乾いた大地が荒ませる
掲載日:2026/09/07
枯れた大地と小さな石ころに自らの孤独と問いを重ね、静かに歩みを進める人の思索を綴った詩。循環する自然の営みと、冷徹な自己省察の先に見出す再生への意志を描いています。
荒んでいる
大地が乾いているもの
摘んでみる
荒涼とした大地の砂塵を
一欠のいしころは、大地の母か子か?
ちいさな石ころが集まって大地を作りあげる
大地が粉砕されて石ころが出来あがる
乾いている
大地を踏み締める音が好き
踏み締めるたびに鳴る音が
この足元に生命の記憶を呼び覚ます
風が砂塵をさらっていこうとも
砕かれ、繋がり、巡る営みは止まらない
私はまた歩き出す
渇いた大地の抱く、無数の小さな問いとともに
荒んでいるのは自己責任
この詩は、世界の荒廃と自身の心の渇きを重ね合わせて書いたものです。
大地と石ころの問いは、世界と個人の境界の曖昧さを表しています。どれほど環境が酷薄であっても、その光景を「荒んでいる view」と捉え、心まで荒ませているのは他でもない自分自身です。
すべてを他人のせいにせず、冷徹に「自己責任」と認めた瞬間からしか、本当の意味で再び歩き出すことはできません。足元の音を聞きながら、私はこれからも問いと共に歩んでいきます




