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『猫耳』は世界を救うっ!!!


どうもどうも。

最近、近所の小学生とサッカーの1対1をやって、大人げなく本気を出したメダショウです。

約2ヶ月ぶりの更新です。

お待たせしました。



今回の話は、ついに覗き事件の調査に入ります。と言っても、数哉のアホさが目立つ話になっておりますが…。


そんなわけで第14話です。



どぞー




第十四話




「柚葉ぁ、何にするか決めたかぁ?」


「うぅ~ん、じゃあ私これっ」


「B定食か、なかなかのチョイスだっ。だが俺はこれを召喚するっ!!!」


俺はそう勢いよく豪語して、券売機の『生姜焼き定食』のボタンを我ながら恥ずかしいポーズで押した。


「…兄さん、恥ずかしいからそれやめて。それに後ろ並んでるから…」


妹からの冷静なツッコミを華麗にスルーして俺はまた説明を開始する。


「で、券売機から出てきた券をおばちゃんに渡す。はいっ、おばちゃん」


「あら、拓斗君。今日は食堂で食べるの? 珍しいわねぇ~」


このおばちゃんはとてもいい人で、たまにご飯を無料で大盛にしてくれたり、おかずを少しくれたりといろいろとサービスをしてくれるのだ。


「いやいやぁ、俺の隣にいるコイツが寝坊をしましてねぇ~」


隣でボーっと立っている柚葉の頭にポンと手を乗せ、わざとらしく『コイツ』の部分を強調して言った。


「あらまぁすごく可愛い子。なになに? 拓斗君、彼女さんいたの?」


「おばちゃん違いますよ。コイツはオレの妹ですよ」


また間違えられた。

そんなにオレと柚葉はつき合ってるように見えるのだろうか。


「妹さん? もしかしてあの噂の天才少女?」


「天才少女? 何ですかそれ」


「高校入試であのイルカ学園に最優秀のテスト結果で受かったのにも関わらず、クジ高にきた天才少女のことよ」


「そうなのか柚葉?」


「………(コクっ)」


さっきから一言もしゃべらず、ただ隣で立っている柚葉に聞いてみると、首を上下に一回動かすだけだった。


「まさか…受かったとは聞いてたけど、最優秀だとは聞いてないぞ」


「だって言ってないもん」


やっと口を開けた柚葉の顔は、髪の毛で隠れていてよぉくは見えないが、僅かに赤くなっているのがわかる。

そんなに遅刻したのが恥ずかしかったのか?


「何で言わないんだよっ」


「だって、言うと兄さん絶対イルカ学園行けっていうと思って…」


「何言ってんだよっ。そんな事言うわけぇー……………言うに決まってんだろっ」


「ほらーっ」


「あったりめーだろっ」


「だから言いたくなかったのっ」


「はいはいはいはいっ、ここで喧嘩するんじゃないのぉっ。席着いてからやりなさいっ。ほら、これB定食でこっちが生姜焼き定食っ」


「「あっ、すみませんっ」」


柚葉と周りを気にせず言い争いを展開していると、手をパンパン叩いてオレ達の注意を引いて、おばちゃんは頼んだ定食を出してくれた。


ん?

ご飯が大盛になってる…。


「おばちゃん、ありがとっ」


「可愛い妹さんなんだから、大事にしなさいよっ」


「りょーかいっす!!!」


やっぱりおばちゃんはいい人だ。



そしてオレと柚葉は、お互いの定食を持ち、昼休みになると人で溢れて座る場所がなくなってしまうのを予測して、先に席を確保してくれているはずのカズ達を探しはじめた。



「兄さん……さっきはごめんね」


「あぁ? 何か言ったかぁ?」


そこら中から人人人の声。B定食を持って後ろを歩く柚葉の声が僅かに聞こえたが、あまりに小さく聞き取れなかった。


「イルカ学園のこと……ごめんねって言ったのっ」


「あぁそのことなっ。別に気にしてねーよっ」


「ホントに?」


「ホントホント。それよりさぁ……なんか周りからの視線が痛いんだけど……特に男……。いやむしろ男のみ」


さっきから、人でごった返したこの食堂を突き進んでいると、すれ違う人(男のみ)とかすでにテーブルに座って食事してる人(男のみ)に物凄い殺意のこもった目で睨まれているのだ。


「実はそれ、私も気になってたんだ……。なんかふわふわ?…した感じの目線が飛んでくるんだよね……。兄さん何かした?」


「お前のせいだっ!!!」


こ、こいつ気づいてないのか!!??

しかも、柚葉にはふわふわ視線かよっ!!!


「えっ!? わたしぃっ!? 私何もしてないよ!?」


「いや柚葉ぁ、お前は歩いているだけで罪を犯している」


柚葉は『年中無休誘惑罪』にでもなるんじゃないか?


「え!!?? 兄さんっ、それはどうい」


「おぉ~いっ!!! たくやぁ~ん!!! こっち…やで~っ!!!」


柚葉の声は、何故か『やで~』と若干関西訛(なま)りのしゃべり方のカズによって打ち消された。


「おっいた。柚葉こっちだぞ」


「う、うん…」


相変わらずの金髪と灰色無地パーカーのカズの方に向かうと、すでに弁当を開けて昼食タイムを始めていた。


席にはカズの他に、マコとテルといつも柚葉と一緒にご飯を食べている志乃ちゃんも椅子に座って弁当を食べていた。


「タっちゃん達ぃ、お先に()うてまんねーんっ」


ガタッ


マコの不意打ち気味の関西訛りに足のバランスを崩し、危うくご飯大盛の生姜焼き定食を盛大にぶちまけるところだった。なんだよ『まんねーん』って……。


何故誰もツッコまないのかはわからないが、要するにマコは『先に弁当食べてますよ』って言いたいんだよな?


「お、おうそうか。遅くなって悪かったな」


俺は一つマコにそう言って、6人用のテーブルの残った最後の席に座り、生姜焼き定食を食べ始めた。


久しぶりに食べた生姜焼き定食は、豚肉に味がすごい染み込んだとてもおいしいものになっていた。豚肉に添えられたキャベツの千切りも生姜焼きのタレによってすごくおいしい。


「あっ!!! タっちゃん、それ生姜焼きテイちゃいます?」


「え? ……あぁまぁ、そうだけど…」


いまだにエセ関西弁でしゃべり続けるマコが妙に可愛く見えてきたのはここだけの話。


「ちょっとわてに分けてもらえへんやろかぁー」


しゃべり方が関西弁かも怪しくなってきたマコは、そういって自分の弁当箱を近づけてきた。


「あっ!!! タクやんタクやんっ、お…わてにも少しくれな…へんかぁー」


カズは完全に関西弁じゃないな……。さっきからかみかみでしゃべってるし。


「わかったわかった、ほれやるよ」


そんな関西弁など気にもせず、心優しきオレは生姜焼きを一枚ずつ2人の弁当箱に入れた。


うん、オレいい人。


「「ありがとお↑」」


「………」


別に気にしてはないけど、生姜焼きを上げた2人はやはり関西弁っぽく語尾をくいっと上げてきた。


「なぁなぁマコやんや、やっぱ生姜焼きはうま…めぇ↑なぁ↑」


「せやなぁカっちゃん、肉に味が染み込んどるでぇー」


「肉の焼き加減が絶妙…やねんなぁ、さすが食堂のおばちゃんだ…やわぁ~。いい仕事してま…んねん」


……いや別に気にしてないよ?


そんないちいちアホ2人のボケにツッコんでたら日が暮れるし、こんなのいつもの事だからな。


「まず色がええねんなぁ、惚れてまうわぁ。これカっちゃんどう思います↑?」


「わてもこの色が好きやねん、もう結婚したいぐらいやねん。生姜焼きと契り交わしたいぐらいやねん」


いやいやいや、気にしてないよ?

そんなねぇアホ2人に構ってられるほどオレは暇じゃないんだよ。てかもう、カズが意味わかんないんだけど…。ほんっとに……気にしてなんか…、


「なぁなぁテル、アイツら何でさっきから関西弁っぽくしゃべってんだ?」


気になりました。


隣で黙々と自分の弁当を食べていたテルにチラッと聞いてみた。


「あぁなんでも、関西弁意外のことをしゃべったら負けというゲームをやってるらしいぞ」


「……何だそりゃ」


「まぁすぐ終わるだろ。負けは数哉だけどな」


「それはオレも思った」


何故この意味のわからないゲームが始まったかは知らないが、間違いなく負けるのはカズだろう。


てか、あれはもう関西弁じゃないだろ…。


よしっ、ちょっとカズにカマでもかけてみるか。

こいつのことだ。少し何か言っただけでボロを出すはず。


「あっ、あんなところに美少女が」


「え!? どこ!? どこどこどこ!? 美少女!? どんなもん!!?? どんぐらい可愛いっ!?」


オレの言葉が聞こえるや否や、バッと椅子から立ち上がり周りをキョロキョロとし始めるカズ。


こいつ普通に標準語しゃべりよった。


「はいカっちゃん負けぇ~。デデェ~~高城アウトー」


某笑ってはいけない何とかのような事をマコは言いながら、無情にもカズの負けが決定した。


「はいこれっ、罰ゲームっ」


勝ったのがそんなに嬉しかったのか、ニコニコ笑顔満点の顔でマコはカズにあるものを渡した。



そのあるものとは……。




  *




「なぁこれ外していい…?」


「ダメだよカッちゃ…ふふふっ……、今日1日それつけ…ぷふふ…るって約束じゃ…ぷっ…」


「そうだぞカズ、ルールは…くくっ…ちゃんと…く…守れ……ぷはははっ!!!」


「うわぁ~ん、テルや~ん皆がいじめるよぉ~」


「なんだよくっ付いてくるなって、お前が負けたのが悪いんだろ」


テルにまで冷たくあしらわれたカズは、一人体操座りし落ち込み始めた。


相変わらずのメンタル面の弱さ。


確かにちょっと笑い過ぎかなぁとは思うんだけど、………思うんだけど笑ってしまう。その原因は今落ち込んでいるカズの頭に装着されたなんとも可愛らしい『猫耳』。

関西弁以外使ったら負けよゲームの罰ゲームは、カズが持参した猫耳を今日1日つけるというものだった。そして、見事に負けたカズはただでさえ校則無視の灰色パーカーと金髪で目立つのに猫耳というミスマッチなアイテムを付けたことによってさらに目立つことになった。


「くそぉーっ、ほんとはこの猫耳マコやんにつけてもらおうと思ったのにぃーっ」


頭を押さえ「うわぁーっ」と嘆くカズ。

予想はしていたが、カズはこの猫耳を付けたマコが見たくて勝負を挑んだのだ。まぁ負けてしまっては元の子もないが…。


「……そんなの言ってくれればつけるのにぃ」


「「…なんですとぉ!?」」


「うわぁーっ」と物凄い勢いで後悔しているカズを哀れだなぁと見ていると、ポロッと何かこぼすように出たマコの声をオレとカズは、もちろん聞き逃さなかった。


「…え? あ、うん、別に言ってくれればつけたよぉ」


「ほんとかマコ!!??」


自分を「可愛い」と言われるのを少しながら嫌がっているマコが、自分からそんな猫耳を「つけていいよ」なんて言うとは思ってもみなかったオレは、少し興奮気味にマコに聞き返した。


「う、うん。…そんなにつけてほしいのぉ?」


「そりゃあお前あったりめーよっ。なぁカズ」


なにか若干引いた感じのマコを尻目に、カズを見るとすでに猫耳を外しマコに付けようとしていた。


「装着っ!!!」


生きのよいかけ声と共に、カズによってパコッとマコの頭にはめられたら猫耳。


「「………」」


「…ど、どうかなぁ?」


「「………」」


「……似合ってないのかなぁ?」


「「………か、可愛いわボケーっ!!!」」


あまりの可愛さにほんの数秒カズと共に頭がフリーズ。そして同時に絶叫。ただでさえ可愛いマコに『猫耳』という萌えアイテムが追加されたことによってごっつ可愛くなっている。


「ももももうダメっ!!! おれもう我慢できないっ!!!」


「あっ、ちちちょっとカっちゃん抱きついてこないでよぉ!!!」


頭の何かのリミッターが外れたのか、カズは突然、猫耳マコに抱きついて押し倒した。


「さぁ今こそこの高城数哉にすべてをさらけ出すのぶはっ!!!」


カズが猫耳マコのブレザーに手をかけようとしたところで、今まで黙って周りを偵察していたテルがついに怒ったのかカズに鉄槌を食らわした。


「…お前ら……、友美ちゃん助ける気あんのか…?」


「「「す、すみませんでしたぁっ!!!」」」


今までに聞いたことのないドスの効いたテルの声。頭で考えるより先に喉の奥から勝手に声が出てきた。とっさに3人そろって土下座体勢。


「とりあえず今は静かにしてくれ。俺達は今、張り込みしてるんだぞ」


現在の時刻、20時14分。


通常部活は19時に終了。しかし、この九志羅高校はとても部活に力を入れていて居残り練習を22時までOKとなっている。ただし、保護者の同意が必要となるが。


そして今オレ達4人は覗き犯捕獲を目指し、プール近くの自転車置き場から少し離れたところで張り込み中である。正直、さっきまでほんとに張り込みしてんのかよってぐらい大きな声を出していたが…。


「見た感じ水泳部員、友美ちゃん以外帰ったんじゃないか?」


テルの手元にあった『水泳部員リスト』をヒラッと手に取りながら全くプール付近から目を離さないテルに聞く。


「あぁ友美ちゃん以外は帰った。リストの名前の横にレ点がついてるだろ? ついてるやつは帰ったはずだ」


若干薄暗くなった空、自転車置き場の蛍光灯の明かりを頼りにリストを見ると確かにレ点がうってあった。そして、水島友美の名前の横にはレ点がない。


「テル、もしかして水泳部員全員の顔と名前分かるのか?」


「まぁな」


「…すげぇーなおいっ」


「すげぇーだろ」


プール付近から全く目を離さず、そんな無表情な顔で「すげぇーだろ」と言われても、威張ってるのかなんなのかよくわからん。まぁコイツは昔からそういうやつだが。


「ってそんなことはどうでもいいんだよ。とりあえずプール付近から目を離すなよ。覗き犯は1人じゃない可能性がある」


は?

1人…じゃない…?


「友美ちゃん言ってたろ。『たくさんの視線を感じる』って」


「っ!?」


はっとした。

確かに友美ちゃんはそう言っていた。覗き犯へのあまりの怒りにオレの頭の中は大事なことを見落としていた。


「つまり、犯人は1人じゃない複数の可能性がある…ってことですかなテルやん?」


「オォ、ヨクワカッタナカズー」


「カッチャンスゴーイ。ヨクワカッタネー」


「おれだってそれんっ」


「待てっ数哉っ。静かにしろっ」


オレとマコの素晴らしい棒読みに若干目の色が変わったカズが大声を出そうとしたところで、テルがスッとカズの口を手で押さえた。

もう片方の手の人差し指をピンと立て自分の口元に近づけ、「しー」とオレ達3人に口を閉じろと合図、…いや命令するテル。


「…プール入り口、…人がいる」


そっと口にしたテルの声が聞こえた瞬間、オレの目は一瞬にしてプール入り口に向いた。

そこには確かに人がいたが、辺りはすでに暗くなっていて顔までは見えない。ただ着ている物が制服ではなく、(ちまた)でダサいと有名なクジ高ジャージなのはわかる。


現在の時刻、20時28分。


この時間にジャージ姿。

どこかの運動部の居残り練習か、それとも『何らかの理由』で動きやすい服装でないとダメなのか。

どちらにせよ、プール入り口をさっきから行ったり着たりしている時点で怪しい度MAXだ。


「…あやしいなアイツ」


そうつぶやくオレの心の中は、どこか不謹慎にもわくわくしていた。


「突入するかえ?」


オレの後ろから「待ってました」と言わんばかりにずいっと出てきたカズは、灰色パーカーの腕を捲りながら言った。


「待て数哉、まだやつが覗き犯か確定したわけじゃないだろ」


「えぇ~でもテルやんやぁ、アイツ滅茶苦茶あやしいじゃん。さっきからなんか動き変じゃん」


「そうだよぉテっちゃん、あやつ完璧あやしいってぇ~」


今にも飛び出して行きそうな勢いのカズの目の前にテルがバッと手を出し制止を図ると、その手を払いのけ、カズとマコがテルに抗議し始めた。


カズが言ったようにヤツの動きがおかしい。

さっきまではプール入り口を行ったり来たりしているだけだったのだが(まぁそれだけでも充分あやしいけど)、今は何か悩んでいるかのように頭を抱え、物凄い勢いでヘドバンをかましている。


ホルモン好きなのか?


「説明しようっ、『ヘドバン』とは『ヘッドバンキング』の略でロックやメタルの曲に合わせ、頭を上下に激しく振ることを言うのだっ」


「…カズ、…おまえ誰に言ってんだ?」


ついに完全に頭がおかしくなってしまったのか、突然プールとは全く違う方向を向いて、『ヘドバン』の説明を早口でしたカズ。


「いやぁなんか、説明した方が読者様もわかりやすいかなぁーと思いましてですねはい」


「…読者? 何言ってんだお前は?」


意味のわからないことを真顔で話すカズを白い目、いやそれ以上に白い『真っ白い目』で見ていると、マコが慌てたようにオレを呼んだ。


「タっちゃんタっちゃん!!!」


「ん? どした?」


「ヤバいよぉ~、カっちゃん完璧イってるよぉ~~」


「あぁ…ありゃぁ……イってるな………てか、いっつもイってるだろ」


カズがおかしいのは日常茶飯事であって、正直それを幼少時代からいつも見ているといやでも慣れてくる。



頭のネジが3・4本取れているカズをほっといて、プール入り口に目をやるとまだヘドバン少年がいた。


「あいつどんだけヘドバンしてんだよ………っておいっ、あいつプールに入ってくぞっ」


カズと同じように頭の大事なネジが3・4本取れているのか、かれこれ5分はヘドバンしている少年に「さすがに振りすぎだろ…」と若干引いたところで、突然ヘドバンをやめて少年はプールに入っていった。


「テルっ!!!」


「あぁ、あいつが犯人の可能性は今50%を超えた。…行くぞっ」


「よっしゃー、気合い入れて行くぜーっ!!! さぁ、この高城総司令官について来いっ!!!」


「ちょ、ちょっと待ってよカっちゃん!!! なんでカっちゃんが仕切ってるのさぁ~?」



オレは一度、自分の拳を見た。


「アイツが覗き犯だったら、一発ぶん殴ってやるっ」


自分の欲求のために全く関係のない人間を怖がらせやがって。

そんなやつ許せるかよ。



何故かまた猫耳をつけている『猫耳総司令官』が調子こいて先頭を突っ走っていく中、オレも自分の足に力を入れて地面を蹴って走り始めた。





いやいや。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


どうだったでしょうか?



そんなわけで覗き調査ですが、犯人っぽいの出てきました。

次回はコイツを捕まえましょーという話になっております。


あっ

あと小説内で出てきた『ホルモン』とは『マキシマムザホルモン』というバンドの事です。


気になった方はネットで検索してみてください。ヘドバンがなんなのか一発でわかりますww



それでは第15話でお会いしましょう。


ではー




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