!!! こいつらは教頭先生の『かつ、失礼。『髪の毛に似た材質の頭の上に乗せる物』を奪って逃走したんですよ!!! これは『停学』、いや『退学』でもおかしくないのではないでしょうか!!??」
明日野が言った通り。
オレ達はかつらを作戦通り奪う事はできた。しかし、その後に石垣に見つかってしまったのだ。
かつらはカズが持っていたのだが、転倒した時にはすでに手には持っていなかった。
今頃、教頭は必死こいて『かつら』を探しているだろう。
「だから、待てって言ってるだろ。ほんのチョロッと話聞くだけじゃないか」
「話を聞いても、やったことは事実です。会長の口から『退学』をお願いします」
何故明日野がこれ程までにオレ達をこの学校から消したいのか?
それは、今オレの横で暇そうに眼鏡のレンズをクロスで拭いているテルが原因である。
その原因とやらは、話すと長くなるので今はテルに眼を飛ばしておくだけにする。
「そうか、私の話が聞けないか。じゃあ新しい副会長に変え」
「わかりました、会長!!! こいつらの話を聞きましょう!!! さぁお前ら、何かしゃべろ!!!」
「「………」」
このやろう。
自分の意思を貫くと思ったら、たった会長の一言二言で意思を曲げよった。
まぁなんというか、明日は会長が好きな訳で。
隠してるつもりかわからないが、『会長好き好きオーラ』を体中から出している訳で。
しかし、恋愛に興味なし、といった会長はまったく明日野の気持ちに気付かない訳で。
ようするに、いろいろめんどくさいのだ。
この二人は。
「話のわかるやつは好きだぞ、明日野」
「か、会長……。そんな好きだなんて。照れます」
照れるな。
あ~ぁもう、めんどくさい。
別に明日野が不細工とか全くモテないやつなら、気にしないけど。
コイツ、『イケメン』だからムカつくんだよな。
よく告白されるのにそれ全部断ってるって話だし。
はぁ、オレだったら絶対告白されたら付き合っちゃうかもしれないのに。
オレがそんな明日野に嫉妬丸出しの事を考えていると、
ガシャ!!!
後ろから金属的な物の音が、結構デカめに聞こえた。
まぁ生徒会室の扉を誰か開けたんだろ。
と思いつつ、後ろに視線を向けると、無駄にデカい扉は開いていた。
そして、そこに、
「に、兄さん!!!」
妹がいた。
いやいや。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
どうだったでしょうか?
一癖二癖ある生徒会を作ろう、ということで頑張ってみたのですが、なんか普通の生徒会になってしまいました。
裏設定で『明日野はノリツッコミがうまい』というのを考えたのですが、使いどころがなくて。
まぁできれば、出していきたいと思います。
と、ここで次回の予告みたいなものを。
次回は、妹と会長の企み、という感じの話になっております。
それでは第三話でお会いしましょう。
では~