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第2話~異世界テラスタリア~

「ようこそ‼異世界テラスタリアへ‼」


 この世界に転生し、俺はエルピス・ブラントームとして新しい生を受け、今日5歳の誕生日を迎える。

 女神様の転生特典としての前世の記憶からこの世界は中世ヨーロッパを彷彿とさせる世界だ。

 元の世界と違う点は、この世界にはスキルや魔法がありRPGのような世界観だということ。


「エル、そろそろ協会に行く準備しなさい。」


 母親のシエラ・ブラントームの声が聞こえた。

 この世界では5歳になった際に教会での礼拝が行われる。

 やることは単純だ。

 自分の基礎ステータス、保有スキル、適正職の診断が行われる。

 如何にもRPGらしい。


「それではこれより洗礼を行う‼」


 村の教会の神父様が大声で言う。

 そして目の前の水晶に手をかざす。

 光が一瞬あたりを包み、光が消えたと同時に目の前にステータス画面が現れた。


 基礎ステータス

 ・攻撃力:D

 ・防御力:E

 ・魔力:S+

 ・速度:C

 ・体力:B-

 保有スキル

 ・重複詠唱

 ・詠唱短縮

 ・獣魔召喚

 適正職

 ・魔導士:A+

 ・召喚士:SS


 これが俺のステータスだ。

 基本ステータスは一般的な子供より少し高いが、魔力が群を抜いていた。

 魔法使い系統のスキルが2つあるにも関わらず、召喚士適性が高いのは、どうやら魔力だけが突出しているのが影響していると周りの人たちの話から理解した。

 どうやら防御力がEランクなのはまずいらしい。


 洗礼が終わった後に当人がやることは1つ。

 これから先の生き方を決めることだ。

 5歳児に決めさせるのは、前世の常識で考えると早すぎるにも程があるが、この世界はこの年齢から自分のやることを決め、ステータスを上昇させなければならないほど過酷なのだ。

 魔王がいる訳ではないが、魔物は人を襲う。

 例えば猪系魔物が攻め込めば、家屋は壊れ、農村なら田畑は荒れ放題、

 狼系の魔物が3匹でも村や町に入れば、護衛騎士、冒険者がいなければ1日もあれば血の海は広がる廃墟と化す。

 それほどまでに≪テラスタリア≫は過酷な世界だ。


「女神様...説明不足すぎる...」


 帰り道にぽつりとつぶやいた。




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