第43話
(スターズ・レッド・エクレクスにネクローンとガンドナー……。カードゲームの『Dragon&Dragoon』だったら三体を一体化させるところだけど、多分アイツらは……)
カードゲームと実際のモンスターの戦いの違いを知っている栄人がこれからスターズ・レッド・エクレクス達がどんな行動に出るか予想しようとした時、早速スターズ・レッド・エクレクス達が行動を開始した。
まずスターズ・レッド・エクレクスの元に数体の光装竜が集まって一体化し、スターズ・ネクローンとスターズ・ガンドナーの方は、機械の両腕だけとなったスターズ・ガンドナーがスターズ・ネクローンと一体化する。その光装竜達の行動をある程度予測していた栄人であったが、実際に見た瞬間に思わず声を上げてしまう。
「やっぱりか……! これでもうあの二体にはヴォルダイブ・ザイラーの特殊能力は使えない……!」
「何だって?」
「ちょっと待ってよ……!?」
「特殊能力が使えないってどういうこと?」
栄人の言葉を聞いたヒカルとミサキ、タツミが驚いた顔となって栄人の方を見る。
ヴォルダイブ・ザイラーの特殊能力「ブレイジングミサイル・バーンスコール」は、リーダーモンスター以外のモンスターを対象として破壊する能力である。そしてブレイジングミサイルがリーダーモンスターと判断する点は「自分を召喚したカード使いを乗せている」ことと「自分をメインとして他のモンスターと一体化している」ことの二点である。
つまり他のモンスターと一体化しているスターズ・レッド・エクレクスと、スターズ・ガンドナーと一体化したスターズ・ネクローンはリーダーモンスター扱いとなり、ヴォルダイブ・ザイラーの特殊能力の対象外となったのだが、その事を説明している時間は栄人にはなかった。
光装竜達が一体化したことによりこの場にいる敵の数はだいぶ減ったが、特殊能力を使ったスターズ・レッド・エクレクスとスターズ・ネクローンの攻撃力はどちらも無視することはできない。他のモンスターを倒しつつスターズ・レッド・エクレクスの攻撃を待って、ヒカルのスターズ・レッドの特殊能力でカウンターをするという方針には変わりないが、それでも戦い方を大きく変更しなくてはならないのは確かである。
(どうする? こうなったら、ただ闇雲にヴォルダイブ・ザイラーの特殊能力で敵の数を減らすんじゃなくて、本当に能力がヤバい敵モンスターを減らしつつサポートモンスターを召喚して、こちらの戦力を強化しないと……)
ヴォルダイブ・ザイラーの特殊能力は確かに相手のサポートモンスターを破壊できる強力なものだが、こちらもサポートモンスターとして召喚して自分を強化できるはずだったモンスターカードを破壊するという代償がある。そして向こうにヴォルダイブ・ザイラーの特殊能力の効果が薄い上に高い戦闘力を持つスターズ・ネクローンがいる以上、こちらもサポートモンスターを召喚してヴォルダイブ・ザイラーの戦闘力を強化しなければならない。
そこまで考えたところで栄人のデッキから五枚のカードが補充された。




