小3までガムテープは食べれると思ってた。
どうもどうも。
1・2週間ほど夏風邪がずっと治らないメダショウです。
お久しぶりでございます。
更新遅くなってすいません。
どうにも頭が働かず、執筆が進んでおりません。ですが、これからもがむしゃらにやっていきたいと思いますので応援よろしくお願いしますっ。
では、まさかの展開の第十八話です。
どぞー
第十八話
「はぁ…はぁ…はぁ…」
呼吸を整える。空気を吸って吐いて吸って吐いて…。酸素ぉー二酸化炭素ぉー酸素ぉー二酸化炭素ぉー…。その繰り返しが激しく動くオレの心臓を少しずつ静めていく。
「ちっ、58.4秒か。…やるじゃないかお前ら」
うるさい、黙れ。
生徒会室。
オレ達4人は、風間にさらっと綺麗に逃げられてしまった後、一旦保健室に戻り、いつものベッドで反省会のようなものをしていた。といっても、椅子の背もたれにデコを強打したカズに「お前アホだなー」とただただ言い続けていただけだが。まぁその反省会擬きをしていると、6時間目の授業の途中なのにも関わらず、突然放送が入ったのだ。その放送があのクソうざヤローの明日野からの「生徒会室に来い」という呼び出しだった。しかも、おまけに時間制限付きで。
「………うっせーな、黙れ」
オレは呼吸が整ったところで、生徒会長の左横で立っているいつもながらむかつく明日野に一言かました。ホントうっさいなコイツ。
「なんだ佐伯? 俺は誉めてるんだぞ、喜べ」
なんなの? なんなのこいつ? 喧嘩売ってんの?
「なんだこらぁ…、やんのか?」
「そうだぞこらっ、喧嘩売ってんのかこらっ、おれはいつでもOKだぞこらっ」
こらこらうるさいやつがなんか出てきた。もちろんそれは、オレと『明日野條大嫌い同盟』を組んでいるカズだ。ちなみにメンバーは現在2人だけ。絶賛募集中。
「ふっ、アホ2人で何ができる?」
あぁ~マジでムカついてきた。殴っていいよね? こいつ殴っていいよね?
「誰がアホだっ、アホって言った人がアホなんだぞっ!!!」
「そのセリフはテストで俺に勝ってから言え」
「くそーっ!!! 腹立つーっ!!!」
口喧嘩で明日野にあっさりと負けたカズは、生徒会室のフカフカな絨毯にへなへなと崩れ落ちた。こいつほんとムカつく。中学の時はもうちょっと柔らかかったのにな。高校に入って、生徒会長に会って、明日野は結構変わった。
「落ち着け2人とも」
「アホアホ言われて落ち着けるわけないだろっ」
いつもながら冷静…、といっても冷静で当たり前なのか。テルはテストで毎回1位、つまり明日野にもあの会長にも梅生さんにもアホと言われても全く痛くも痒くもない。それをテルはわかって、「落ち着け」と言っていると思ったら少しムカついてきたオレは、テルに言い返した。
「じゃあ落ち着かなくていい」
「…はん? なんだそりゃ…」
言っていることがバラバラなテルにオレの頭の中は???。
カズの方を見ると、絨毯に寝転がって落ち込んでいた。そのカズをマコが「大丈夫だよカっちゃん、カっちゃんはアホだけど優しいから」と慰めているのか解らないが、カズにトドメを刺していた。
「落ち着かなくていい。ただ、落ち着かないと……たぶんもうそろそろ会長キレるぞ」
「……っ!?」
テルの言葉に恐る恐る会長に視線を向けてみると、いつものように手を組みその上に顎を乗せた会長が見えた。一瞬「いつもと同じじゃないか」と思ったのだが、会長の後ろからゴゴゴッと出るオーラがどす黒いことに気づいた。明日野もそれに気づいたのか、ひたすら「すいませんすいません」と頭を下げている。
「あぶねあぶねー、危うく三途の川を見るところだった。サンキューなテル」
「まぁとりあえず、本題に戻ろう」
そうそう本題にね。明日野のあまりのうざさにズレにズレてしまった本題に入るために、未だにデスオーラが出ているデス会長に、オレは勇気を出して話を切り出した。
「それで会長、この呼び出しは何ですか?」
「ふぅー…、やっとしゃべれるか。まぁお前ら4人を呼び出したのは他でもない。ちょっと聞きたいこと…というか見せたいのがあってな」
しゃべり始めた会長は意外にも怒っている感じではなかった。まぁ逆にそれが恐かったりするのだが。さっきまで必死に謝っていた明日野をちらっと見たら、もの凄い安堵の顔をしている。こいつ完全に会長を崇拝してやがる。
「あっそうだ、その見せたいのを見せる前に……、お前らこの生徒会室に1分以内でよく来れたなぁ」
「はぃ? そりゃまぁ全力で走ってきたんでー」
「ほう、全力で走ったら間に合うのか。だったら私も全力で走ったら間に合うか?」
何なんだこれ。意味が解らなすぎる。いまここでこの会話をする必要があるのか…。何かを探っているのか?
「保健室からここの距離なら会長にだって間に合うんじゃないすか」
「ん? 佐伯何を言っている? 私はお前達のクラスの『二年D組から生徒会室』の事を言っているのだぞ」
「………っ!?」
そうだ、しまった!!! 呼び出しの放送か入ったのは6時間目の授業の途中。つまり、教室にいないとおかしい。ボロが出た。
「お前ら…、保健室にいたのか」
「いいいいやぁー、なな何のことですかねー。なぁオレら教室にいたよなー」
「イタヨイタヨ」
「イタヨォー」
カズとマコ、演技下手くそ過ぎるだろっ!!!! なんでそんなに棒読みになるんだよっ!!! テルに関しては、「もう無理だ」と首を左右に振っている。
「安心しろ、別に私は授業を受けていないということには怒らん」
いや、そこは怒れよ。あんた全校生徒の代表、生徒会長だろうがよ。まぁ怒らないなら怒らないでこっちは嬉しいが。
「まぁこの話は置いておこう」
置くんかい。
「で、話の本題に戻ろう。その見せたいのを見せるとするか」
会長はそう言って、明日野に視線を向けて合図を出した。会長と目が合ったのがそんなに嬉しかったのか、「はいっ!!!」とどこぞの元気な小学生かというくらい大きな声で返事をした明日野は、生徒会室と繋がっている『資料室』に生き生きと入っていった。そして、少しして戻ってきた明日野の肩には何かが担がれている。…いや、『何か』なんてそんな曖昧な言葉を使わなくてもわかる。あれは間違いなく『人』だ。明日野は人を担いで戻ってきやがった。しかも、その担がれてきたヤツは手足をガムテープでぐるぐる巻きにされ、さらに口もガムテープで留められている。極めつけは両目に何も見えないようにアイマスク。これはもう完全監禁Offender。
明日野は、担いできたそいつを生徒会長の机の前にあるソファにポンと座らせ、アイマスクと口のガムテープを取った。その二つの監禁アイテムが外された事で見えなかった顔の全体が見えた。そして気づいた。こいつは…。
「風間ぁっ!!??」
そう。明日野に連れてこられたのはさっき激闘?の末、逃げられてしまった風間隼だった。オレはまさかの展開、そして驚きに目を見開いて声を上げる。絨毯に寝そべっていた(死んでいた)カズも、風間の存在に気づくや否や、金色に光る前髪を上げて、未だに少し赤いデコを見せながら叫んだ。
「あっ、お前ぇっ!!! おれのデコを返せっ!!!」
「…………」
「スルーかよっ!!!」
突然入ってきた光が眩しかったのか、目をパチパチしていた風間は、その光に慣れた目を声のしたカズの方に向けたが、すぐに違う方へと視線を傾けた。それにはカズも透かさずツッコミを入れた。こいつ、カズの扱い方を知ってやがる…。
「それで? 何故お前がここにいる?」
「それは、私が答えよう」
伊達メガネを一度くいっと上げたテルは、未だ喋らない風間に問う。が、返ってきた声の主は生徒会長。風間は何故かただただそのやりとり光景を見ているだけだ。
「何故生徒会室に風間が…、しかも手足をガムテでぐるぐる巻きの監禁をされていたかというとだな、一言で済ますと…」
そこで一度、会長は言葉を止めて風間をチラッと見た。そしてまた視線をこちらに戻して一言、会長の長くて綺麗な髪がサラサラっと靡く中、会長はサラッと言い放った。
「私がこいつにムカついたからだ」
「………」
「………」
「………」
「………」
会長は人差し指をビシッと風間に指差し、きっぱりと言い放った。それにはさすがに皆黙り、沈黙が生まれた。
マコも会長もそうだが、物事をきっぱりと言い過ぎだと思う。会長に至っては本人の目の前でズバッと言うもんだから質が悪い。まぁ別にきっぱりした性格がダメと言うわけではないが。ただその性格で傷つく人が出てくるということを知っておいてほしい。今そこに涙目な風間がいるということを…。
「あー、えーっと…、会長どういうことでしょう?」
「説明しよう」
会長は机に置かれたカップ、コーヒーが入っているのかはわからないがそれを飲み、またしゃべり始めた。
「私たちがここ生徒会室でだな、真剣に『文化祭』について会議をしていると、こいつがのこのこと入ってきやがったんだ」
「へ、へぇー」
「で、ムカついて監禁した」
「なぜそうなった!!??」
真剣に会議をしている中で突然誰かが邪魔してきたら、ちょっとムカつくのはまだわかる。だが、何がどうなったらそっから『監禁』なんてことになるのか。恐ろしい、恐ろしすぎる…。
『監禁』という単語に敏感に反応してしまったが、会長が言った『文化祭』という単語にもオレの頭は少し傾いた。まだ新学期が始まって約1ヶ月だというのに10月半ばに行われる『文化祭』に生徒会はもう動きだしている。一瞬だけ…、ほんの一瞬だけだが「生徒会すげー」と思った。
「え? なになに?? 会長って、監禁プレイが好きなの?」
「それでだ、ムカついて拘束したこいつをそこの資料室に監禁する前に少し話を聞いたんだが…、それがなかなか面白いことを言っていてな。なんだと思う?」
会長に華麗にスルーされたカズは、完全にふてくされ、ふわふわな絨毯に寝転がりゴロゴロとあちこち転がり始めた。そんなカズを「邪魔だなー」と思いつつ、オレは何か不敵な笑みを浮かべる会長に向き直った。そして、会長の問いに適当に返答をしようとしたところでオレより先にテルが会長に口を開いた。
「回りくどいのはやめてくれ。最初から『何故風間を追っている?』と聞いた方が、こっちは話が早く済むから助かる。俺はすぐにでもこの部屋から出たいんだよ」
「…そうか……、なら質問を変えよう。…お前らは何故風間を追っている? それはプールの更衣室の覗きに関係しているのか?」
「黙秘権を使う」
「無効だ。この学校では私がルールだ」
「関係ない。あんたは『ただ』の生徒だ。この学校の最高権力者は校長だ」
「校長は私に学校の全てを任せている。お前らは私に従えばいい」
「ふざけるな。あんたも明日野も梅生さんも俺達と同じただの生徒だと言ってるだろ。従う義理は全くない」
「そこら辺にしとけよ、東田。私がキレる前に質問に答えろ」
「悪いが答えるつもりは毛頭ない」
「…………」
「…………」
お、おぉー………。
すごい言い争いだ。全く間を入れない早口での言い争いは大分迫力がある。マコが昨日のオレとテルの言い合いと同じようにオドオドとしているのが、また視界の隅に入ってきた。
ジッと黙り睨み合う2人の間に入ろうとするものはいない。もし入れたとしたって入りたくない。この2人は恐い。しかし、オレのこんな考えは次の人物の声で、どこかへ吹っ飛んで行ってしまった。
「あ、あのっ、生徒会長っ!!! 一ついいですかっ?」
声を少し震えさせながらも、ダークナイト状態の会長に話しかけた勇敢な勇者は、なんと未だ手足を縛られた状態で放置プレイをくらっている風間だった。初めて聞いた風間の声は、容姿と合っているというかなんというか、なんとも高い声をしている。
「なんだ風間? 今取り込み中だというのが、目の前で見ててわからなかったのか?」
「す、すいません。でも、今すぐはっきりさせたいことがありまして」
「…まぁいいだろう。で、用件は何だ?」
風間と話しながらも全くテルから離さなかった視線を、一度風間に移し、会長は風間に用件を問う。
「さっき生徒会長が言った、プールの更衣室の覗きって…、…どういうことですか?」
「それはお前には関係ない」
「…そ、そうですけど…。でも、詳しく聞きたいんです」
「詳しく聞いてどうする?」
「…場合によっては、…僕は守らないといけないんだっ」
守る? 何を守ろうとしている?
オレはここで大事なことをふと思い出した。そうだ、風間は覗き盗撮事件の犯人かもしれないんだ。…でもなんだろう? 何かがおかしい。風間の少し焦る表情が目で見てわかる。しかし、この焦りは「もしかして犯人だとバレた?」とかそんな焦りじゃない。なんだろう? 何かを心配するような、そんな感じの焦り。
「ち、ちょっと待ってくれ」
オレはこの頭ん中でぐるぐる回る疑問を解消するために会長と風間の間に入った。
「風間に聞く。お前昨日の夜の8時半くらい、何してた?」
「その時間は確かプールに向かって…あっ」
あっ?
「も、もしかして…、昨日追いかけてきたのって……」
「そのもしかしてだ」
ビンゴだ。テルの言ったとおり、昨日プールに入っていったのは風間で完全に確定だ。しかし、まだ犯人と決まったわけじゃない。それに……、なんだ。何なんだ。この見落とした感じ。嫌な予感。
オレの頭の中は着々とぐしゃぐしゃになってきているようだ。もういろいろなものが、頭の中でぐるぐる回り、シャッフルしあっている。そんなオレを見て、テルはオレの代わりに風間に問う。
「昨日、何故あの時間にプールにいた?」
「えっ……、そ、それは……」
「言えないことか?」
「出来れば…言いたく、ない、…です」
「そうか、なら言ってくれ」
容赦ないテルに風間の顔はだんだん恐怖を覚えていく。確かに恐い。ずかずかと歩みをただ進めるター○ネーターかよ。
「わ、わかりました…。言います。…昨日プールにいた理由は……、そのぉ……こ、ここ…、告…、はく、を言いに…」
風間の顔が言葉を重ねていくと同時にだんだんと赤くなっていく。ついには耳まで真っ赤だ。もしかしてコイツ、プールにいた理由を言おうと思ったら、頭の中に裸の友美ちゃんが出てきて、それで顔赤くなったのか?
「風間落ち着け。何を言っているのか、聞き取れなかったぞ」
「は、はい…すいません。その……、告白をしようと思ってプールにいました」
「……あヴ?」
オレの喉奥から今まで出たこと無いような声が出てきた。今、風間は何て言った? 告白? それとも酷薄? いやいや待て待て。文章的にこっちの『告白』だとはわかる。でもなんだ告白って? 告白って確か好きな人に「好きだ」と伝える感じのやつだった気がするんだけど…。おかしいな…、いつから告白とは覗き&盗撮をするという意味になったんだ…。
「告白だと…?」
テルがもう一度聞き返した。
「はい…告白を…。水島先輩に…しようと思ってプールにいました」
「告白…ですと?」
オレはさらに聞き返した。
「いや、え? あっはい。告白を水島先輩に」
「告白…するのぉ?」
マコがまたさらに続ける。
「え、えーっと、はい。水島先輩に告白を」
「告白…するんでがんすか?」
「あーっもうっ!!! 何なんですか!? そうです告白ですよ!!! 水島先輩が好きなんです!!! ………。」
カズがなんとも珍しく空気を読んで風間にさらに聞き返したところで、ついに風間は怒って叫んだ。しかし、叫んだのはその一回。その後は、あまりの恥ずかしさに真っ赤になった顔を隠すように長机に突っ伏してしまった。
えーっと、とりあえずアレだ。風間は本当に友美ちゃんが好きらしい。何故友美ちゃんが好きだとかそんな理由は知らない。ただわかったのが、風間は覗き犯じゃない。それは風間に覗き犯ではないという完璧な何かがあるから…とかじゃない。ただ生徒会室での風間の一連を見て、オレが勝手に頭の中で決めただけだ。
「守らないと」あれは友美ちゃんに向けての風間の決意。
「好きなんです」あれは友美ちゃんに向けての風間の告白。
「よしっ、わかった。風間っ、オレ達について来い。詳しい話をしてやる」
「ほ、ほんとですか!?」
オレは長机にべたっと突っ伏す風間に言った。オレの声が聞こえたのか、風間はバッと顔を上げた。その顔はまだ赤い。
「何してんだ風間、行くぞっ」
オレの「行くぞ」という合図にテルはメガネを一度クイっと上げて生徒会室の扉へ向かう。マコは「ふふふーん」とどこか楽しげにスキップ。カズはというとふかふか絨毯をゴロゴロと転がりながら生徒会室から出て行った。
「風間を借りる。いいよな?」
ここで会長が、明日野が、「ダメだ」と言ったってそんなのに従うつもりは毛頭ない。その会長と明日野は珍しく黙ったままだ。
「行くぞ、風間」
「はいっ、今行きますっ」
風間の返事を聞いて、オレは生徒会の面々に背を向けて歩き始
「いたっ!!!」
一歩踏みだそうとしたところで後ろから短く悲鳴めいた声が聞こえた。その声の他に何か鈍い音も同時に。「まさかやっぱり会長が邪魔を!?」とまた生徒会のやつらに目を向けたが、会長、明日野、梅生さん誰一人として動いてないみたいだ。ただ、その視界の下で風間がふかふか絨毯に何故か倒れているのが見えた。そして、思い出した。ずっと忘れていたことを思い出した。
「…あー、風間ごめん。そう言えば、お前の手足って『ガムテ』で縛られてるんだったな」
ということで、こんな感じになりました。いやぁーぐちゃぐちゃなってます(笑)
過去最高のぐちゃぐちゃ感…。ハンパないです。もう自分の文才の無さに涙が止まりません。
何か良くなる方法とかないでしょうか? 何かアドバイスありましたらお願いしますっ!!!
それでは次回、覗き盗撮事件の核心に大分迫ります。まぁ中にはすでに犯人がわかってる人もいるかと思いますが…。そこは王道万歳っ!!!ということで。
では~